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午後のロードショー「沈黙の聖戦」

公開 2004年
監督 チン・シウトン
公開当時 スティーブン・セガール(52歳)

血中セガール濃度を常に一定に保つように心掛けている私としては、午後ローで定期的にセガール映画を放送してくれるのは本当にありがたいのです。
セガール上級者向けの作品と言っても良いかもしれません。

セガール演じる元CIA捜査官のジェイクが、旅行中にテロリストに誘拐された娘を救出すべく単身タイに乗り込み戦いを挑むというストーリーなのですが、正直娘の誘拐はセガールが鉄拳を振るうための前フリに過ぎませんね。

セガール映画を長年見続けている私が言えるのは、彼がマオカラーのスーツを着ているときはかなり本気度が高いと見て良いのです。

今回のセガールは敵を倒す時にゆっくりと太極拳のような見栄を切ったり、触れただけで相手を吹っ飛ばすなど無敵度がマックスになっていますね。
彼にとって太極拳などの東洋武術は超能力のようなイメージなのでしょうか。

横澤夏子似のルルといい感じになるのですが、娘が殺されるかもしれない緊迫した状況にもかかわらず随分余裕がありますよね…


映画の中盤、刀を持った殺し屋軍団や、タイのオカマちゃんファイターとの戦いを華麗な太極拳の技で難なく片付けます。

テロリストとの決戦前夜、寺に指導を仰ぎに行ったジェイクに老師が「そなたの行動はすべて愛のため…」
老師からお墨付きをもらったジェイクは敵陣に乗り込み殺して殺して殺しまくるのです。

無敵のジェイクに対して敵陣営のとった対抗策がなんと呪術師によるジェイクに見立てた呪いの藁人形に針を刺すという作戦なのです。

ジェイクと敵の大将との決戦の背後で行われていたジェイク陣営の老師率いるタイの高層軍団VS敵陣営の呪術師の祈祷対決には思わず「何ㇲかこれ?」といった感じで爆笑してしまいました。


今回はアジアンテイスト満載で東洋武術にリスペクトを捧げるセガールらしい映画と言えますが、いずれにしてもこの映画はセガールリテラシーが低い人が見たら「……?」となってしまうでしょうね。

セガール映画はバイオレンス描写が多くテレビで放送するのは好ましくないと考える人もいると思うのですが、見る者の心を1ミリも傷つけないので色んな意味で優しい映画だと思うのです。

今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。

総合評価☆☆☆☆☆☆
ストーリー   ★
午後ロー親和性 ★★★★★
流し見許容度  ★★★★★

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