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雑感など

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雑感、歴史教育についてのことなども含みます。
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#歴史

感想 カーマインストリートギター

僕にとっての作品の要点: リックとシンディは、マンハッタンのルシアー。NYの150年以上前の建物の廃材で、日々ギターを作る。彼らの日常を撮影したドキュメンタリー。歴史、ノスタルジー、ロマン。 表題のギターショップは、マンハッタンのカーマインストリートにあります。店主はリック・ケリーさんで、ギター制作家です。お弟子さんがシンディ・ヒューレッジさん。リックは60代くらいかな、シンディは20代だろうな。 監督のロン・マンは、有名映画賞の受賞歴のある名人。この監督が、このお店に

Chat GPT と教育

これもまた、ある情報筋のお話ではじめて知ったのですが… 「ニューヨークの公立学校が、Chat GPTを禁止した」とのこと。前回につづき、教育との関連で少し考えてみたいと思います。 なるほど、さすがアメリカ。Chat GPTはアメリカ生まれの英語育ち(?)なので、いわば機械学習の本場なのでしょう、話題が進んでいる。 さて、ニューヨークは、市? 州全体も? 禁止したっていうのは、生徒向け?教師向け? いろいろ気になりますね。調べてみよう。 少しこの記事をごく部分的に引用さ

CHAT GPT に聞いてみる

最近、話題になっていますね。僕もある人の話から、その存在を知りました。 CHAT GPT。 この記事執筆時点で、note全体では #CHATGPT は、353件。 CHAT GPTとは、AIがネット上の情報を「適切」にまとめて会話をしてくれるというもの。試しにこのnoteに関係のあるような、歴史、児童文学などをもとに、チャットをしてみました。 結果は、驚きでした。 なお、会話は全て英語で行いましたが、DeepL (翻訳アプリ、これも知人の紹介で知りました)を使いまし

エンデのインタビュー

実はケストナーもヤンソンも、僕は少年時代に読んだことはありませんでした。 僕にとって児童文学というときに一番に思い出されるのは、『はてしない物語』であり、エンデでした。 あまり本を読み返す習慣のない僕ですが、大人になり、教師になってから、ふとエンデを手に取ったことがありました。昔も今も、彼は僕にアイディアを与え続けてくれる人のひとりです。 いつか自分も、創作をしたい。そのときには、自分にとってのエンデのエッセンスが、作品に反映されていて欲しい。ちょっと大胆なそんな願いもこ

『星の王子さま』と歴史の授業の可能性を思う

最近、『星の王子さま』を読んで、とても可能性を感じています。というのは、これをテキストにして、歴史の授業をできないか、と思っているのです。 単発的に読むのではなく、継続的に。ストーリーに出てくるものにたいして、歴史的な背景をおいながら、ときには推測を働かせながら、このお話を読み通していく、というイメージです。 ひとつの文学作品を、歴史の教育者がとりあげて、こどもたちと継続的に読み続ける、という知の伝達のあり方には、ずっと魅力を感じていました。 たとえば、アメリカには教育

noteでやりたいこと、考えてみたいこと

歴史は暗記科目か。 結論からいえば、違うと思います。 僕はこれについてはずっと、長い間考えてきました。仕事柄、考えずにはいられませんでした。 学校で習う歴史は、日本史であれ世界史であれ、一般論として暗記科目と見なされていることが普通です。そしてここでいう暗記にはたいてい悪い意味合いが込められています。 本来の歴史科目は、ひとことでいえば、「歴史的思考力」を養うことが目的になっています。少なくとも国はそういうのを目指している。 そしてこの「歴史的思考力」とは、なにかを丸覚