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一年越しの速読

今年に入って2冊めは

『子どものことを子どもにきく』杉山亮
ちくま文庫

でした。
3歳からの8年間、1年に一度、我が子にインタビューをするというもので、連載記事のために始まった企画を単行本、文庫化、更に他社文庫化されたもの。
今回もタイトルから選書した。
他人の子どもがかわいく見えたことはないが、何故か人間理解、みたいな目線でこういった子供教育系の本を選ぶ時がある。
筆者は常に冷静でユーモアのある人が多い。読み物としてまず面白いし、対象の子どもへの目線や態度に好感がもてる。
子どものことを子どもに聞くとはそのままの意味で、内容としてはほぼインタビュー記事がまとめられている。
持論を展開するつもりはないが、対人である時点でその相手が大人だろうが子どもだろうが伝えるべきことを伝える、伝えてもらうがセオリーだと思っている。文章(会話)から伝わる目線は常に平らかで、穏やかでありながら暖かい。

3冊目、と言っていいのだろうか。
半分を去年のうちに読み終えていたが、
残りの半分を速読で終わらせてしまった。

『口訳 古事記』町田康

発売日に買ったと記憶している。
ジャケ買いに近く、デザインが秀逸だと思った。
口訳、というのもまた良い。
実際内容もユーモアに他ならず、雑だったりふざけていたり、クセが強いところがまた、読みやすくはあった。
が、中腹になると元々難しい神や天皇の名前がより長くなり、さらには増え、手に負えなくなった。
1ページずつ進めることも億劫でしばらく置いておいたが、何かを一気読みしたいと思った日に、思い切って速読をかました。
斜め読みとして背景を読み取っては見たが、おそらく8割が名前で終わる。(大袈裟でもない)
日本人が知っておいて利になるのは前半だけでも良いように思う。
そのうちまた読み返したい。何年後になるだろうか。


漫画もいくつか読んだ。

もやしもん 2
フルバ 1
ラスボスの私が主人公の妻になりました 1.2
BLUEGIANT 2

漫画は面白いが、読むタイミングは相応の時が必要な繊細さを持っている。

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