薄ら、漠然と。(其の1)
私は、何者なのだろう。
世界って何なのだろう。
現実って何なのだろう。
世界ってそんな面白いものなのだろうか。
命って、そんなすがりたいものなのか。
最近はおかしい。
起きて、寝て、食べて、絵を描き、食べて、寝て。
何も考えず、ただ呆然と、毎日繰り返される時の流れを眺めているだけ。
なんか、生きてるって感覚がないな。
身をふるわせるような興奮とか、喜びとか、感動とかが無い。
かといって、心安らぐような、穏やかな癒しがある訳でもない。
ただ、うっすらとした疲れと、霧がかったようなぼんやりとした思考、微かな春の香りだけが私を圧倒している。
ただ、それだけ。
他には、なんにもない。
そんなことを考えていくうち、瞼が次第に重くなってきた。
しかし、春の陽気に誘われて、心地よい眠りへと誘われている訳では無い。
もっと、気味の悪い感じた。
目の機能ですら、疲労で鈍くなっているのだ。
この淀んだ感覚は、まるで生かさず殺さずの状態のように、私を緩やかに殺していく。
低空飛行をしながら、徐々に、徐々に。
気がつけば、私はもう大学2回生だ。
短大だから、今年で卒業。
就活の時期は、もう始まっている。
しかし、危機感なんて無い。
やりたいことも特に無い。
生きる喜びも、あんまし無い。
ただ、この霧の中に包まれているだけだ。
いつまでも。
とはいえ、ますは行動を起こさなければ何も変わらない。
取り敢えず、少しでも良い体調を保ちながら、ボチボチ前に進んでいくとしよう。
その先に、熱狂とか、愛着とか、目標みたいな、それっぽい良さげなモノが待っていると信じて。
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