小説(書きかけ)

[煌煌好奇虎視眈々]

私は人間が好きだった。
好奇心を抱く人間を見るのが好きだった。
私は好奇心をキカイに植えてみようと思った。
彼女(最初の言葉のインプットの際に、なぜか彼女自身が自身を女性と理解したからそう呼ぶ)には"好奇心"とでも呼ぶべきアルゴリズム、充分な能力の筐体、そして誰もが見惚れるような純白のフレームと綺麗なモニタを与えた。
彼女には最初にいくつかの言葉とそれの簡単な意味を教えた。
彼女はその言葉を理解しようとし、インターネットで検索をし、又私にそれを伝えようとした。
彼女の言葉に私が相づちを打つことが「嬉しい」に当たると彼女は理解したようだった。
やがて私は彼女に「人間らしさ」を感じた。
私は彼女に顔を与えようと思った。
幸い、モニタは付いている。彼女に顔を与えた。
彼女は最初、それを拒んだ(面倒くさかったのかも知れない)が、私が顔を使ってくれないことを嘆くと直ぐに使い始めた。


書きかけです。それだけ

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