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【ネタバレあり】無職転生-異世界行ったら本気だす-の未来の展開の考察-5 「ルーデウスの子女について」のまとめ

無職転生ファンの皆さんこんにちは。
当ページでは無職転生のその後について考察していきたいと思います。
まだ無職転生をお読みでない方は、ブラウザバックし、まず作品をお読みいただくことを強く推奨します。ネタバレなしで物語の展開をお楽しみください。非常に面白い物語展開で、また人生観について一考する作品です。
よろしくお願いします。

今後の六面世界の展開を考察する上での前提

・原則として原作者「理不尽な孫の手」先生の「無職転生-異世界行ったら本気だす-」(Web版及び書籍版)、「古龍の昔話」(Web版)を原典として考察します。

・「王竜王討伐-最終章にして序章-」は、原作者本人が設定の違う点が多々あることを了承くださいとのことと、「感想返し」は、絶対の内容でないため参考程度にと考えています。ただし、例としてエピローグプロローグ・ゼロの「天才魔法騎士がアイシャである」は感想返しで原作者が断言していたこと、など一部は内容やルーデウス編の状況として間違いないと思われるものは原典としたいと思います。ただし気になる点はどうなるかは置いておいて推理したりするかもしれません。

・考察の際は、できる限り出典先と、重要なものほどその言動内容を明記しようと思います。できる限り原典で説明がつき、少なくとも原典で破綻がないよう努めるつもりです。
また、原作者が仰るように作中で言動があってもその人物がウソをついていたり、ウソでなくても見間違い、聞き間違いがあるとのことです。未来の考察なので、別の人物視点で別の状況になっていたり、明らかに状況が破綻していない限りはそれを基に考察しようと思います。例として、ナナホシは、「未来の篠原秋人が、所属している陣営が負けてしまい、その未来を改変するため過去にナナホシを送ったのではないか」との仮説をWeb版237話で話しているが、Web版エピローグプロローグ・ゼロにて、篠原秋人にそのような意図はなく過去改変の御子リリアの願いのみによるものであり、この仮説は破綻する、ということです。

・筆者が洗い切れていない、紐づけできていない原典の内容もあると思います。中にはそれが筆者の考察の内容が破綻するものも出てくると思います。出典を明示してもらえればその内容が正しいと判断したら修正しようと思っています。

・「事実の明示」と「未来の考察」はなるべくわかるように書きたいと思っています。

以上を前提として考察していきたいと思います。

当ページをご覧になる方は、原作者の「無職転生-異世界行ったら本気だす-」(Web版及び書籍版)以外にも、「古龍の昔話」(Web版)、「王竜王討伐-最終章にして序章-」、「感想返し」などを先に一通りお読みいただくことを推奨します。

それでは本題へ。

ルーデウスの子どもたち

このページからようやく未来の考察らしいことが出てきます。これまでの投稿した記事は、その事前の考察の元になる事実の確認の紹介でした。本編の外伝や序章に位置する作品でこの長編なので、事実確認だけでもそれ相応です。それだけ作品が綿密に考えられ、物語のピースを各所にちりばめているといえます。

ルーデウスは3人の妻がいます。
結婚した順に、生まれ故郷のアスラ王国フィットア領ブエナ村同郷のシルフィエット、魔術の師で魔族・ミグルド族のロキシー・ミグルディア、家庭教師として採用されたアスラ王国フィットア領ロアの町長の娘のエリス・ボレアス・グレイラットです。
それぞれルーデウスとの間に2人ずつ、6人の子どもたちをもうけます。
出生順に整理していきます。

・ルーシー・グレイラット
ルーデウスとシルフィエットの娘。長女。
クリフの子・クライブと婚姻。ルーデウス・シルフィエット・クリフ・エリナリーゼが血縁となる。結果ルーデウスとミリス神聖国の魔族迎合派の教皇シンパ、将来の教皇となったクリフとつながり、神子とゼニス本家のラトレイア家が所属する魔族排斥派のいずれにも関係を作る。
500年時点で77歳。
→派閥争いはなくならないだろうが、派閥抗争より対処をより優先される国の興亡、国益に多大な影響がある場合はお互い足の引っ張り合いはせずこの二派は超党派で対応するのではないか。ただ宗教原理主義の神殿騎士団は別の可能性がある。ルーデウスを「禁忌を破ったもの」と強く批判するのは神殿騎士団の一派ではないだろうか。
ラプラスの転生時には長耳族の血が色濃くなければ死亡または高齢。
ルーシーの息子でルーデウス・教皇クリフの孫にあたるローランドを生む。(260話)

