【石油】短期的には軟調、第2四半期から需給タイト化・価格上昇の可能性


ユーラシア・グループは、今後の原油価格に関し以下の見通しを報じています。

✔︎米国の金利上昇はドル高に繋がり、短期的には原油相場は軟調

✔︎しかし、中国の景気回復が勢いを増し、第2四半期から年内は石油需要の回復が加速する

✔︎一方、OPECが生産量を絞る気配はない(逆に、政策変更≒増産に対しても慎重な姿勢)

✔︎欧州の産業活動も懸念されていたほど悪くはなく、石油需要は堅調・回復の兆しあり、

下期に原油価格が大きく上昇する可能性がある。


上記見通しをバックアップする情報として、以下補記します。

✔︎中国は、2023年の消費主導の成長に対する政府コミットメント、低中所得者の所得向上に向けた政府の意向を改めて示した。(2月15日公表の12月の中国の年次中央工作会議の概要)

消費者信用の拡大、インフラ支出、民間部門の投資促進はいずれも石油需要の増加に繋がりますが、これらを後押しすべく政府の積極財政も示唆されている。

✔︎IEA、2023年の石油需要予測を前月から20万bd引き上げ、前年比200万増とした。

そして、増加量のうち約半数の90万bdは中国の需要増と見込んでいます。

✔︎EUETS価格は上昇。
これは、先進国の景気減速が石油消費を抑制する効果がそれほどでもないことの証左とも言えます。

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