太陽光発電投資~申し込みから引渡まで~

設備選定と資金の手当て

信販活用

太陽光設備の選定と並行して、資金繰りを考えなければなりません。
現金決済のほか不動産投資のように銀行から融資を引く方法に加え、信販会社と取引する方法が主流です。
私も信販会社と契約したのですが、その理由は以下の通りです。

  • 銀行融資では審査に時間がかかります。ソルセルさんの場合、融資審査中では設備の流通を止めてもらえないので審査中に他の方が申し込んでしまう可能性があります。

  • ソルセルさんの担当者とのやり取りの中で、いったん高い金利で契約しても事後的に借り換えはできるということだったのでまずはしっかりキャシュフローの出る設備を選んで、落ち着いてから借り換えに動けばよいかなと考えました。

  • 金利が高いが、代わりに設備の保険が付帯している
    私が申し込んだ信販会社では、10年間の動産総合保険と1年間の機械保険(売電利益補償、出力制御補償)が付いています。銀行融資の場合保険はつかないので、保険料を考えると多少の金利差は埋め合わせできてしまう。

審査回答

 申込にあたって確定申告書や納税証明書については事前に送付済みでしたので、仲介業者と信販会社の方で手続きを進めていただきました。
 一週間くらいで審査回答があったのですが、「頭金50万円」の条件付き承認となってしまいました。うーん、既保有のワンルームマンション投資で融資枠を使い切ってしまっていたか!?フルローンのつもりでいたのでちょっとガッカリしました。頭金を入れることでIRRは落ちますが、まぁ許容できる範囲なので応諾しました。

契約~引き渡し

審査も終わり、いざ契約

 一度打ち返しはありましたが、無事融資審査も承認されましたので契約の運びとなりました。契約に先立って、信販会社の方と電話で申込内容を確認したのち、契約内容のドラフト確認へと進みます。
 今回は、私としては土地は買わずに賃貸借契約を結ぶ予定です。それは土地と設備をまとめて仲介業者さんが買い取ってくれて設備は私が取得し、土地はソルセルさんが私に貸してくれるということなのですね。この辺土地も欲しいと言えばそこは柔軟にやってくれるのかな。
 それにしても、契約書のドラフトを確認していたのですが質問以前に条項の参照関係が崩れていたりそもそも記載が間違っていたり、結構ひどかったです(笑)。
 所定のテンプレートに数字とか入れるだけでしょって思ってしまうのですが、そもそもテンプレートが稚拙な印象を持ってしまいました。これまで資産運用目的でのワンルームマンション購入などしてきましたが、その契約書と比べると完成度が低く、しっかり読み込まないとという感じでした(私に有利な内容に間違っていたところはナイショ・・・ともいかないので優しく教えてあげました笑)
 ドラフトをこの後2週間くらいで最終化して契約(電子契約)をするとのことでした。

見込み違いー引き渡し期日がずれ込む

 仲介業者さんからはドラフト確認後2週間くらいで契約書のサインに進むから待っててねと、とのことでしたが全然送られてこない。。。
どうなってるかなぁと思って催促がましいですがメールで問い合わせてみました。
 ・・・返事が来ない。。。
(さらに一週間後)もう一度催促メール。
 ・・・返事が、、、来た。
「売主からの買取のための稟議手続き中です」って。。。なんと(手際が悪いなぁ。。)、この時点で最初の申し込みから1か月半ほど経過しており、もはや年内の引き渡しは無理そうでした。最初の勢いはどこへ行ったのやら。
 そのさらに一週間後、ようやく最終版の契約書が出来上がり契約が完了しました。この時点で仲介業者からも年内引き渡しはかなり厳しいというインプットがありました。消費税の還付手続きの時期や今年の所得税の計算に織り込んでいたのでかなりのダメージでした。これ、先に取引額が決まっているもののずるずると引き渡しが後ろ倒しになればなるほど買い手が享受できるFIT期間が短くなってしまうので露骨に不利に働きますね。年内は無理でも、年明け早い段階で引き渡しできるよう改めてお願いしました。

名義変更手続き書類

契約完了後、経済産業省への名義変更などのための押印書類などが売主と仲介会社との間でやり取りが発生します。これは送られてきた書類に署名捺印をしてレターパックで返送。サクッと完了。

あ、そういえば請求書も来てた。これは早かった(笑)

いよいよ引渡!?

さて、書類のやり取りもしたしあとは決済を待つのみかな、と思っていたところ仲介業者さんより看板設置、土地の賃借権登記、経産省の申請及び電力会社への名義変更手配も完了し融資実行準備が整ったとの連絡がありました。
気が付けば最初の申し込みから既に4か月が経過していましたが、どうにかここまでやってきました。
来週が決済予定日。ちゃんと実行されるかな。まぁ、もう一波乱は覚悟しておこうかな笑

引き渡された!・・のかな??

 さていよいよ引渡予定日がやってきました。
といっても何かをする必要がないというのは不動産投資で理解していたので、まぁそのうち報告のメールが一本来るんだろうなという程度に考えて特に気にしていませんでした。
その日の仕事が終わって帰宅時に電車で携帯をチェック。あれ?そういえばメールも来てないな。うーん、どうなってんだろ。。
 その翌日、朝携帯を見ると一通のメールが。
「本日引渡予定日ですのでこれより決済手続きを開始します」とのことでした。おっと、事前の連絡もなく1日ずれ込んだのか?
 ということで決済予定日の翌日に無事引き渡しがされたようです。届いたメールを見ると今後設備の保証書や電力会社からの通知など順次送られてくるという案内がありました。
 一点気になったのは、太陽光発電設備には遠隔監視のシステムが付いていてインターネット上で発電量とかを見れるようになっているそうなのですがその使い方を教えてもらっていない。。。IDとかURLとかあるなら教えてくださいとメールしてこの日は終了。何はともあれ、無事引き渡しまでこぎつけることができてひと段落しました。

返事がない、ただのしかばねではないはずだが。

引き渡しから一週間ほどたちましたが、私の発電設備の発電量が全く分からない。。。引き渡しの際に遠隔監視システムの使い方を質問したのですがそれに対する回答が来る気配がないです。リマインドメールを送って様子を見ることにしました。担当者さん、元気かな??
引き渡したからもう用済みねって、一方的に取引完了したことにされちゃってないかな。
面倒くさいけど、昼休みにでも電話して直接聞かないとダメかな。

返事がきた、ただのしかばねではなかったようだ。

リマインドメールに反応したのか、リマインドしてから更に一週間後にメールが返ってきました(引き渡しから約二週間経過)。
遠隔監視システムの使い方などは後日別の引き渡し担当から送付する設備関係の書類一式に含まれていると思う。とのこと。
・・・(「思う」じゃ困るんです。まずそこは確実でないと。そのうえで後日じゃなくて今すぐ知りたい。所有権移ってるのに、発電状況見れないの?メンテナンスを依頼している業者も監視してないってこと?)
所有権移って稼働状況見るのが楽しみなので、どうにかそれだけでも先行して送ってくれるよう引き渡し担当の方と調整してくださいと返信しました。
(まぁ、どうせ放置するんだろうけどな。もうあきらめてます)

まとめ

結局申込~決済まで4か月くらいかかりました。
最初だけ対応が良くて一度手続きに進んでしまえば途端に後回しにされている感がひしひしと伝わってきて、このスタンスじゃ次の取引はないなという感想です。
設備の調達力はいいと思うものの、担当者が悪いのか会社としてそういうスタンスなのかわかりませんが、残念ながら最後まで安心して取引することはできませんでした。

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