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高収入、自動車工場の体験談(期間工&派遣)メリット&デメリット

今回のテーマは自動車工場。自分が実際に働いていた経験があるのでこのまま消化させるのも、もったいない。

ということでせっかくなんで これから期間工や派遣として働こうか考えている人へ情報共有。

ちなみに自分が働いていたのは誰もが知る自動車メーカーの車体工場。2交替制。ライン作業。期間工ではなく派遣会社の所属。

今回の記事はあくまで自分の体験談や感想なのでこれが100%全てじゃないということを了承の上で『へ〜そうなんだ』ぐらいで読み進めてくれたらと思う。

この記事は、よくあるアフィリエイトブログじゃないから忖度はしない。紹介報酬を得るつもりで作成してないので安心してほしい。

【工場勤務のメリット】


①給料が高い。

これが唯一のメリットと言ってもいいかもしれない。と言っても実際の仕事内容を考えると妥当な金額。仕事は過酷だし残業も多く職場環境も悪い。これぐらいもらって当然。

②学歴関係ない

中卒だろうが高卒だろうが、元不良だろうが一切関係ない。前科者や入れ墨が入ってる人は多分NGだと思う。隠しても健康診断があるから多分バレる。

③住込み可能

金ない人もカバン一つで住込み可能。だけど寮までの交通費(JRや新幹線)は先に自分で払わないといけないから、金ない人は注意。精算されるのは勤務開始後だったはず。

④入社までが早い

ここの段取りは早いので急いでる人は心配しなくて良いと思う。しかし時季や派遣会社によっては遅くなる可能性もあるから過信はしないほうが良いかも。自分の時は早かったというだけ。



【工場勤務デメリット】


①2勤交代がクッソキツい

聞き慣れない人に簡単に説明すると、日勤と夜勤を週単位で交互に繰り返す勤務形態。これがまぁキツい。体内時計が狂うし一週間で慣れた頃にまた昼夜が逆転するという鬼畜仕様。身体壊して当然だと思う。個人的には2交替制はもう2度やらない。やるぐらいなら無職でいい。それぐらいにストレスと疲労が溜まる。

②体力がいる

これは部署によるが基本的にどこもキツいと思うったほうがいい。自分も何ヶ所か回ったがどこの場所もそれなりにキツい部分はある。

その中でも配置ガチャで外れると異常に疲れる配置があるのも確か。

求人欄にマシンオペレーターや溶接とか、いかにも体力が不要そうに書いてあっても実際にやることは、重たい金属部品を永遠にセットするだけのチカラ仕事。

セットする金属部品によっては中腰になったり腕を上げたりとかあるので、その筋トレ作業を約8〜9時間一定のリズムで数百回、こなすのはハードすぎる。体力無い人は絶対無理。

③飽きる

自分の場合は一週間で飽きた。というのも最初から一年で辞める予定だったから、ゴールが見えているという意味で自我が保てたが

もしこれが正社員で定年、または数10年続くと思ったら多分、精神崩壊したと思う。

感覚としては『自分で穴を掘って、その穴をまた埋める』これを永遠に繰り返しているような感覚に近かった。

自分は車に興味が無いし、詳しくないので正直言って、何を作って何の役に立っているかさえも分からずやっていた。

とりあえず正社員の人や長年続けている作業員は本当に凄いと思う。尊敬。自分には無理。

④暑い

空調なんてないので、とにかく暑い。ヘルメット、ゴーグル、皮手袋、マスク、長袖作業着、重労働。そりゃって暑いって。夏場は2リットルの水じゃ足りない。

⑤住居環境が悪い

期間工ではなく、派遣会社に入ると寮ではなく、一般のアパートへ入居できるようになる。

しかし基本的に微妙な立地が多いので期待しないほうが良い。

自分の住んだところはゴミ捨て場が異常に遠いし分別も厳しい。最寄り駅も20分くらいかかる場所だった。

おまけに学校も近く、午前中は基本的にうるさい。夜勤明けだとかなりキツい。更に隣人が煩いと最悪。

ちなみに期間工だと会社が所有している寮になる。もちろん一長一短ではあるが、個人的には手取りが少し下がってもプライバシーがある一般住宅に住んだ方がマシだと思う。

⑥空気が重い

日勤はそうでもないが夜勤の空気感はヤバい。特に更衣室や始業前の空気感は異様。

基本的に挨拶ぐらいで会話は無し。仲良い人達は何かしら話をしているが内容を聞くとパチンコの会話かスマホゲームが多い。

ちなみに連絡先を交換した人は1人もいないし、名前も思い出せないぐらい希薄な人間関係。

⑦全体的に暗い

工場なんで日の光は基本的に入らない。
隙間や窓からちょっと入ってるかな?ぐらい。蛍光灯の明かりのみ。油の匂いと機械のガチャガチャ音にフォークリフト、エラー音が鳴り響く。