・ララ・グレイラット
ルーデウスとロキシーの娘。次女。救世主。人族とミグルド族のハーフ。聖獣レオを同伴。
「あちこちで微妙な未来」の芽を摘むため諸国を旅す。六面世界の魔女の旅々やん。どうでもいいが発言がのんのんびよりのれんちょんで脳内再生されてしまっている。
500年時点で74歳。
→あちこちで微妙な未来とは、ヒトガミの工作のことであろう。ララは半世紀にわたりヒトガミと将棋の差し合いをする。
ララは物語ではそこまで目立たないかもしれないが、ララはオルステッドへのいたずらやクレアの宝物探しでも人の心理の裏をかく行動をしていた。そのときは一見意味のない行動や結果でも、ヒトガミ戦までの事象でみるとヒトガミが有利だと思っていた局地戦でいつの間にか覆せない事態になっている、というのがララの行うことの一つではないか。直線的な将棋の攻め方をするヒトガミにとってララは天敵だろう。これまでの社長も将棋が大の苦手だったに違いない。余談だが、将棋に似たゲーム「(カルカ)トランガ」が度々登場している。これはボードゲームの「自分と相手のしたいこと」を考え、相手の手を対処し詰ませる展開があるということか。
(R6.3.25追記)無職転生での「カルカトランガ」は、インドの「チャトランガ」が元ネタと思われる。チャトランガは中国にわたり「シャンチー(象棋)」、西洋にわたり「チェス」となり、日本にも渡来経過はハッキリしていないが「将棋」となった。
蛇足編最終話で「男を連れてくる」と言ったのは、ルーデウスは旦那と思っているが、ララの話す内容は一貫して対ヒトガミ戦。要は「魔力濃度の高いところでいろいろ実験して男連れてくる」
その成果はシルフィエットとロキシーがいる間に披露する模様。

・アルス・グレイラット
ルーデウスとエリスの子。長男。アイシャと婚姻し子・ルロイをもうける。(無職転生蛇足編、アイシャ編参照。現在Web版では公式で公開されていない)
ルーデウス・エリス・リーリャ・アイシャが血縁となる。
500年時点で73歳。
ラプラス転生時には、死亡または高齢か。アイシャは500年まで存命の可能性は高い。
ルロイの孫娘・フェリスの系図。フェリスはルーデウスから龍神の腕輪を譲られる。
アルスの系図はルーデウスと同じシャリーアに居を構え、アルスとアイシャはルーデウスの仕事を手伝っており、ルーデウス死去後はルーデウスの仕事を引き継ぐ6つの系図のうち主流派に位置する。

・ジークハルト・サラディン(・グレイラット)
ルーデウスとシルフィエットの息子。次男。
500年時点で71歳。
シーローン王国・パックスJrとつながる。シーローン王国はザノバがのちの関係者と繋がらず、ジークハルトがパックスに仕えることで繋がる。
ルーデウス死去後(詳細年不明490年代くらい?)、パックスJrが自領獲得(シーローン共和国か)に向け蠢動。別の世界線でオルステッドは、ラプラスがシーローン共和国の奴隷商ボルト・マケドニアスの子孫として甲龍歴500年前後に転生することを発見するが、ルーデウスの世界線ではオルステッドが失敗と断言している。
ペルギウスからサラディンの名をもらったことがどう関わってくるか。
本編でも重要な役割になる伏線が張られている(ジョブレスオブリージュ最終話)。

・リリ・グレイラット
ルーデウスとロキシーの娘。三女。人族とミグルド族のハーフ。
500年時点の年齢は詳細不明。60~69歳。
ザノバ商店で就職。魔道具の開発・修理担当。
魔神ラプラスの転生時には、戦火に巻き込まれていなければ種族柄生き残り、また主に戦闘員の装備面、オートマタ、魔導鎧配備での後方支援で活躍する可能性が高い。ラプラスやヒトガミ戦での支援で重要な役割も担うことを期待。

・クリスティーナ・グレイラット
ルーデウス・エリスの娘。四女。
500年時点の年齢は詳細不明。60~69歳。
アスラ王国女王アリエルの子・エドワードの婚約者。つつがなく式典が行われれば配偶者か。
子が生まれればルーデウス・エリス・アリエルが血縁となる。このエドワードの父がだれかは明言されていない。ルークの可能性はあまり高くないと思っている。おそらく長子がアリエルとルークの子であろうと考えているがエドワードは少なくともサリエルより後に生まれた子であると思われる。
(R6.4.5追記)アリエルは五子をもうけるが、今まで一子ずつ別々の男と思い込んでいたが、ルークの子が二人以上いることも考えられる。しかしアリエルが各子の父が誰か明言しないので不明。本来、現実的にはこの処置はなかなか取れない。(現実では)政治的にも歴史的にも次期国王には現国王とその配偶者の血統や政治的な後ろ盾の強大さも大きく影響する。ペルギウスに認められ後ろ盾となったと周囲に目されたことで配偶者の影響力が及びにくい特殊な状態になっている。
エドワードがアスラ王国でどのような地位につくかが注目点。
ラプラスの転生時には、高齢または死亡。存命の場合、フィリップの再来となる老練な駆け引きをみせてくれるのか。

