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【ブンブンジャー】DXブンブンコントローラーはプレイ感最高の神玩具!


発売日:2024/06/22
価格:5280円(単品)/11330円(セット)

 毎年この時期になると、本格的な夏に向けて徐々に暑さを増して苦しいところですが、初夏と言えば何を思い浮かべますか?

 そう、追加戦士の季節ですね!

 戦隊では6人目(シリーズによる)の戦士がやって来ると、それまでに定着した五人の空気感をかき乱し、番組に新鮮さを与える劇薬となってくれますが、玩具でも同様に、それまで遊んでいたDX玩具とはひと味違った別テイストの遊びを提供してくれます。

 ブンブンジャーの初期メンバーの変身用玩具はブンブンチェンジャーブンブンブースターでした。二種類ありますが基本的には同じような構造をしており、手元で遊びやすいサイズ感のスタータースイッチのようなもので変身します。今年のコレクションアイテムであるブンブンカーや、ロボや武器などの他玩具との連動が主な遊びでした。

 ここにやって来た追加戦士ブンバイオレットの変身玩具は、ブンブンコントローラー。変身機能だけでなく、武器としての機能もある兼用タイプです。早速遊びながら感想に触れていきます。



外観

 実際のF1カーのハンドルがボタンだらけであることを、ゲーム用のコントローラーに落とし込んだデザインとなっています。

 残念ながらボタンは左右どちらも一体成形で、個別に読み分けている訳ではないです。ただ、押すボタンを覚えなくてもよいので遊ぶ上ではむしろ楽で良いと思います。

 弓のトリガーの引き代は、個人的にはそこまで短すぎない印象で良い感じです。


 裏面には、変形用のロック解除スイッチや電源スイッチ、ロボと連動(これについては次回)するためのくぼみがあります。

 コントローラーという目線で見ると、ロック解除スイッチがZL/ZRボタンに見えなくもない…。


 発光部は、上を向いた矢印のようになっており、横線が走っています。

 ここで注目したいのが、この発光部の構造。ブンブンコントローラーは、発光部の上下2ヶ所で分かれて光るようになっており、これによって流れるようなアニメーション発光を再現している。

 よく見ると、発光部のクリアパーツは手前と奥で2層になっており、LED2灯がそれぞれのクリアパーツを下から照らす形になっている。

 これによって、面全体の発光を上下どちらでも行うことができている。クリアパーツを多層化して選択的に照らすことで複数の発光パターンを見せるこの方式は、同じ追加戦士玩具であるDX龍虎之戟のモードチェンジにも採用されていた。

変身

 赤→青→緑を入力すると、変身操作を受け付ける状態になる。この状態で任意のボタンを3回押し、トリガーを引くと変身音が発動する。

 余談だが、トリガーの音声スイッチはかなり浅いところに配置されており、少し引くだけでもトリガーを引いた判定になる。

攻撃・必殺技

 トリガーを引くと通常攻撃音が鳴る。チャージ無し、青発光、緑発光までは加速音のような攻撃音だが、一定までチャージするとチャージ攻撃となり、音声が変化する。動画では音声を全て聞くために遅めに射っているが、実際は最初の赤発光(カウントダウン音)の時点から『ビュンシュート!』の音声に変化する。

 また、トリガー攻撃はコマンド入力時のリセットボタンの役割も果たしており、コマンド入力の1段階目と2段階目でトリガーを操作すると、再びコマンド入力前の状態に戻る。

 ここからはコマンドを入力して3種の必殺技を発動する。ちなみに、方向キーの上下左右はボタンの位置に準拠する。パッケージ裏では▲が上と書かれており少し紛らわしい感じがあるが、実際のボタンは三角というよりは扇形のような形をしているため、パッケージの▲表記はあくまでボタンがある方角という解釈で良いだろう。
 さらに、方向キーをよく見ると三角形のモールドが掘られていることが分かる。つまり、パッケージの表記は誤植ではないということになる。み、見づらい…。


バクアゲファイヤー

 赤→青→上で発動する。待機音中にしばらく待っていると、ビュンディーが指示台詞を喋ってくれる。そのままトリガーを引いて発射する。

 先述の通りボタンの個別認識はないのだが、発光色がボタンに合わせて変化するため擬似的に個別認識を味わえるのが芸コマだ。

 また、待機音のメロディはレーシングゲーム『F-ZERO』のBGM『BIG BLUE』を思わせるフレーズが入っている(動画はマリオカート版)。動画の0:17~あたりがもっとも近い。

 F1とゲームというブンブンコントローラーのモチーフにぴったりの元ネタと言える。

ビュンビュンガトリング

 赤→上→下で発動する。しばらくはトリガーを引いている限り連射できる。

 バクアゲファイヤーではボタンの色と発光色が対応しているという話をしたが、今回2番目に上ボタンを入力したときは発光面上部だけが光っており、方向キーでも同様に操作と発光の擦り合わせがされている。

