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【ネタバレあり】無職転生-異世界行ったら本気だす- 考察-11「無職転生完結後のヒトガミについて」

無職転生ファンの皆さんこんにちは。
当ページでは無職転生のその後について考察していきたいと思います。
まだ無職転生をお読みでない方は、ブラウザバックし、まず作品をお読みいただくことを強く推奨します。ネタバレなしで物語の展開をお楽しみください。非常に面白い物語展開で、また人生観について一考する作品です。
よろしくお願いします。

現在語られている未来の六面世界は再現性があるのか

 今回は、ヒトガミがルーデウス生存中に撒いた種だという策謀がうまくいくのか、使徒についてなどの考察をしたいと思います。
 作中、さまざまなところでこれからの六面世界の未来について断片的に語られています。代表的なものでいえば龍神オルステッドとルーデウスが戦い、ルーデウスが敗北したあと龍神の軍門に下った直後や、アスラ王国の王権争奪戦後、シーローン王国内乱後などです。しかし異分子の中でもさらに異分子であるルーデウスがたまたま六面世界に転生し、さらにたまたま六面世界に変革をもたらすほどの行動力を発揮した結果、ヒトガミは未来視で自分が封印される未来を視ることになりました。
 さて、では本当にこのとおりになるのか?というのが本題です。

ヒトガミはこのまま黙って封印されるようなタマではない

 第260話「最後の夢」で、ルーデウスはヒトガミが封印された夢を見せられる。
そして最終話「死後の世界」でヒトガミは、この運命に本気で抗う意思を明確にしており、「最後の夢」は本気で抗う前のルーデウス34歳時の甲龍暦441年に「ヒトガミが以降介入しない場合」の結末であると考えられる。
 ヒトガミは、なにをしても思い通りにいかないとてつもない運命力を持ったルーデウスが死去してから、封印されないためにあの手この手を本気で考えている模様。
 ヒトガミの手段は使徒を操ること。既知の限り3人まで使徒を行使することができる。ただしこれはヒトガミが自身の未来視を見続けている間の話であるようで、この制限解除を行った場合、たくさんの使徒を操ることができるようになる可能性がある。作中でルーデウスやオルステッドは、「ヒトガミは自身の未来視を切ることはないだろう」と思っていたが、「3人だけ操っているままでは封印される」と恐れたヒトガミの決意次第でいつでも解除できると思われる。契機としては500年の前後であろうと考える。500年の戦争で3人の使徒ではうまくいかず、第二次ラプラス戦役が最後の砦となり未来視を視るよりたくさんの使徒を操らなければならないとヒトガミが判断した場合、未来視を切って3人の制限を解除し、戦いは更なる熾烈を極める可能性が大いにある。
 また別の可能性として、仮に未来視を切った場合でも使徒の数が変わらない可能性もないとは言えない。オルステッドの予想と無職転生編の実態を元に、「未来視を発動した状態のヒトガミが操る使徒は最大3人ではないか」とあくまで仮定の状態にある。この場合未来視をあえて切る必要性はない。発想の転換のためにあえて切ることもないことはないが。
 しかし語りかけることが3人までしかできないというのは説明しづらく、どちらかというと力(魔力のこと)の出力量が決まっていて未来視を出力すると残りの出力量が3人まで、などという原理ではないかと考える。未来視を解除したヒトガミはそれ以上操ることができるかもしれないが、ヒトガミの発言から確認できないこと(そも信憑性もないが)、オルステッドがこれまで経験していないことからまだ不明である。

