太陽光発電投資~どういうもの?~

何故太陽光?

きっかけはセミナー

私が太陽光発電投資に取り組んだきっかけは何気なく視聴した資産運用セミナーでした。
サラリーマンである以上年収を伸ばすのは会社の給与体系に従う中、税金も含めた支出をコントロールしながら自身の給与所得も含め可処分所得を拡大させていくことを目標に資産運用の対象を探していました。
その中で一つの商品として太陽光発電が紹介されていました。

太陽光発電投資の仕組み

これは様々なサイトで説明がされていますね。非常にざっくりとした説明になりますが一般の会社員であれば
①金融機関からのローンによって設備を取得します。
②取得した設備で発電した電気を電力会社に買い取ってもらいます。これは国の固定価格買取制度に基づき行われるので「基本的には」発電した電力のすべてを買い取ってもらえます。
設備を通じた発電収入から維持費等を払って、ローンと金利を返済して手残りがあるかどうか、というシンプルなもののように思います。

収支モデル

太陽光発電は最初のシミュレーションがしっかりしていればかなり安心できる印象です。

① 収入面ではFITという国の電力固定買取制度によって売電単価が保証されていることで最大20年間の収入がほぼ安定して見込めること。
 これは発電設備の老朽化もあるので今年100発電できた設備でも翌年の発電量は100ではなく98とかになりますが、ワンルームマンションの区分所有と比較したときには家賃収入が徐々に下落するのとまぁ似ているなと。一方で退去があったときのように空室期間の収入がゼロになることがないので安定性という意味では手堅いなという印象です。
② 支出面では発電所設備の維持費と固定資産税・償却資産税など安定費用がほとんど
 ここは固定費が多いなという印象です。サラリーマンの場合、維持管理を外部の業者さんにお願いすることになりますので価格・サービスのバランスと自身の予算が成り立つ範囲で決めればよいと思います。
 固定資産税(土地を購入するなら)は少額でしょうし償却資産税(設備)は年々減少していくので、ここもスタート時点でほぼ見通しが立つ。
 後述しますが大きいリスクは自然災害や盗難等の被害で思うように発電できなくなってしまうこと。これは保険があるので、自分のリスク許容度に合わせて適切なものを選定すればよいのかなと考えます。
③ では利益に対して課される所得税はどうでしょう。
①、②の収入・費用のほかに減価償却費を加味して課税所得を計算し、これに対して所得税が課されます。
 が、、太陽光発電設備は「設備」なのでここが不動産投資と違います。
不動産投資の場合、RCは47年、木造は22年などの税法上定められた期間にわたって毎年均等に費用化していきます(定額法というやつです)。
 一方で設備などの場合、個人の選択によりますが定率法といって毎年一定の割合を費用化することができます。太陽光は新品だと17年で償却することになりますが、この場合毎年11.8%くらいを償却します。設備を100で取得したと仮定すると、初年度の費用は100×11.8%=11.8、2年目は88.2(=100-11.8)×11.8%=10.4というように、毎年費用になる金額は少なくなります。これが定額法だと毎年100÷17=5.8くらいの費用に留まるので、設備がフル稼働している初期に費用が前倒しされるような効果があります。
 そのため実は投資して初期に費用が多く計上され、後半に多くの利益を稼ぐようなモデルになります。
④ おまけですが、通常太陽光設備の取得や電力の販売は消費税が課される取引になりますので、電力の販売によって預かる消費税と、維持費等外部への支払時に払った消費税の差額を納税することになります。でも、初年度は設備投資が大きいので消費税が還付されることになります。この辺を踏まえて消費税の課税事業者になるかを考えなくてはなりません。

これを踏まえると、平均的な収入額のシミュレーションから固定費を差し引いて、あとは金利が何%でCFがゼロになってしまうかを考えてみました。私の場合はどうにか耐えられる(かつ税金を考慮するとリターンも見込める)ということで、前向きに検討を始めました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?