ビューンスナイプ

 赤→下→青で発動する。ビュンディーの案内通りに緑発光時にトリガーを引くと『パーフェクト!』の音声が追加される。

 タイミングを狙って操作するところにゲーム感があって結構楽しい。これによって音声が変化するのも、達成感に繋がって楽しさに寄与している。緑発光自体はそこそこ長めなので判定は甘めだが、『ビューンスナイプ!』の掛け声を鳴らしてから射とうとするとかなりシビアな判定になる。難易度選択。
 また、つい先ほど方向キーと発光の対応について触れたばかりだが、今回は2回目に下入力をするにも関わらず発光は上側になっている。おそらく何回目にボタンが入力されたかに応じて発光色や方向が決まっているのだろう。今回の例では、2段階目で方向キーを入力した場合は総じて上側発光になっている。

ロボ関連

 ここからはロボ関連のコマンドだ。商品情報の画像で気がついた人もいるかもしれないが、これまでのコマンドは全て色ボタンから入力スタートになっている。対してロボ関連の音声は全て方向キーから入力する。等身大戦とロボ戦で使用するコマンドが綺麗に分かれているため、これに気付くと意外とコマンドは覚えやすかったりする。


ビュンビュンマッハーコースイン

 上→下→桃で発動する。これによりビュンディーをビュンビュンマッハーに変形させる。チェンジャー/ブースターでいうブンブンカー召喚に値する機能だ。

 ボタンの色はピンクだが、発光は個人的には明るい紫色に見える。

バクアゲットオン

 右→左→上で発動する。ビュンビュンマッハーに搭乗する。BGMはドライブBGMとアイテムルーレット音が交互に流れる。ドライブBGM中にボタンを押すとビュンディーの台詞が合計6種鳴り、アイテムルーレット音中にボタンを押すと、発光色のタイミングに応じて計4種の音声が鳴る。トリガーを引くと音声をストップできる。

 前にマリオカートの動画を貼ったが、ルーレットによってアイテムを選択するのは紛れもなくマリオカートである。また、ブンブンハンドルと同じように劇中キャラクターの声をたくさん聞けるのも嬉しいところだ。ブンドリオもビュンディーも担当声優がかなり有名な方で、子供にとって馴染み深いのも良いポイントだ。自分はポケ○ンも鬼○も通っていないので、真にこの豪華さを体感できないのが悔しいところだ。

ビュンビュンマッハーロボ変形

 下→緑→赤で発動する。発光面がビュンビュンマッハーロボのボディカラーである紫色と黄色に点滅し、ロボ変形音が鳴る。


ビュンビュンフィニッシュ

 右→緑→左で発動する。コマンド承認後のボタンプッシュはどのボタンを押しても良いが、発光に合わせて赤→方向キー→任意の順に押すと一体感があって楽しい。

 この必殺技はビュンビュンマッハーロボと連動させて発動する。ブンブンコントローラーとビュンビュンマッハーロボのパーツが噛み合うようになっており、実際に劇中でも巨大化したブンブンコントローラーにロボが手を添えて発動していた。この連動については次回のビュンビュンマッハーロボの記事で紹介する予定だ。

総括

 細かいところにも触れつつ、本玩具の機能をさらっていった。結論から言うと、めちゃくちゃ楽しい。実際に触って遊んでみるのが一番楽しいという印象だ。

 楽しさの要因は、ゲームのようなそのプレイ感にある。物理的な点では、ボタンを押す感触や弓を引く動作が楽しかったりする。ボタン押下の感触は実際のゲーム用コントローラーに近く、様々なボタンを連続で押してコマンド入力する遊びも、実際にゲームをしているかのような錯覚に陥ることが出来る。
 音声面では、タイミングに合わせて操作することで音声が変化する仕様が、ただ受動的に音声を聞くだけでなく、自身が能動的に音声に関与しているという感覚を生み出している。このように、ハード面とソフト面の両方が玩具の楽しさに繋がっている。

 武器やハンドルと一体になった変身玩具と言うと、以前のブンブンチェンジアックスと重なるところがあるが、そのアプローチは少し異なる。

 ブンブンチェンジアックスは、ブンブンチェンジャーと似たブンブンブースターに全ての機能を集約し、武器パーツを取り付けて操作することで武器音声やハンドル音声を鳴らしていた。これに対して今回のブンブンコントローラーは、ブンブンチェンジャーに相当するパーツが存在せず、見た目としては単体の武器玩具でまとまっている。
 どちらもブンブンチェンジャー+ブンブンハンドルの遊びをひとつの玩具で行おうとしている点では同じだが、ブンブンチェンジアックスは武器としての音声やドライブ中の効果音遊びは最低限といった印象があったため、ブンブンチェンジャー寄りと言える。一方ブンブンコントローラーは、ブンブンカーの認識機能こそ無いものの、攻撃・必殺技やドライブ中の台詞がブンブンハンドル並みに充実しており、ブンブンハンドル寄りのアプローチと言える。
 どちらも目指すところは同じだが、出力された遊び感が全く異なるのが面白い。

 次回はブンバイオレットコンプリートセットの片割れ、ビュンビュンマッハーロボを見ていきます。ブンブンコントローラーもビュンビュンマッハーロボも見所が多く、とてもひとつの記事にはまとめられなさそうだったので、今回はこのような形にしました。

 DXブンブンコントローラー、最高!


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