哲学者の鶴見俊輔(1922-2015)が、NYの日本図書館でヘレン・ケラー(1880-1968)と会った時の話です。鶴見が17歳の時ですから、戦前です。 私がハーヴァードの学生だとこたえると、自分はそのとなりのラドクリフ女子大学に行った、そこでたくさんのことを「まなんだ」が、それからあとたくさん「まなびほぐさ」なければならなかった、と言った。 たくさんのことをまなび(learn)、たくさんのことをまなびほぐす(unlearn)。それは型どおりのスウェーターをまず編み