すきなひと

私には愛している子がいます。家族愛とは別の「愛」をその子に感じています。
「愛してる」は彼女にとって重いだろうから言えないけれど、「大好きだ」と言える相手は彼女くらいなものです。それくらい、すきなひと。
私は彼女に「自分が男だったら彼女にしたい」と言い、彼女は私に「あなたが男だったら彼氏にしたい」と言う仲。
出会ったのは中3
でもお互いなんでこんなに仲良くなったのか全く覚えてない。席が近かったわけでもなく、どっちが話しかけたのかもわからない。(私が彼女に話しかけられた可能性が高いとは思う)
修学旅行が5月だったからそれより前に仲良くなっていました。
彼女はスポーツが得意で、勉強はちょっと苦手な子。周りに気を遣って、いつも明るくて、クラスメイトにも先生にも好かれていました。私とは真逆のような彼女。私は、そんな彼女がたまにみせる不安定さ、弱さに強く惹かれたんだと思う。「陰口言うなら直接言えよ!」って(きっと傷ついていることを隠して)笑いながら言っていた彼女を守りたいと思った。

最近彼女に恋人ができた。彼女のSNS見てなんとなく付き合ってるのなーって思ってたから、電話したときに「付き合ってるの?」って聞いた。「うん」「あ、そう」でその話は終わったけど。そのとき少しだけなんというか寂しかった、のかな。

一緒に暮らしたいと思ったのは彼女が初めてだった。その子を養えるくらいになるのが勝手に抱いてる私の野望。

その子に彼氏ができてからも年に数回会ってゆったり過ごすことに変わりはない。なんなら、彼女がいつか結婚するなんてことになったときには、その子の結婚式ためにスーツを作って、お祝いしたい。
でも、彼女と一緒にいない時間が、前よりも少し寂しくなったような気がする。私と違って彼女は友達も多いから、彼氏ができる前から彼女のいちばんになれないことなんて当たり前にわかってたし、その子が私を第一優先に考えてたなんてことは全くないんだけど、その子の優先順位の高いところに付き合ってるお相手がいるから、連絡するにも前より一歩分くらい踏み込む勇気が必要になった感覚。

ああ、でもやっぱり、すきだなあ

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