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エルフェンリートにみる隣人愛

初めて出会った鬱アニメのまどマギに性癖を歪められて以降、ゲームやアニメの鬱を求め続けています。

視聴前のなんとなくの認識はグロめの鬱、です

以下ネタバレあり


1話感想

OPでオッ!クリムトだ!ということは名作絵画オマージュをたくさんしていくタイプか……?と思ったらクリムト一本で描ききった……てことは何かしらの意味があるのか?
オープニングでここまでヒロイン(?)のおっぱいでまくることあるかな??
ヒロインの寝そべる姿体をバックにタイトルロゴ入るの秀逸だな……

グロで年齢制限が解放されると必然的にエロの量も増えるのがなつかしき平成のアニメだな〜と思いながら、殺されていく男たちと露出されしおっぱいを見ていました。
首を捻ろうとしたら既に入っていた切れ筋から首が滑り落ちていくのおしゃれ〜

1話で一番グロいのは間違いなく如月さんですね
不注意で他人を巻き込むために嫌われるし疎まれるんだけども、本人は嫌味に気づかないでポジティブに生きているので、職場の生産性は一切改善されずに負の感情だけが増幅していく構図
自分に向けられた負の感情に気付けない様子にグロさを感じてしまうのなんでなんでしょうね……

2話〜6話感想

2mの手の表現、CGかな?
個人的には描かない方が好みだったけど、"答えとして合っている(他の選択肢の可能性を除外する)"という認識を与えるには適切な表現なんだろうなぁ

主人公のコウタくんがだんだん某伊◯誠くんに見えてきた……
記憶はないにしてもちょっとモラ気質がありませんこと?、人の話を「そんなことどうでもいいじゃん」と遮るのは時代なの??
そしてそんな男を殴って黙らせるまでがワンセット?

ところで如月さんがもっかいでてきたりとかしないですか

7〜10話感想

一緒に遊んでた女の子に、本気で首絞められても
「あぁ〜びっくりした、どうしたの急に?」

で終わらせて、あげくその日一日の感想
「今日は楽しかったね」
で締めくくれるコウタくん何者???

拾ってきた女が多すぎる
食費はどこから出てるんだ?
感覚バグって「まあ、1人くらい増えても……」
って3人目拾ってるの普通におかしいよ

って如月さん再登場してるじゃないですか!
やったー!

11〜13話(最終話)感想

なるほど……
なんでOPムービーがクリムトなのか、最終話をみればわざわざ説明するまでもないとは思いますが、
あえて私なりの考えを述べるならば『抱擁』がこの物語の要なのでしょう
家族としての愛や、親愛、相手への理解、想い
そういったものを示す表現としての『抱擁』がありました
ルーシーとの抱擁もそうですが、
室長が娘との最期の瞬間に強く抱きしめたシーンが印象に残ります

また、『接吻』に関しては素直に恋愛感情の表現だと感じました
6話のユカとのキスシーンは、はじめにユカからキスしたあとコウタくんからもキスしていますが、13話のルーシーとは、コウタくんへルーシーからしかキスをしていません
OPムービーでもコウタとの接吻の相手は灰色の人物になっています、
この物語は『接吻』で描かれる人物関係、すなわちルーシーの悲恋が大きく主軸になっていたように思います

コウタくんに関して、
たった一言「男の子だよ」と選択肢をミスっただけで家族が目の前で惨殺されてしまうのはあまりにも可哀想だが、すぐに「大好き」とかいってしまうコウタくんサイドにも問題がある
しかし、ルート分岐を盛大にミスりながら、女をたらし込みながらも、◯藤誠くんとはちがい、生き延びた理由はなんだろうかと考えた時、
おそらく『抱擁』に示されるようにさまざまな愛が彼自身の中にあったからではないでしょうか

OP曲のliliumは海外では讃美歌として歌われているそうです
物語を通して描かれた愛は、キリスト教でいう隣人愛に通ずるものがあったのかもしれない

最後に、
如月さん全然出てこないじゃないですか!!
彼女が出てこない限りは鬱ではないので、エルフェンリートはグロテスクですが鬱じゃありませんでした
3分ヒロインと呼ばれた彼女の冥福を祈って、この作品の感想を終えたいと思います


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