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命は大切だ という言説について

*以下筆者の個人的な意見です。
「命の大切さ」を語る人・言説が世間に流布している。けれど、それに遭遇するために命があれば幸せじゃなくてもいいのか?と思ってしまう。ある中学校でのいじめ自殺事件のあと、いのちの大切さを伝える集会が開かれたそうだ。命の大切さ(生命に対する権利があること)以前に、だれもが幸福になる権利を持っていること(幸福追求権)について教えるべきではないか?

自殺を無理に止めようとする風潮も私はあまり好ましく思っていない。命の大切さ/自分の体を傷つけてはいけないことが強調されて、著しく不幸な現実から逃げて、幸福を追求することを阻害することだと思っているからだ。

なお、死のうと思ったけど生きててよかったー、どん底から復活しました、的言説が飛び交うけれど、「自殺してよかった」という言説は存在しないわけだから、生きててよかった方の言論しかなく、これについてはかなりバイアスがかかっていることにも注意すべき。母集団に偏りがないか考えるのって、基本中の基本な気がする。


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