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遠征日記

箇条書きにて。

10時、池袋到着。
前日にピンを刺しておいた1件目の本屋を探して駅の出口を彷徨う。
逆方向に歩き外に出てから改めて向かう。
通り過ぎる。
戻って駅ビルの書店を目指す。
改札を出てすぐに向かえる百貨店内だったのは、事前確認の不足。
そしてサイン本不発。
次の本屋に向かう。
またしても通り過ぎる。
戻って確認。不発。
ここでは正面口に大きくのぼりを出して陳列してくれていたので写真を一枚撮る。
すると後から来た女性も同じ位置から写真を撮っていたのを横目で見やり、無駄足もやや慰められる。
10時30分過ぎ。
アニメイトの開店まで少々時間があった為、思いついたタカセで朝食にした。
1日の疲労を考え、アイスコーヒーと少しでも野菜の多そうなピザトーストを注文。
待ち時間にサイン本の情報をリサーチ。
やはり東京は今回、代官山蔦屋、本八幡駅近くの書店でしか情報が得られない。
仙台市民羨ましい。
固茹で卵を3口と、アイスコーヒーで流し込み、用を足してから再出発。
一旦切り替えて、デスノート展(小畑先生原画展)へ。
アニメイトの展示会は初。
池袋本店へ出向くのも2回目となる。
8階の会場を7階だと勘違いして、階段を行ったり来たり、フロアを行ったり来たり。
またしても遠回りの様な無駄足を掻く。
チケットを受付に渡し、特典のミニ色紙を受け取り、絵は確認しないままにバッグの中にしまった。
朝、出かけに持って来たフルバのクリアファイルがちょうど役に立った。
入場の暖簾をくぐる前の単行本表紙の拡大展示。
直前の男女が一枚ずつ写真を撮り終わるのを待ち、自分はななめから全体を撮り入場。
大場先生と小畑先生のコメントを拝見して、実物大デスノートのレプリカを写真に納め、キャラクターパネルに進むと、ミサミサコス(ちょいゴス系)っ娘たちが多めに確認できる。
L、ニア、メロと一緒に自撮りしまくり時間を穏やかな空気で待ち、大枠で写真を撮り進む。
展示会。
1センチの距離で見ても解らない。
わからない分からない。
書いてあるのか描いてあるのか。
貼ってあるのか貼ってないのか。
削っているのか切っているのか、
繋げてるのか、元々そういうものなのか。
見れば見るほどわからないし
見ればわかると思ったけど
わからなかった。
え、神?
となっただけだった。
後半少々理解を諦めかけつつも意識をなんとか保ってクライマックスへ。
月のラストは圧巻だった。
書き下ろしカラー画は凄まじかった。
今まで画集で見て来たあのカラーたちもほぼゼロ距離で見ることができたが、ミサの編みタイツの仕組みは結局私の目にはわからなかった。
死神の目が欲しい。
無事にポスターとパンフレットを抱えて後にする。
一階までワンフロアずつ眺めて降りる。
耳をすませばの初見カラー構図がポストカードになっていたので購入。お宝発見だった。
一階でやっているグラッテ、とは、この事だったのか、とひとりでに納得。
相野ココ先生のグラッテとはどこぞの事かと思っていたのが先日のことだった。
またひとつ東京を知る。

駅を目の前にして、ブックオフの事を思い出す。
調べてサンシャイン通りに向かう。
つもりだったのだが、またしても道を逸れ、遠回り。
池袋での収穫が、まさかのジャンヌ。
1日で何件も見て回るつもりだったのでざっくりエリアを絞ろうと思っていたが、たまたま見た大判棚にバラ売りの完全版が。
迷わず購入。
伊坂さんの作品は収穫無く、池袋を後にする。

