ビジョナリーカンパニー -就職・転職活動を控えた方にもおすすめ-
記事の落差が激しいかもしれませんが、一応サラリーマンのためビジネス本も紹介させていただきます。
どんな本か?
新しい技術や価値観の変化によって企業に求められる価値は移ろっていき、時代ごとに大きなインパクトを世界に与える企業が登場します。
しかし、そんな中でも同業他社の間で広く尊敬を集め、特に商品ライフサイクルや指導者が活躍できる期間を超えて繁栄し続けている企業をビジョナリーカンパニーと呼び、競合他社との違いと特徴について調査をした本になります。
こんな方におすすめ
経営者・起業を目指されている方
会社員の方
就職/転職活動を控えた方
釈迦に説法かもしれませんが、経営者にとっての必読書としてMBAスクールでも取り上げられていると伺いましたので是非起業を目指されている方に読んでいただきたいです。
本書では企業単位で核と呼ぶべきものや方向性の決め方について紹介されますが、個人に当てはめても参考にできることが多くあります。
自分は一平社員としてこの本を読みましたが、「自分の会社はどんな価値を提供しようとしているのか?」「自分はどんなことを実現したいのか?」を改めて見直すことがで、所属している組織への理解と帰属意識が深まり仕事へのモチベーションが上がりました。
また就職活動時には「君の核/軸は何か?」といった質問を100回くらい聞かれます。個人的には就職活動中そうした質問ばかりされることに納得いかない面もありましたが、本書を読んでいただくと企業文化に合うということとの重要性を理解いただくことができ、自分の軸や価値観の深掘り方が見えてくるかと思います。
ビジョナリーカンパニーの特徴とは
一言でまとめますと、会社が持っている基本理念は絶対に維持し、逆にそれ以外の所は改変を続け進歩を促す企業となります。
時代の変化によって、製品や戦略を変えなければいけないタイミングが訪れても会社の理念に沿ってさえいれば固執することはありません。
そのためビジョナリーカンパニーの経営者は、例えアイデアや製品を変えることはあっても会社はあきらめません。
企業理念とは
本書の言葉を借りてもう少し細かくお伝えすると、基本理念とは下記のように表されるものになります。
進歩を促す仕組み
どんなに素晴らしい理念があっても、それだけでは事業を行うことができません。基本理念を維持しつつ進歩を促すには具体的に下記5つのものを持ち合わせる必要がございます。
社運を賭けた大胆な目標 (BHAG):リスクが高い目標やぷロジェウトに大胆に挑戦する。(進歩を促す)
カルトのような文化:すばらしい職場だと言えるのは、基本理念を信奉している者だけであり、基本理念に合わないものは病原菌か何かのように追い払われる。(基本理念を維持する)
大量のものを試して、うまくいったものを残す:多くの場合、計画も方向性もないままに、さまざまな行動を起こし、なんでも実験することによって、予想しない新しい進歩が生まれ、ビジョナリー・カンパニーに、種の進化に似た発展の過程をたどる活力を与える(進歩を促す)
生え抜きの経営陣:社内の人材を登用し、基本理念い忠実な者だけが経営幹部の座を手に入れる(基本理念を維持する)
決して満足しない:徹底した改善に絶え間なく取り組み、未来に向かって、永遠に前進し続ける。(進歩を促す)
大胆な目標を掲げることで人々をひきつけ、それに本気で魅せられた人たちは寝る間も惜しんで目標を達成するように努力します。
その一巻として、理念に沿っていればいかなるチャレンジも推奨し、その中で上手くいった物を残していきます。
また内部から経営者を排出することで、
経営幹部育成・後継計画 → 社内の有力な後継候補→社内の人材による優秀な経営陣の継続性 →基本理念の維持/進歩→育成……
という好循環が保たれます。
そして、終わりのない根本的な目的を目指し全身し続けることができるようになります。
まとめ
本書は主に時代の枠を超え、進歩し続ける企業について述べられたものですが個人についても参考にできる点が多いと思います。
基本理念を持つ
基本理念を活かせる環境を作る
多くのものを試し、上手くいった物を残す
現状に満足しない
周りからなんと言われようと、もしくは周りと被ってしまったとしても自分にとって大事と言える基本理念を持ち、それを活かせる環境つくりを行います。
(価値観に合う企業に入社したり、居住地を決めるなど)
その上で色々なことにチャレンジし、自分に合うものや得意なものをみつけ、現状に満足することなく深堀りしていくことが必要なのだと思います。