レジのバイトで人生を学ぶ

コロナ禍だからなのかもとからなのかついこの間も
酔っ払って高圧的に怒鳴り散らす方がご来店。
元々こういったお客様がチラホラ訪れるお店なので、議論せずに淡々と対応するのですが、なかなか帰ってくれません。結果、警察沙汰になりました。
他にも…常に大声でチューハイを数時間で何度も買いに来る方。のんびりお話し好きのおばあちゃん。動き回る兄弟を大声で叱りながらお買い物されるお母さん。会社帰りのサラリーマン。これから出勤でおじさんに化粧品を買ってもらうお姉さんたち。足りなくなった食材を買出しを頼まれる飲食のアルバイトさん。…
お店の立地上、いろいろな方、いろいろな背景のある方がご来店されます。私自身、これまでなかなか出会わない方々にお会いできる職場です。友人、知人に話しても「大変そう」と言われるような職場です。
そんないろいろな方々もレジで言葉を交わすと一見しての印象が覆ります。いろんなことに先入観がなくなり、いろんな価値観に触れられます。
「あ、ちょっと(対応が)面倒そうな方だな」と思っても言葉を交わすとただの先入観だったと気付きます。毎回、「あ、…」て思うのですが、その度、覆されるんです。
寂しからお酒に溺れたり話し相手がほしいからお買い物に来たりあんなに子どもに怒鳴らなくても…
可哀想な人なんだとか寂しい人なんだとか…切羽詰まってるのかしら?とかだから親切にしてあげよう。話を聞いてあげよう。こう思った時もありましたが、今はそれはエゴだと気付きました。気付かされました。
会話すればするほど、不思議とその人はその人で今、楽しいのではないか?と感じることが増えたのです。
人生の中で、幸せかどうかはその人の中にしかない。
外から幸せだ、不幸だ、可哀想だ、だから、助けてあげるべきは私が勝手に思った価値観だったんです。
それからは単純に会話を楽しむことにしました。その中でお客様も楽しんで、時に心が休まることがあればうれしいなと思っています。
誰でも人生の主役は自分なんですね。
いくつになってもどこにいても学べるのは常にある「日常」なのかもしれないですね。

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