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雑感など

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雑感、歴史教育についてのことなども含みます。
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#世界史学習

教育と宗教と自由と

驚いた事件がありました。僕の周囲では話題になっていないのですが、書いてみたいと思います。 ニュースの内容は、アメリカで学問の自由に関する議論が起こっているということ。僕はある人のTwitterの記事でこのニュースを知りました。 昨年2022年の10月に起こった事件がその発端となっています。 以下がニュース記事です。 ショートにまとめたものでしょうか、10日ほど前の記事ですが、こういうものもあります。 このニュースがどの程度、議論をよんでいるのか。 宗教をめぐって、歴史や

Chat GPT と教育

これもまた、ある情報筋のお話ではじめて知ったのですが… 「ニューヨークの公立学校が、Chat GPTを禁止した」とのこと。前回につづき、教育との関連で少し考えてみたいと思います。 なるほど、さすがアメリカ。Chat GPTはアメリカ生まれの英語育ち(?)なので、いわば機械学習の本場なのでしょう、話題が進んでいる。 さて、ニューヨークは、市? 州全体も? 禁止したっていうのは、生徒向け?教師向け? いろいろ気になりますね。調べてみよう。 少しこの記事をごく部分的に引用さ

CHAT GPT に聞いてみる

最近、話題になっていますね。僕もある人の話から、その存在を知りました。 CHAT GPT。 この記事執筆時点で、note全体では #CHATGPT は、353件。 CHAT GPTとは、AIがネット上の情報を「適切」にまとめて会話をしてくれるというもの。試しにこのnoteに関係のあるような、歴史、児童文学などをもとに、チャットをしてみました。 結果は、驚きでした。 なお、会話は全て英語で行いましたが、DeepL (翻訳アプリ、これも知人の紹介で知りました)を使いまし

『星の王子さま』と歴史の授業の可能性を思う

最近、『星の王子さま』を読んで、とても可能性を感じています。というのは、これをテキストにして、歴史の授業をできないか、と思っているのです。 単発的に読むのではなく、継続的に。ストーリーに出てくるものにたいして、歴史的な背景をおいながら、ときには推測を働かせながら、このお話を読み通していく、というイメージです。 ひとつの文学作品を、歴史の教育者がとりあげて、こどもたちと継続的に読み続ける、という知の伝達のあり方には、ずっと魅力を感じていました。 たとえば、アメリカには教育

思考サイドと知識サイド

中学や高校の歴史教育界隈では、よく二項対立的に語られるものだと思います。 もしかしたらそれよりも年少の歴史学習でも同じかもしれない。 この議論のときには、だいたい、「知識サイド」と「思考サイド」の2大陣営に分かれてときには壮大な舌戦となります。 だいたいこんな感じになります。 知識「知識がないと、思考なんてできないだろ」 思考「知識だけでは単なる暗記になるだろ」 興味深いのは、それぞれのサイドでも、その道を追求した「究めた人たち」は、お互いの意見を尊重する姿勢をもって