7.道が開けたという感覚

 のどかな田園風景の中に遅咲きの桜が咲いている。さらさらと流れる小川はまるで私の選択を後押ししてくれているように感じた。

 日商簿記3級は、早ければ商業高校の1年生が1学期の内にとってしまう資格である。それでネットでは簿記2級ならともかく3級を持っているだけでは逆にマイナスという指摘も見受けられる。そうかもしれないが、うっせーわと思う。

 自己のアイデンティティに苦しみながら、ここで資格を取れなければ先はないと必死になって勉強してとるのが商業高校生にとっての簿記3級ではないだろうか。2級をとった後には3級をとったときの心細さを忘れ鼻高々になってしまったのでは人間的な謙虚さに欠ける。

 私はGW前に3級をとれたお蔭で、疲労からも回復でき、もう一段先へと進もうという意欲を持つに至った。私の志向に合う分野とはきっと中小企業診断士またはキャリアカウンセラーで、簿記を習ったことは最短距離から外れている。しかし今後、経営の中枢に携わることがあると想定するとき基礎の土台を頑丈に築くことができたと考える。本屋で「究極の仕訳集 日商簿記2級」TAC株式会社(著作)を読みながら、自己の未来について想いを馳せる。

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