読書録 道しるべ

読書録 道しるべ

記事一覧

11.何をしたいのかを考える期間

 働き続けることに何の意味があるのだろうと職業訓練校に入る前は考えていた。「働いたら負け」とまではいわずとも「金銭を得る必要があるから」働くとすれば、労働とは好…

10.ご縁、孤独、安心感

 「運をよくする」ということを突き詰めて考えると怪しげな開運法に頼るのは得策ではなく、「徳を積み続ける」という答えにたどり着く。ではどうすれば徳を積むことができ…

9.私利私欲を抑える

 以前は占いやスピリチュアル的なものに関心があったが、今は発信者の収益システムを分析する見方をしている。  例えば「龍」即ち気の流れであるということは問題ない。…

8.「将来を本気で考える君へ 人生100年時代の就活相談」| 野島廣司(著)

7.道が開けたという感覚

 のどかな田園風景の中に遅咲きの桜が咲いている。さらさらと流れる小川はまるで私の選択を後押ししてくれているように感じた。  日商簿記3級は、早ければ商業高校の1…

6.簿記3級、基礎力向上の助けに

 日商簿記3級は個々の単元は基礎的な内容でも仕訳、勘定記入、決算など初学者が学ぶべき範囲は広い。そして日常的に使用しない用語のインプットが多ければ負担となる。苦…

5.果たすべき使命はあるか?

 GWにゴールデンカムイを見に半年ぶりに映画館に足を運んだ。山崎賢人が名優であることは疑いようないが日露戦争帰りの「不死身の杉本」のイメージとは結びつかなかった。…

4.簿記3級受験上の注意点

 簿記とは個人商店や企業における帳簿記入法である。「商品を売り上げ」「現金を得た」という得失、つまり取引を二面性の要素で克明に記録するところに特徴がある。また簿…

3.「簿記がわかってしまう魔法の書」小沢 浩(著)

 簿記は、門外漢には一体何をしているのか見当がつきづらいという意味で魔法の要素は確かにある。そして、これを理解しようとテキストをめくると貸方・借方という聞きなれ…

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2.この手で選ぶ未来

 たどたどしく意思を主張できるようになった子供が小銭を握りしめ駄菓子屋に行く。それは彼が一人で接する商社会である。店に着きずらりと並ぶ菓子を見つめ、傍らに親はい…

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1.世の移ろいを見つめる~「タピオカ屋はどこへいったのか?」菅原由一(著)

 振り返れば私が住む地方都市でもタピオカに前後して高級食パンのブームがあった。コロナ感染症流行下で外食を控えていたころに唐揚げ屋があれよあれよと増えていき、それ…

11.何をしたいのかを考える期間

 働き続けることに何の意味があるのだろうと職業訓練校に入る前は考えていた。「働いたら負け」とまではいわずとも「金銭を得る必要があるから」働くとすれば、労働とは好むと好まざるとによらず就かなければならない義務、苦役になる。「働いたら負け」という考えも肯定はともかく否定もしきれなかった。ただ仕事をせずに社会的な関係性が小さくなると、無償でも世のために役立ちたいと考えていたのも確かなことだ。 

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10.ご縁、孤独、安心感

 「運をよくする」ということを突き詰めて考えると怪しげな開運法に頼るのは得策ではなく、「徳を積み続ける」という答えにたどり着く。ではどうすれば徳を積むことができるのか、それは金があるなら金を、知識があるなら知識を、力がある力を世に役立てるということになる。

 別の観点から考えると、運という捉えどころのないものをよくしようとするより、縁つまり対人関係をよくするほうが具体的だと言える。人間関係をよく

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9.私利私欲を抑える

 以前は占いやスピリチュアル的なものに関心があったが、今は発信者の収益システムを分析する見方をしている。

 例えば「龍」即ち気の流れであるということは問題ない。そして人の思念にもエネルギーが宿されており、祈りが捧げられる場所、政治・経済の中心地、また欲望が渦巻くところに流があるというのもうなづける。
 また蛇行する河川を上空から眺めれば龍そのものの形をしているし伏流水、人工の上下水道、ガス管など