「最後の夢」はミスリードになるのか

 ヒトガミも封印されないために徹底的に抵抗する。龍神陣営には、そのカウンターパートとしてララ・グレイラットが存在している。ララは、201話「虫の知らせ」で生後間もないにも関わらずルーデウスの危機を回避させたと思わせる行動をとっていた。これが神子に列するような力なのかは不明であるが、蛇足編32「最後の巣立ち」以降、ヒトガミの陰謀を阻止する役割である。ヒトガミもそれを未来視で予知して次の一手を指す。ララはその応手をする。相手の動きが見える未来視を持つヒトガミが勝つのか、ララの妙手・鬼手が勝つのか。まさに六面世界を盤上にした将棋の差し合いをすると考える。
 そのララの活動を支えるのは、ルーデウスが生前に構築した各地域・国への活動であると思われる。ルーデウス(前世の男)は、地頭は悪いわけではないが、六面世界全体を俯瞰できるような壮大な戦略の頭脳は持ち合わせていなかった。それに自身が死んだあとのことでもある。オルステッドも悠久の時を生き続けたためか発生した事件への対処が主になっている。しかしルーデウスは家族を守るという名目でオルステッドのヒトガミ打倒に協力し、各地域に基盤を作ることを目的に活動していた。これが局地戦のララの仲間、盤上の駒となると思われる。
 本気になったヒトガミが、これまで場当たり的な陰謀でルーデウスを貶めようとしていたが失敗に終わっていたことで考えを改め、陰謀の芽を育て長期的で規模の大きな反抗を企てていると思われる。

チートといわれた未来視に対抗できるか

 ルーデウスがチートといい非常に強大な能力である未来視。一見最強と思われるが、将棋や囲碁で例にとると、先のことを見通しても有効手がわかっていないアマチュアと、プロが戦った場合、恐らく勝つのはプロであると思われる。強力な特殊能力があっても、地頭で覆すことができないこともあるだろう。ただしそもそもプロはこれまでの棋譜と定石を前提に戦略を組み立てるのでララにプロの適性があるといえるわけではないが、風格はそれらしい挿話が語られている。
 仮に、ララとヒトガミの差し合いが、局地的な戦術では最終的に五分五分かヒトガミが有利であったとしても、第二次ラプラス戦役やヒトガミを封印できる戦力を保持しての戦略的な面でララの構想が勝るような逆転勝利の展開もありうる。ヒトガミの弱点の一つに油断がある。戦術的に有利であることで油断している可能性もある。最終局面で未来視を切っており、自分の未来を視ることができず直面している現実を直視できなくなる、などとなるのではないか。

ヒトガミに協力するような人物の出現

 無職転生編でもギースや冥王ビタのように進んでヒトガミに協力している人物もいる。
冥王ビタ「ルーデウスよ、最後に一つだけ、言っておきましょう」「人神は悪い神だが、私のようにただ助けられ、信望する者も、少なからずいるのだよ」
 無職転生編ではルーデウス・ギースともほとんど個人活動であったが、六面世界の物語本編(仮称)では、国家、世界全体を巻き込む騒動となると考えられる。ルーデウスが各国やさまざまな地域を訪れヒトガミに対する抵抗基盤を整えようとしている。ヒトガミは、そのカウンターパートとして匹敵もしくはそれ以上の反抗を実現する人物や、ヒトガミに与する参謀、機会主義者がヒトガミに機会を与えられのし上がり今後の利益を約束されているなど、能力や権限が一角の人物が出てくると考える。
 ララがその全ての芽を摘むことができるかはわからない。数ある中から優先順位や解決できるものを取捨選択し、中には非情な判断をするかもしれない。しかしそれも最終的な目的が何かであり、父ルーデウスの大業を成すためであるのか、それともヒトガミと初代龍神のくびきから六面世界を解放させ、正常な時を刻むためなのかはわからない。

「最後の夢」の状態から変化が出る可能性

 本気になったヒトガミが徹底抗戦するため、すでに語られている「最後の夢」に相違点が出てくるであろうと思われる。すでにかのオルステッドが大きな傷を受けていること、ラプラスと実力が確かなジークハルトがいないことから、「最後の夢」時点での戦いは熾烈であると思われるが、ヒトガミの反抗でさらなる苦戦を強いられることもあるだろう。
 その時は、本編がそれを物語るほどの争いを繰り広げられたと思われる。

 「無職転生完結後のヒトガミについて」の考察は以上です。
 お読みいただきありがとうございました。




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