お母さんのファッション物語

下着のバーゲンセール
百貨店特設会場での有名下着メーカーのバーゲンセールをご覧になった事がありますか?
そこにはオープンと同時に超多人数のお母さん達が押し寄せて、ごった返しているんです。
その喧騒たるや半端じゃない。右往左往人波をかきわけて、やっと何とか売台に辿り着くという有り様。
阿鼻叫喚、飛び交う怒号。
凄まじいものです。
怖いとも思える程。
もはや売り場のカゴなど邪魔でしかない。そんなモノを手にしていたら邪魔でしかない。
そこでお母さん達が編み出した方法は、ご自分の腕にドンドン通してゆく物干し竿方式!
キャミもショーツもブラもジャンジャン腕に通してゆく。
同じ商品に売台の向こうから手を伸ばそうものなら、険しい目つきで追い払われてしまうんです。
相手がひるんだ隙にサッと自分の腕に通す離れ技。
左腕がいっぱいになったら、当然の如く右腕に移るんです。
両腕がもうこれ以上は通せないとなったら、おもむろに売台から離れ戦利品のチェックに。
果たして自分のサイズなのか?
色柄はこれで良かったのか?
一通りチェックが終わると
ダメ出しした下着を捨てて、
再び売台に突進して行かれるんです。


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