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お気に入りの屋上で… 第4話

昼休憩が終わった後、
デスクで社内報のネタ探しに思い悩んでいると…
香織が話しかけてきた。
〈香織〉
「先輩、どうしたんですか?」
流石に仕事モードだな…
〈祐介〉
「この頃、取り上げる題材が思いつかないんだよ…」

〈香織〉
「噂話でも書きます?」
いや…
周りにそれと分からない様に振舞っているだけだった…

〈祐介〉
「悪い冗談だな…」
〈香織〉
「それは流石に冗談ですけど…
 普通に他の部署に取材すれば良いんですよ。
 そもそも、
 基本的には社内広報な訳ですし…」
「新しいアイテム・ツールを考える為のきっかけにもなる
 じゃないですか?」
〈祐介〉
「そうか…
 確かに他の部署に取材するのも良いかもしれないな…」
と考えながら、
香織の提案に頷いた。

行き詰っている時は思った以上に視野が狭くなっているものだな。
何気ない一言に救われた感じだ。
新しいアイテムやツールの開発には、
他の部署のアイデアや意見を取り入れることが重要だ。
社内広報として、
それを探すことも私の役割なのだ。
香織の言葉に励まされ、
私は新たなネタを見つけるため、
他の部署を訪ねることにした。

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