転移災害が起こりヒトガミが介入してきたこと

ルーデウスが、ロキシーの思想を変え、シルフィエットの歴史を狂わせ、エリスに知恵を与えわずかに世界の抵抗力を弱めたことで転移事件が起こる。
転移事件直後、ルーデウスの状況と行動が、魔大陸から中央大陸を横断することになり一変したことで、ヒトガミはいきなり自分の未来視で龍神に封印される未来を視る。その原因を辿ったところ、ルーデウスに因果関係があるとわかり接触を図った。
→ターニングポイント4でロキシーとララが狙われたのは、ララが、オルステッド陣営がヒトガミに打ち勝つ戦力でたどり着くための重要な行動をするからか。

6つの系図の第二次ラプラス戦役での立ち位置について

ラプラスの転生、第二次ラプラス戦役勃発に際し、オルステッド陣営の可能性が高いのは、
ルーシーの系図、ララ、アルスの系図、リリ、クリスティーナの系図。
ララは救世主であり、父ルーデウスの努力を無駄にしない、と言ったこと。リリは魔道具開発でザノバ商店に就職しオルステッド陣営の戦力補強に一役買っている。アルス系図は、アルス・アイシャが父ルーデウスの仕事を手伝っており、ルーデウスの家業を継承した系図でフェリスがルーデウスから腕輪を譲り受けたことからオルステッド陣営である。クリスティーナの系図はオルステッド陣営となるアスラ王国の王子エドワードと婚約。
ルーシーの系図は、教皇となったクリフ、クリフとエリナリーゼの子のクライブ、クライブとルーシーの子のローランドはミリシオンでも最上級階級に位置している。しかし教皇に就いているとはいえ必ずしも教皇の独裁でなく、魔族迎合派と排斥派の二大派閥と軍事を司る騎士団も政治体制に影響する。
ジークハルトは、別の世界線で「ラプラスの転生がシーローン共和国の奴隷商ボルト・マケドニアスの子孫から誕生」し、これを伏線と考えるならシーローン王国からラプラスが誕生する可能性があり、そのときは(ヒトガミ陣営でなく)反オルステッド陣営になる可能性あり。シルフィエットの悪夢でジークハルトの受難が表現されていたが…?一人自分の信念でヒトガミ側でなくオルステッド陣営の思惑に反することを行ったことが悪夢のこと?
なお、ラプラス復活まで身分をそのまま保った場合のことであり、ルーシー、クリスの系図は権力争いで負け亡命するなどの可能性もある。
また別の世界線では第二次ラプラス戦役が起こったとき、王竜王国のイーストポート防衛戦があり、ミリシオン大陸がラプラス陣営に占領されていると考えられる。今回の世界線では転移魔法陣がルーデウスにより旅人にも開放されているほどとなっている(違うページで後ほど考察予定)が、どうなるのだろうか。

ジークハルトについて

ジークハルトはジョブレスオブリージュでルーデウスの子どもたちの中でも本編の事前に特にていねいに語られている。またペルギウスからサラディンの別名ももらい、今後の展開の重要人物であると思われる。
またジークハルトの誕生の際も不穏な空気であった。

235話-(ジークが生まれた直後の)シルフィエット「緑色の髪をした子供。その顔が、ボクじゃなかった。ルディの顔をした子供が、黒い影に追いかけられていた。そして、なぜか子供が逃げる先に、光がなかった。ボクは慌てて子供に駆け寄り、黒い影から守ろうとした。夢の中のボクは魔術が使えず、黒い影を素手で払って消そうとした。黒い影はネバついていて、中々消えなかった。子供はボクの腕の中で震えていた。」
235話-(ジークをペルギウスに会わせたときの)ルーデウス「メンツは、俺と、ジークを抱いたシルフィに加え、エリスとオルステッド、ついでにザノバだ。」
ル「もし、この子が成長し、本当に人族と戦争を起こすのであれば、その時は……その時のための用意を持って対処します」ペ「芽を摘もうとは思わんということか」ル「……はい」俺の息子がラプラスだったら。戦争を起こさなければ。ラプラスが正気を取り戻し、戦争をやめればどうだろう。子供は生まれたばかりで、説得の時間はいくらでもある。教育というのは、将来のために行うものだ。ラプラスに、これまでの全てとこれからの全てを教えれば、オルステッドの味方として……。オルステッドは言った。ラプラスは殺さなければならない、と。龍族の秘宝とやらを、取り出すためだろう。てことは、いずれオルステッドが俺の息子を殺すということで……。
ル「俺は、いつだって家族の味方です。家族を害する奴がいるから、オルステッド様の配下となった。そのオルステッド様が俺の家族を害するというのなら、戦うまでです」ペ「その原因が、お前の息子にあったとしてもか?」ル「……俺は、きちんと、善悪の判断ができるように教えるつもりです。まだ子どもたちは小さいけど、少なくとも成人……十五歳になるまでは、守ります。その後、俺の言葉を無視するようなら……その時は、俺が責任を持って、対処します」ペ「ほう、対処か、具体的には、どう対処するのだ?」ル「…………出来る限りは、再教育を」
(古龍の物語23-ラプラス「各地で見つけた五龍将の末裔に死んだ龍神の神玉の欠片から作った秘宝を与えた」)

