見出し画像

北海道が好きになったわけ31

先日聴きに行った講演会がきっかけで、その時の講師の方がやったという「1年間毎日ノートに何か書く」を真似してみようと思い書き始めて、ようやく1ヶ月が経った。これはなかなかシンドイ。その講師の方は「3ヶ月までしんどかった」って仰っていたので、とにかく頑張ってみようと思う。

北海道が好きになったのはドラマ「北の国から」だと思っていたが、そういえば同時期にもう一つのキッカケがあった。

一昨年、叔母が亡くなった。母の妹に当たるが、母とは8歳離れていたので、僕が生まれた時にはまだ17歳の高校生。その頃に祖母が亡くなり、母は叔母の母代わりになっていたそう。そして、僕が中学生になるくらいまで叔母とは同じ家に住んでいた。料理がとても上手で特にスイーツは何でも美味しかった。中でもチョコレートケーキは絶品だった。

そのチョコレートケーキがある時期から白くなった。コーティングがホワイトチョコレートに変わったのだ。特にその理由も考えずにただひたすら美味しくて、ねだって何回も作って貰うようになった。

ある日、叔母が1人の男性を連れて来た。僕が10歳くらいだったので、ちょうど「北の国から」を観ていた時期だったのだと思う。

その叔母が連れてきた彼氏は札幌出身で、初めて家に来た時にめちゃめちゃ美味しいお菓子を二つ持って来てくれた。それは北海道を代表する銘菓「白い恋人」と六花亭のホワイトチョコ。叔母が作ってくれるホワイトチョコのケーキと同じ味がした。

彼氏はとても爽やかで優しい人。全く嫌がらずに小学生の僕や妹達と遊んでくれた。一度、オモチャのテニスラケットで遊んでくれた。その時に言われた「淳君はテニスのセンスがあるね!」って言葉は今でも覚えている。

彼氏はそのうち叔父さんになった。叔母さんと叔父さんの新居の引っ越しの時、札幌から来ていた叔父さんの弟さんがジャガイモの最高に美味しい食べ方を教えてくれた。

また、叔父さんはギターが上手で色んな曲を弾いてくれた。そして、札幌出身だけあってスキーも上手だった。

僕は叔父さんに憧れていたんだと思う。

僕は高校に入ってから、テニス部と軽音学部に入った。そして、美味しい食べ物がいっぱいあって自然に囲まれた北海道に憧れた。小学生の頃からやっていたスキーは行く回数が増えた。

亡くなった叔母が叔父と知り合って、叔父も僕らと兄妹のように接してくれ、それがきっかけとなって僕は北海道に移住したんだと思う。

一昨年、急死した叔母の葬儀で久しぶりに叔父に会った。懐かしい話を色々して、なんとなくこの人が僕の北海道のルーツなんだと改めて思った。

僕は今でも六花亭のホワイトチョコが大好きだ。
そのホワイトチョコを大胆に使った叔母のケーキを超えるケーキは未だに出会ったことがない。

いつかまた食べられるといいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?