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【ブンブンジャー】DXブンブンジャーロボしばらく遊んでみた[裏技]

 3月2日、DXブンブンジャーロボの発売から早2ヶ月が経ちました。初期に発表されたブンブンカーも全て出揃い、展開もひと呼吸置いているような空気がある今日。トレーラーの大胆で分かりやすい変形が何度も繰り返したくなるほど気持ち良く、全身各所のジョイントによってオリジナル合体遊びも捗るため、遊んでいるとあっという間に時間が溶けていきます。今回は、そんなブンブンジャーロボをしばらく遊んでみて見つけたいくつかの気付きについて触れていきます。



変形行程省略

 公式の説明書の手順では、脚部分を回転させるために『一度腕パーツを避ける』という行程が存在します。

 しかし、干渉を避けるために一度パーツを動かして再度戻すというのは、スムーズな変形の流れを断っているような所があり、無駄であるようにも感じます。
 ここで、画像の方向に脚を回せば、腰に相当する部分が腕を押し退けてくれるので、腕を一度避ける手間を省けます。

 無理矢理動かしているような印象を受けますが、バンダイのDX玩具はかなり頑丈に作られているので、この程度なら問題なしです。意外と忘れられがちですが、雑に扱って遊んでも許されるのがDXロボの魅力のひとつだと思ってます。

余剰フェイスパーツの行方

 ビルダー形態とナイト形態ではブンボットの本体のみを使用するため、ブンドリオ用のフェイスパーツは丸々余ってしまうのだが、一応ブンボットに取り付けたままにしておいても合体は成立します。

 ただし、ナイトにおいてはフェイスを倒したままだと帽子のつば部分が干渉してしまうため、本来の変形とは異なる形にせざるを得ません。

ちょっと惜しい

ブンドリオ形態のコツ

 説明書の手順では、マントを閉じた後に取り外すようになっていますが、この状態では一点問題が発生します。それが、『マントの付け根を手前に押すと、傾いたまま戻らなくなる』という点です。

 これは、コンパクトになったマントパーツが胴体の空洞に入り込んでしまう上に、瞬間変形用のスイッチがつっかえて元に戻らなくなることが原因です。そのため、ブンドリオモードでもマントパーツを開いてつっかえさせておき、パーツが傾かないように固定しておく方がおすすめです。


意外と可動する?

 変形ロボにおける『可動』とは、何のためにあるものなのだろうか。つまるところ、それは『ロボをかっこ良く立たせる』ためにあるのだと自分は解釈しています。変形ロボといえば人型になるタイプのものが多いですが、ただ直線的な四肢が生えた形状になるだけであれば、それは人の形を模した物体でしかないと感じてしまう所がどうしてもある。そこから人間らしさが生まれるためには、関節が動くことが必要なのではないかと考えられる。『生物らしさ』とは、『動きがあること』なのではないか。

(一応補足しておくと、今述べた内容は『人間型らしさ』に関する追求であり、『変形玩具としての魅力』とは必ずしも直結しません。)

以上のことを踏まえると、ブンブンジャーロボは『可動ロボ』であると表現することもできる。こう聞くと、「ブンブンジャーロボは可動路線を捨てたんじゃないの?」と思われるかもしれないが、ブンブンジャーロボは遊んでみると意外と奥深いことに気付く。

 そもそも、ブンブンジャーロボの腕は、肩にある関節のお陰でかなり可動域が広い。ここの構造は丁度昨年のDXタランチュラナイトの肩と似通っており、回転方向と開き方向に細かいクリック可動がある。

 他にも、ブンブンジャーロボの可動に使われているクリックは往年の戦隊ロボで見られた大きなクリックではなく、キングオージャーで導入された細かいカチカチとしたクリックが使われている。また、肩の可動だけでなく、肘が少し曲がったような腕パーツの形状もポイントだ。ブンブンジャーロボの腕は、変形ロボには珍しく、デフォルトで関節が少し曲がったような造形をしている。

