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美しき湿地のミステリ小説&映画「ザリガニの鳴くところ」

こんばんは。ムララボです。
本日は、不思議なタイトルの映画「ザリガニの鳴くところ」というミステリ小説とその映画版をご紹介します。2021年度の「このミス」でトップランク入りですので、ご存じの方も多いと思います。原作からわずか数年で映画化された1粒で2度おいしい、こんなに夢中になるミステリはなかなかありません。

「このミス」は、宝島社が主催する小説新人賞「このミステリーがすごい!」の略称です。エンタテインメントを第一義とした広義のミステリーを対象としており、国内編と海外編に分け、それぞれのランキング結果を誌上で発表しています。

「このミス」とは?

映画「ザリガニの鳴くところ」とその原作は、自然との対話に身を置きつつも、どうしても目が離せないミステリーの醍醐味を味わえるストーリーラインが魅力です。この作品の核心となる要素について、より深く掘り下げて解説します。

自然との対話とミステリーの融合

  1. 舞台設定の美しさと神秘性

    • 物語の舞台はノースカロライナ州の広大な湿地帯です。この自然環境は、カイアの孤独な成長と生存を支える舞台となります。読者と観客は、詳細に描かれた湿地帯の美しさと神秘性に引き込まれます。湿地の生態系やその中で生きる動植物の描写は、まるでその場にいるかのような臨場感を与えます。

  2. 主人公カイアの深い孤独と成長

    • カイアは幼少期に家族に捨てられ、孤独な生活を送ります。彼女は自然を頼りに生き延び、自らの力で成長していきます。カイアの成長過程での自然との対話は、彼女の強さと独立心を象徴しています。この成長物語が、物語全体に深い感動を与えます。

ミステリーの醍醐味

  1. 殺人事件の発生と疑惑

    • 物語の核心には、カイアが関与することになる殺人事件があります。町の人気者チェイス・アンドリューズが湿地で死体となって発見され、カイアが容疑者として疑われます。この事件が物語のミステリー要素を強調し、読者と観客の興味を引きつけます。

  2. 二つの時間軸の交錯

    • 物語はカイアの幼少期から現在までの成長と、殺人事件の捜査という二つの時間軸で進行します。この交錯が物語に緊張感をもたらし、読者と観客は過去の出来事が現在の事件にどのように影響を与えるのかを追い続けます。

  3. キャラクターの深い描写と人間関係

    • カイアと彼女を取り巻くキャラクターたちの複雑な人間関係が、ミステリーの解明に重要な役割を果たします。特に、カイアの初恋の相手テイトとの関係や、チェイスとの関係が物語に深みを加えます。これらの関係が事件の背景にどのように影響を与えたのかが徐々に明かされます。

ストーリーラインのクライマックスと結末

  1. 裁判と真相の解明

    • カイアが殺人の容疑で裁判にかけられるシーンは、物語のクライマックスとなります。この裁判を通じて、彼女の無実を証明するための証拠や証言が次々と提示され、緊張感が高まります。読者と観客は真相がどのように明らかにされるのか、最後まで目が離せません。

  2. 予想外の結末

    • 最後に明かされる真相は、多くの読者と観客に驚きを与えるものであり、ミステリーとしての醍醐味を最大限に引き出します。カイアの運命と、事件の真相が明らかになる瞬間は、感動と驚きを同時に与えます。

エンドロール

「ザリガニの鳴くところ」は、美しい自然描写と主人公カイアの感動的な成長物語が融合した作品でありながら、殺人ミステリーとしての要素が絶妙に絡み合っています。自然との対話に身を置きつつ、犯人探しの緊張感を味わえるこの物語は、読者と観客に強い印象を残すことでしょう。自然の美しさとミステリーのスリルが見事に調和したストーリーラインが、この作品の最大の魅力です。

原作はこちらです。

映画はこちらからご覧いただけます。

「ザリガニ〜」をお読みになりたい、映画みたい、と思われた方は、ぜひスキをお願いします。
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