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7.道が開けたという感覚

 のどかな田園風景の中に遅咲きの桜が咲いている。さらさらと流れる小川はまるで私の選択を後押ししてくれているように感じた。

 日商簿記3級は、早ければ商業高校の1年生が1学期の内にとってしまう資格である。それでネットでは簿記2級ならともかく3級を持っているだけでは逆にマイナスという指摘も見受けられる。そうかもしれないが、うっせーわと思う。

 自己のアイデンティティに苦しみながら、ここで資格を取れ

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6.簿記3級、基礎力向上の助けに

 日商簿記3級は個々の単元は基礎的な内容でも仕訳、勘定記入、決算など初学者が学ぶべき範囲は広い。そして日常的に使用しない用語のインプットが多ければ負担となる。苦手とする箇所が1つ2つと生じてくると合格は途方もない道のりに思え、学校で習うにしても授業だけでは理解が追い付かず、一人おいていかれたような気持ちになる。
 そんなときに何度も繰り返して視聴することができる動画チャンネルはありがたい。自身の体

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5.果たすべき使命はあるか?

 GWにゴールデンカムイを見に半年ぶりに映画館に足を運んだ。山崎賢人が名優であることは疑いようないが日露戦争帰りの「不死身の杉本」のイメージとは結びつかなかった。原作の熱量、肉弾戦、狩猟を高い精度で再現できるはずがない、、、と思っていたが、それは誤りだった。
 まず冒頭と終幕にアイヌ語が使用される箇所は相当にメッセージ性を含む表現であった。また映画を見ながら、私も自分の使命とは何かということを考え

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4.簿記3級受験上の注意点

 簿記とは個人商店や企業における帳簿記入法である。「商品を売り上げ」「現金を得た」という得失、つまり取引を二面性の要素で克明に記録するところに特徴がある。また簿記の目的には財務諸表を作成し経営の勘案に供すること、対外的に法人税等算出の根拠とすることが挙げられる。このため近年経営者のみならず、複業家や起業家にも簿記を理解する意義は高まっている。ここで日商3級の受験について注意点を3つ書き留めたい。

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3.「簿記がわかってしまう魔法の書」小沢 浩(著)

 簿記は、門外漢には一体何をしているのか見当がつきづらいという意味で魔法の要素は確かにある。そして、これを理解しようとテキストをめくると貸方・借方という聞きなれない言葉が出てきて学習の意欲を削ぐ。本書は、それを簿記という魔法を使うための呪文の言葉だと説明する。その謂われを理解する必要はないとした上で、語源にも触れるのが本書の特質を物語っている。検定試験対策と言うより簿記の考え方の原則が全編にわたっ

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2.この手で選ぶ未来

 たどたどしく意思を主張できるようになった子供が小銭を握りしめ駄菓子屋に行く。それは彼が一人で接する商社会である。店に着きずらりと並ぶ菓子を見つめ、傍らに親はいない。そんな時に見上げる店主は無条件に優しい存在とは限らない。怖さが入り混じりながらも、目の前の未知のチョコを一つ手に取り、小銭と引き換えて自己のものとする。簿記の「菓子5/現金5」【「自分で選ぶ未来5/菓子5」】が成立した瞬間である。

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1.世の移ろいを見つめる~「タピオカ屋はどこへいったのか?」菅原由一(著)

 振り返れば私が住む地方都市でもタピオカに前後して高級食パンのブームがあった。コロナ感染症流行下で外食を控えていたころに唐揚げ屋があれよあれよと増えていき、それに前後しておにぎり屋を見かけるようになった。それらは今後どう変遷していくと予想されるのか。

 「タピオカ屋はどこへいったのか?」菅原由一(著)は元税理士で現在はコンサルタント業を営む著者により浅く広く商売のコツが書かれている。ソロ活、多様

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