 この有機的なシルエットによって、ただ立たせておくだけでも生物らしさが醸し出ている。

 ブンブンジャーロボは、脚にも腕と同様にクリックで関節が仕込まれている。開き方向には1クリックだけ可動し、脚を閉じるか開くかを選択できる。

 回転方向には干渉による制限を受けて、前側にほぼ90°、後側に1クリックだけ可動する。

 肩に比べるとそこまで多いわけではないが、開きとスイングの可動を組み合わせると意外と表情を付けられる。
 公式のツイートでもこれが活かされており、脚の可動を活かして騎士がゆっくりと歩を進めるような自然な雰囲気を出している。


脚のロール

 ここからは変形機構の恩恵を活かした半裏技的な手法だが、このように脚をハの字状に開くこともできる。

 股部分を左右に分離し、腰のところで1クリックだけ捻ってやると、片足だけ外側に開いたような立ち姿を再現することができる。

 さらに、先述した脚を閉じる可動を組み合わせると、騎士の立ち姿のような凛々しくも勇ましいポーズを取らせることもできる。

 先程から『騎士』という単語が何度も出ている通り、ブンブンジャーロボの可動はナイト形態と非常に相性が良い。

 これは一部のブンブンカーにのみ許される仕様だが、ビルダーとナイトの頭部(つまりショベルとレーシング)は構造上、顔を右に向かせることができる。
 ショベルでは、瞬間変形で展開する部分が軽いクリックによってせき止められており、ここを越えることでフェイスパーツがさらに回転する。

 ナイトでは、フェイスパーツの変形を逆戻しにするように回転させることで、擬似的に首を振ることができる。

 また、自分はブンブンジャーロボの首を微改造しているので、素の頭部でも首可動が可能になっている(過去記事参照)。

 ちなみに、ブンブンジャーロボの膝は破損対策のためか分離するようになっており、組み替えることで膝を曲げることも可能なのだが、これは『分解する』という行程を挟むので今回は割愛する。取り外す際も、少し不安になる固さをしているのであまりやりたくなるものではない。

でもかっこいいからやっちゃう

まとめ

 以前Twitter(現X)で触れた内容も同時にここでまとめておく。

 実はワゴンの隙間とクラシックの持ち手が丁度フィットするので、説明書通りに親指を畳まなくても劇中同様に持たせられる。

 レーシングは1台あると遊ぶ上でかなり便利であるという話。

 今回はDXブンブンジャーロボの裏技についていくつか触れてきたが、このように『触ってみて初めて分かること』を発見していくのも、玩具で遊ぶ醍醐味だ。また、「これまで購入を検討していたものの決め手に欠けていた」というような人の後押しにもなれば嬉しい。DXブンブンジャーロボ、めちゃくちゃ楽しい神玩具なので是非よろしくお願いします!

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ネタバレ注意ゾーン

 以降は、てれびくん最新号に記載の情報について触れています。

 てれびくん最新号にて、ブンブンジャーロボの新形態の情報が掲載された。合体するブンブンカーは、本編映像や新規ビジュアルにも載っている名称不明の2台。

 動物の顔があしらわれたブンブンサファリと、水族館のようなデザインのあるブンブンマリン。ブンブンサファリが両爪に、ブンブンマリンが頭部に変形し、トレーラーと合体してブンブンジャーロボモンスターが完成する。

 本形態で特筆すべきなのは、そのシルエット。これまでと同じような人型ではなく、怪獣型の形態に変化する。戦隊における怪獣ロボといえば、近年ではスモッグジョーキーやゼンカイジュウオーがあるが、いくつかある並列派生フォームのうちのひとつで急に怪獣型に変化するというのはかなり珍しいのではないか。これまでも多種多様なブンブンカーによって様々な合体バリエーションを見せてきたと思っていたが、ここに来て『シルエットの変化』という全く新しい方向性を見せてきたことにただ驚いている。これまでもブンブンジャーロボの全身のジョイントによるオリジナル合体から大きな可能性を感じてはいたが、今回の合体形態を見て「ブンブンジャーロボの可能性は他にもあるぞ」と提示されたような感覚に陥った。

 以前ふざけて四足歩行形態を作ったことがあったが、意外といい線を行っていたのかもしれない。


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