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血は、苦手です

おはようございます。ちこです。
血が苦手です。ドバッと出ているのはもちろん、傷口がじゅくじゅくしているのも見ていると血の気が引く感覚。ジェットコースターで急降下する時のあの内臓がきゅっと上がる感覚が一瞬やってくるような、「ひぇっ」と内臓がたじろぐ感覚。血が苦手なんです。
思えば小さい頃から血は苦手。よく鼻血を出す子どもだったんですが、保育園のお昼寝タイムに一人トイレに起きて手を洗っている最中。ポタリ、と洗面台に広がる赤い液体。「血だ」と思ったらもうフリーズ。すぐに先生を呼んだら良いのに思考回路はショート寸前、洗面台に鼻血を垂れ流し、戻らない私を先生が探しに来てくれ、洗面台に広がる血を見つけて悲鳴を上げる…という光景、何度あったか。母には『鼻血女』という妖怪のようなサブネームをつけられた。進路を決める時にも、医療系に進もうと漠然とした思いだけは先立っていましたが、血が苦手だからという理由で医師と看護師はすぐに除外した。
健康優良児で大きな怪我もなく育ってきた私は、免疫がつかないまま大人になった。ホラー映画や戦争ものの映画でみる残虐なシーンや仕事でじゅくじゅくした傷に時々「ひぇっ」となりながらもやり過ごしてきた(映画はすぐに場面が切り替わるし、仕事では看護師さんに助けを求めていた)。
長い前置きでしたが、この間娘が転んで怪我をしました。帰ってきた娘の両手と両膝の擦り傷切り傷。特に右膝にはパックリと開いた5センチほどの切り傷。しかもこれが浅くはないであろう深さで、血もドバッとでているではありませんか。きっと「ひえ〜!」と声にも出ていたと思う。血は苦手…でも、これは絆創膏だけじゃ足りない傷だ、と感じて整形へ。やはり縫合が一番だけどテープで傷口がくっつくか試してみようとテープ処置で様子を見ることに。あまり膝を曲げないように、と指示を受けた娘はなんだか嬉しそう。風邪を引いた時のような特別感、なんかわかるなあ。
数日後、傷は見事に治ってきていて、自宅での軟膏塗布とガーゼ交換ができることに。良かった〜、と安堵したその夜。お風呂上がりの娘の膝に向き合い「ひぇっ」となったのは言うまでもありません…。でも、その「ひぇっ」が日が経つとともに段々と小さくなっていて、こんなに早く順応できるんだ、とら自分に感心しております。あの時の進路選択でも怖がらずに選択肢を広げておけばよかったなあ、と娘の傷を見ながら思ったのでした。



傷口といえばこの曲。
BUMP OF CHICKEN 『かさぶたぶたぶ』

最後まで読んでくれてありがとうございます。まだ浴槽にはつかれないけど、娘の傷口も早く良くなれと祈ります。みなさんも怪我にはお気をつけください。

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