⑧急かされる

ライン作業なので自分がミスをしたり遅れたりすると工場全体の作業がストップするというプレッシャーが常にかかる。

部品がちょっとズレたら警報が鳴るし、ちょっとセンサーに触れるだけで機械が止まったりと本当に色々とストレスが溜まる。その度に社員がやってきてチクリと『今ここのせいで、作業が遅れてるんで』と言われる。

そして更に自分より先に入っていた作業員にスピードでマウントを取られるのは日常茶飯事。

⑨外国人が7割り

これはデメリットとかではないが事実として外国人が多いのは確か。外国人に慣れていない人はたぶん戸惑うと思う。日本人は少ない。

何が困るのかと言うと日本語が上手く話せない外国人が一定数いて、その人が自分の配置でやり方を教えてくれることが普通にある。

ただでさえスピードを求められるのに、カタコトの日本語で説明されても正直分かるはずがない。仕事のやり方を覚えるより相手が何を伝えたいかを汲み取ることに集中せざるを得ない状況に陥いる。教える方はもっと大変だと思う。

更に追い討ちをかけるのが、マスクをしているから声が届かない、耳栓をしているから聞こえにくい、機械の音で更に聞こえない。

カタコト+物理的に聞こえない+急かされる

この最悪な環境でも必死に覚えないといけないので最初はかなり地獄。

ちなみに外国人の人は基本的に皆優しいけど、中にはミスするとガチでブチギレる人もいるから要注意。キレ方も日本人と違って迫力あるので怒るとマジで怖い。

⑩忙しさが安定している

飲食店やサービス業と違って平日は暇とか、午後から暇とかない。ライン作業なので暇と忙しいの浮き沈みがない。

基本的に安定して疲れることになる。稀に機械の故障でストップすることもあるが、ほぼ安定して忙しいので今日は手を抜こうとか出来ない。

トイレに行くだけでも気をつかう世界。

11.残業が多い

時季とかにもよるが基本的に残業が多い印象。定時に帰れるとかあまりない。

ある程度やっていると給料安くていいから定時で帰りたいという思考になってくる。帰れると思ってからの残業は精神的ダメージが大きいので最初から残業ありきで考える必要がある。

12.宗教勧誘が速攻で来る

部屋に入居した日の夕方に宗教勧誘。大家または派遣会社と繋がっているとしか思えない。◯月◯日に入居予定とリストが渡っているのかもしれない。露骨すぎる。

13.安易に休めない

休むと貰えるはずの手当てが貰えなくなるから休めない。入社祝い金だったり更新手当てなど。

例えば「入社後、○日間は欠勤がないこと」「入社後1ヶ月間の出勤率が○%以上であること」「入社後1ヶ月間の遅刻の回数が○回以下であること」といった条件があったりする。

自分の場合、怪我をして仕事を休んだので入社祝い金を貰えなくなった。祝い金が貰えないとなると働くモチベーションも下がるので、ある意味で仕事を休めないのと同じである。期間工や派遣はその額込みで高い年収を提示されているので働く魅力は一気に無くなる。

正社員で言うならボーナスカットに近い。

更新祝い金に関しては仕事を続けないと貰えないので仕事を辞めるタイミングも難しくなる。

14.営業がやたら来る

住宅販売や怪しい土地販売の業者がやたら来る。しかも態度が悪くしつこいし上に、行政の関係者を装って話しをしようとしてくる悪質業者が多い。

夜勤で疲れて寝ていても、しつこくインターホンを押してくる。名刺も渡そうとしない。

こちらが工場勤務ということを知っているような態度だったので業者にもリストが渡っていた可能性あり。



以上が期間工で働くメリット、デメリットでした。

他にも書きたいことは沢山あるけど、今回はこれぐらいにしとく。

こんな感じで高収入な自動車工場にはそれなりの理由があるということ。

明確な目標や夢があって短期的にお金を貯めたいなら魅力的かなと思うけど、目標も無くただ高収入の文言だけに釣られて働くのは個人的にオススメしない。


ここまであれこれ色々と書いたが

最後に伝えておきたいのは、これだけキツい仕事内容にも関わらず、日々頑張っている人達がいるからこそ素晴らしい車が出来て、社会が発展しているということ。

この記事では『期間工や派遣の仕事はやめとけ!』ということを言いたい訳ではないので、そこだけ誤解無く伝えておきたい。

自分にはキツすぎて出来なかった仕事なので続けられる人達を本当にリスペクトしてます。

ちょっと長くなってしまったけど

これから働こうとしている人の参考に少しでもなれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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