日経平均株価絶好調 その背景には...

いつも貴重な時間を割いて記事を読んでくださってありがとうございます。

さて、23年に入ってから、日経平均株価が絶好調です。

まさに日本市場黄金時代。

皆様この黄金期を存分にエンジョイされていますでしょうか。

夏のボーナスを前に証券口座に自前のボーナスが振り込まれますことを祈っております。

さて、今日はこの絶好調の日経平均株価の全体感を見ていきます。

2023年、年初来、日経平均株価はうなぎ登りにずいずい高値を更新しております。

年初来なんと+20%。

コロナショックからの旧回復期・ボーナスタイムが終了してから2年間ほど日経平均はずぶずぶと冴えない動きでしたので、

漸く春が来たか、とわくわくする思いですね。

日本株春の訪れは米国株SP500の倍をいく極めて優秀な戦績。

5月は決算シーズンでしたが、過去最高益を更新する企業もぞろぞろいていやぁ、日本企業がんばってるなぁ。

そう感じる今日この頃ですね。

しかし、、、

果たして本当に日本企業は儲かっているのでしょうか。

はい、儲かっています。

EPSの水準は過去最高です。

ですが、21年春以降から、最高水準ではあるものの、

基本的には横ばい、というのが全体の趨勢になっています。

では、日経平均株価とEPSの推移を重ねて見ます。

すると、今月、株価の伸びがEPS(業績)を上回っていることが分かります。

すなわち、業績に比べて、株価が割高に評価されてきている、ということになります。

日本企業の株価はそもそも割安といっていい水準で評価されてきたので、最近徐々に割高(というか再評価されてきた?)になってきたことのみを捉えて絶対的に割高だ!といっているのではないのでその点ご留意を。

いずれにせよ、日本株のバリュエーションが高くってきている、ということです。

日経平均株価好調の理由としては以下が挙げられます。

①中国経済の不調+中国株式市場の低迷
 :投資資金の移動先としての日本市場

②PBR1倍問題
 :株主還元+収益性の改善への期待
  (バリュエーション適正水準の見直し!?)

③為替
 :米国の利上げ憶測の再燃+欧州の利上げ継続による円安
  →日本(輸出)企業の業績改善
  →ドル建て・ユーロ建て価格での割安感

中国市場からの資金移動、そして、PBR1倍問題は、企業業績とは別次元での株価押し上げ要因といえます。

しかしながら、もし日本企業の業績が振るわなければ、株主還元は積極的に行えませんし、また、収益性も改善しにくくなります。

また、なんだ日本企業もダメじゃん、となれば、資金移動先の日本市場としての価値も薄れてしまうでしょう。

であれば、今後の日本市場全体の魅力というのは、やはり日本企業が現在過去最高水準にあるEPSをさらに押し上げていくことが、究極的には必須の条件となるともいえそうです。

日本の春ができるだけ長く続くことを願っています。

頑張れ、ニッポン!!

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