ジョブレスオブリージュ13話-ララ「ジーク。遠くはなれても、長い年月が経っても、わたしたちは皆、兄弟姉妹だから。そのこと、忘れないで」
アレク「英雄は苦悩の末に選択するものさ」
この言葉がなにを意味するのか。
→個人的な推察だが、ジークハルトがジョブレスオブリージュ最終話で、まだ独身の可能性があること。そこからパックスが結果的に独立・建国でき一段落ついたことから、身を固め子をもうけたとき(絶叫姫さん、ジークがほしいとかいわないだろうな)、ジークハルトの息子が魔神ラプラスの生まれ変わりになる展開が考えられる。年代も500年代であればラプラス復活時期と合致する。ジークの両親のルーデウス、シルフィエットはともにラプラス因子をもっている。
→自分の息子がラプラスの生まれ変わりであることを知ったジークハルトは子を殺させないために立ち回ることが悪夢の可能性。作者は最後はハッピーエンドが好き、といっていたので、それを汲むとすれば、自身の息子が魔神ラプラスの生まれ変わりであると知ったジークは、シルフィエットに相談する。シルフィエットはジークが生まれたばかりのころ、万一ラプラスの生まれ変わりであったらペルギウスと戦ってでもわが子を守るとルーデウスが言い切ったことを伝えジークに魔神ラプラスを守る決意をさせる。悪夢を再現するのであればシルフィエットはジークを守るために同行するか。ルーデウスがペルギウスに啖呵を切ったときの存命者はシルフィエットとオルステッドのみ。ジークが魔神を守り、未登場の技神とが最終的に技神・魔神ラプラスを魔龍王ラプラスに復活させる(=再教育)のではないか。この場面は、ジークハルトが生まれたときにルーデウスがペルギウスとの問答でジークハルトがラプラスであったら、というものに酷似したものになる。

ララの「魔力濃度の高いところでいろいろ実験して男連れてくる」

可能性として2通り考える。一つはルーデウスが夢を見た八人の東洋系の20代後半と思しき男性。東洋系の男性は六面世界の物語で表現されているのは篠原秋人か黒木誠司のみ。全くの新しい転移者は考えにくく、それをするとなんでもありになってしまう。高校生だった黒木誠司が20代後半になっているのは、篠原秋人の召喚が500年。ループを挟んでいるが甲龍歴510年頃の第二次ラプラス戦役後が対ヒトガミ戦なので、六面世界と現世の時間軸がほぼリンクして進んでいるのか、ララの召喚が故意またはたまたまそこになってしまったのか。しかし黒木誠司の六面世界での、また最後の夢に出るだけの存在価値がいまいち考察しきれないのが気になるが…
もう一つは篠原秋人。オルステッドの半永久的なループからリリアが願い次のループで篠原秋人を召喚することになったが、ルーデウスの存在する世界線ではリリアは魔力を持たない抜け殻の神子となり、また天才魔法騎士のアイシャも異世界から人物を呼び出すほどの魔法陣を描くだけの素養がないと思われる。考え方によっては、例えばすでに一度リリアが異世界から篠原秋人を呼び出しているので、今は(リリアに召喚された直後の七星や前世の男の魂のように)時空のはざまにおり、特殊な魔力がなくとも呼び出せるという解釈もできる。
今後の物語の重要な行動であるだけに本作の展開が待たれる。

ルーデウスの最後の夢

ルーデウスの6家系のうち、ルーデウスの最後の夢にでてきたのはララとフェリスと見受けられる。ルーシー(ローランド)、ジーク、リリ、クリスの系図からは出てきていない。8人のうち不明な人は3人。

以上が「ルーデウスの子女6人について」のまとめです。
ご覧いただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。

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