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ラジオ番組の有料イベント、損益分岐点はどこ?「爆笑問題カーボーイ25周年ライブ ~ついでに馬鹿力~」感想

マネタイズという言葉をラジオで初めて聞いた時、無料のコンテンツ(民放ラジオはCMで成り立っているが)の集客から収益を出すという意味と解釈した。

「JUNK」(TBSラジオ)20周年を記念したイベントが2月7日からラインキューブ渋谷で開催。その初日を飾ったのが、爆笑問題と伊集院光出演の「爆笑問題カーボーイ25周年ライブ ~ついでに馬鹿力~」だ。

まずは爆笑問題が登場。2000人の大拍手の中、太田光は登場30秒でステージセットの番組ロゴを破壊したが、ラジオ番組をネタとした漫才は大うけ。

これが有料イベントのいいところだ。嫌いなモノに入場料5000円と平日2時間を費やす人間はなかなかいないので、この日は完璧にホームグラウンド。観客も周りの空気を気にすることなく大笑いできる。

番組のメインビジュアルを撮影しなおすというコーナーを挟んで、いよいよラジオの覇王・伊集院光の登場。ラジオブースを模したセットに3人が座り、本当のラジオ番組のようにゆるい雰囲気でトーク。ネタ番組とはまったく違うリラックスした表情で、お互いのエピソードにリスナー以上に大笑い。これがJUNKファンにはたまらない。

伊集院は「僕は本当は、ラジオはラジオだけで完結すればいいと思っている人間だから、こういうイベントはあまり好きじゃない」と言いながら、偏屈になってしまう自分をひっぱりだしてくれた爆笑問題に感謝。もちろんリスナーも二人に心から大拍手だ。

2時間は短いなぁと思いつつ大満足。周りもみんな楽しそう。だが、この入場料で十分な収益はあがったのか?入り口にずらりと並んでいたスーツ姿の人数の多さを思い出し、少し心配になる。あと800円取っても良かったんじゃないか……。

3人が手を振り立ち去ったステージには忌野清志郎が出演した際に歌った「トランジスタラジオ」が流れ、キヨシローファンの私は涙。とは言っても、イベントが終わればキャピキャピせずにパッと帰るのもラジオリスナーの良いところか。


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