実習を通して得たもの

今回は、この一年間の自然環境リテラシー学の実習を通して感じたことや考えたことについて書いていきます。またそこから発展して、学んだことを誰にどのように伝えたいのかも考えていきます。
 僕が実習の中で最も印象に残っていることは、地元の子供たちの元気さです。九月に行われた鳥羽回に参加したときに、菅島で子供たちにカヤックを教える機会を頂きました。その時の子供たちはとにかく海に入りたい様子で隙があれば飛び込んでいました。カヤックに乗った後も全然怖がっていなくてむしろひっくり返ろうとしてる子もいました。このことから、この子たちは失敗を全く恐れていないのだなと感じました。今は何かわからないことがあってもすぐ検索することが出来てしまう。もちろん便利なのですが、それによって頭で理解する回数が減少してしまったのかなと思います。やっぱり物事を理解するには一回失敗するのが一番効果的だと私は思います。それが小学生のころからできているのは大きな強みだなと感じます。


では失敗を恐れない心はどこで培われてきたのか。私は自然と触れ合うことだと考えます(もちろんそれだけではないですが)。自然は人間用に出来ているわけではないので想定外のことがよく起こります。私自身も実習ですべて予定通りにに進んだことはありません。だとすると、失敗が前提だからこそ培われてきた力なのかもしれません。


 その他にも地域の子供たちに共通する特徴があります。それは能動的に生活している点です。10月に行った漁業実習でも地域の子供たちと交流させていただいたのですが、これはとくにプログラムに組み込まれていたものではありません。子供たちが自分たちからきてくれたので交流できました。正直自分が子供だったら怖くてそんなことできません。それでも自分から積極的に向かっていくことで得られるものは大きいと思います。


 失敗を恐れないことと能動的に生活すること、この二つはとても難しいことだと思います。しかし子供たちは無意識にこの二つが出来ている。やはり外で活動することは大事だなと思い知らされました。今はネットに面白いものがたくさんあります。しかしそれ以上に楽しいものがあるということを子供たちには知ってほしいです。


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