新宿。
まずは目的の紀伊國屋書店へ。
案外近い。が、収穫無し。
そのまま進みブックオフへ。
こちらはまあまあ遠く、しかも途中から土砂降り。
ポスターに傘を傾け、必死で守ったつもりが、箱に水滴が付き焦る。
雨風に立ち向かい急いで店内へ。
中で確認すると、何と底にも水滴が。
アニメイトで5円を払い大きい袋を買ったのはいい判断だった、と自分を褒めていたのに、なぜ、濡れているのか。
許すまじ、雨。
店内に用意されていた傘用のビニールを拝借して箱にかぶせてみるが入らない。
諦めて持参していたビニール製の手提げで二重袋にして難を凌ぐ。
凌げたかどうかは帰るまで分からないというスリル。
ここでの収穫は無く、まさに無駄足であった。
そのまま反対口のブックオフへ向かう。
約30分。風が強い。
またもや素直に店内に入れず苦戦。
あと少し行けばいい所を曲がり往復する。
しかしここでは何と3冊も伊坂さんの単行本を発掘!
家に帰ってから、いちばんレアだ!と思っていたラッシュライフが初版ではないことに気づき、しょんぼりするのだが、発行の印刷欄がちょっと確認しづらかったのは確かで、これは難解であった。
また見つかれば買えばいいだけのこと。

次に行ったブックオフは代々木で、ここまで一直線の道のりだと確認してから出たはずなのに、なぜか途中で曲がった私。
今日はスムーズに行ったタイミングが一度もなかった。
そんな事もあるもんなのだな。
ここでも収穫は無し。

さて、用事が終わり、すでに17時。
まだ時間があるので渋谷に行って和山先生のCUT表紙号を買うことにした。
今年何かのタイミングで見つけたのだが、一旦持ち帰りやっぱり欲しくなった事を確認したので次に行った際は買おうと決めていた。
素晴らしきイラスト。
この為だけに渋谷に降り立ったので用事は早々に済み、もちろんここでもサイン本は無く、もう一軒京王の本屋を覗き、ここにも無い事を確認して、新宿に向かうことにした。
回り道が多かった為か、ヘトヘトだった。
バスで帰ることにした。

新宿に着く。
いつもは南口がすぐに見つかるのに見当たらない。
止まって考えるのが苦手でとりあえず西口に出る。
すると抜け道のショッピングロードが封鎖されていた為に百貨店の外を大回りすることになった。
とことんだった。
チケットは無事に買えた。
時間まで30分。
ブルーボトルでカスカラフィズを買ったのだが、買う前にわざわざポイント移行したクレジットを使わずにSuicaで購入。
疲れていた。脳みそまでもが。
待ち合いのコンビニで梅干しおにぎりを購入。
朝のサラダと茹で卵はかなり活躍してくれていた様で、疲れは感じても頭痛の予感は無かった。
これはかなりの優秀さである。
戦利品を整え、特典カードを確認する。
キラ様だった。
最高か。
正直どれが来ても最高だが、
最高の最高だった。
ありがとうございます。

無事にバスに乗り込む。
無事に地元に着く。
今日は本当に調子が良いらしく、
行きで読みきれなかったAXのラストを読めた。
とんでもないことだ。

サイン本でないのならいつどこで買っても同じなので、カードがもらえるかもしれない?可能性のある地元で買うことにした。
荷物も増やしたくないし、汚したくないと理由でもある。
明日の休憩時間に買いに行こう。

家に帰って小畑先生の画集を見返す。
正直、今日の原画展は相当待ち焦がれていた。
前回のプラチナエンドまでを含めた画展で受けた衝撃が冷めやらず、ここまで持ち越して来た。
素晴らしすぎた。
神様だった。
神様が神様を描いたのだな。という画展だった。
私が確認できたことと言えばそれだけだった。
結局、人間が見るものには限界があって
見ただけでは分からないレベルにまで昇っている小畑先生の絵は、西洋絵画を見ている時の感覚と等しく、理解出来るものではなかった。
数歩離れて
じっくりと
ゆっくりと
のんびりと
衝動をなだめながら
深呼吸をして
人間の境地みたいなものを
味わうものだった。
言葉がない。
眉毛が歪む。
嗚咽が出そうになる。
涙も、溜息も、ニヤニヤも、全部出る。
画集でイラスト画の解説をしてくれているが、それすら何のこっちゃ分からない。
わからないまま、わたしはしぬ。
それでいい。それがいい。

やはり神。

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