目が不自由な人のお手伝い

いつだったか、通勤途中に信号待ちをしていたら、向こう側に白杖を付きながら歩く女性がいました。
白杖で先を模索しながら進もうとするものの、ああ！縁石につまずいてもうちょっとで転びそうに。
交通量がそれほど多い通りではなかったですが、目が不自由な人が一人で外出するって、目が見える人には想像し難いほど危険と隣り合わせなんだなと思わされました。

信号が青になり、急いで駆け寄って声をかけたら、「◯◯ビル」に行きたいとのこと。すぐ後ろのビルです。見えていたら即わかるようなことでも、不便な思いをしてしまうのですね。

そのビルのエレベーターホールまで手を引いていき、エレベーターに乗ってもらったところでお別れしました。
（そんなに丁寧にお礼を言わないで〜）とこちらが恐縮してしまうくらい何度も丁寧にお礼を言われましたが、本当は、どんな障害をもつ人でも、そうでない人と変わらず不自由なく生きられる社会を創っていく意識が必要なのだと思います。

目に限らず、五感のどれかが不自由な人は、それ以外の感覚機関が鋭敏になるとよく聞きます。
目が不自由な人に、音楽ってどのように聞こえているのでしょうか（もちろん個人差はあると思います）。
特にオーケストラのように様々な楽器が使われる演奏では、目が見える人は聴き落としてしまうような音でもしっかり聞こえていたりするのかな。そうしたら同じ曲を聴いていても違う世界観が広がっているのかもしれませんね。

さて、以前、公共の場で目が不自由な人に対して「何かお困りでしたら私はあなたのお手伝いをしますよ」という意思表示になる特殊な香りの香水（？）があると聞きました。
これも、目が見えない分、嗅覚が敏感になることを生かして開発されたもののようです。
でもそれらしきワードで検索しても正式名称がわからず、どこで手に入るのかわかりません。
目の不自由な人たちに関連する団体などに問い合わせればいいのでしょうか。
どなたか情報をご存知の方、教えてください。

曲は、
バッハ作曲
「あなたがそばにいたら　アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖より」
で検索ください。
いろんな編成で奏でる素敵な動画がたくさんアップされています。


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真知亜　音楽スタイリスト／選曲家