4/30、処方解析トータル

今日は、服薬指導を行い、処方解析をした。
患者: カルベジロール錠2.5mg, ロスバスタチン口腔内崩壊錠2.5mg, ファモチジン口腔内崩壊錠20mg, フォシーガ錠5mg, アムロジピン口腔内崩壊錠5mg, エクア錠50mg, エリキュース錠2.5mg, ルネスタ錠1mg, クラリチン錠10mg, インスリングラルギンBS注キット/300単位/1キット/朝食前5単位 の処方。 この患者さんは、普段酸化マグネシウムを処方されているが、今回は残薬があるため不要とのことだった。酸化マグネシウムは便の薬であり、調節可能であるため特別言及はしなかった。まず、各薬の適応から、カルベジロール•アムロジピン→高血圧症(並びに心房細動などの心疾患?)、ロスバスタチン→脂質異常症、ファモチジン→胃の炎症、エクア•フォシーガ•インスリングラルギン→糖尿病、エリキュース→血栓予防、ルネスタ→不眠症、クラリチン→アレルギー性疾患であると推察した。フォシーガは10mgであれば、慢性心不全又は慢性腎臓病に適応があるが、今回は5mgであるため糖尿病治療薬として処方されていると考えた。カルベジロールは本態性高血圧症の他に虚血性心疾患や頻脈性心房細動にも適応があるが、アムロジピンも処方されていることから高血圧治療薬であると考えた。しかし、振り返るとエリキュースが処方されていることから、血栓の可能性がある疾患(頻脈性心房細動など)を持っていることも予想できた。
次に、残薬の聞き取りをした。特にインスリングラルギン注は次回の処方までに切らしてはならない為、詳しく聞いたところ、注射が一本(約42日分)余っており、針(70本入りの箱)は昨日開けたばかりとのこと。次回受診が28日後であるため、今回分と合わせても十分足りていると判断した。
最後に、副作用の確認をした。今回注意すべきは、血圧、胃、低血糖である。高血圧治療薬では血圧が下がりすぎる場合や、効きが悪く高いままのことがあるため確認したが、血圧や胃の調子は変わりなく落ち着いているとのことだった。非選択的β遮断薬であるカルベジロールは、血糖降下薬の作用を増強する恐れがあるため、低血糖症状がないか確実に聞き取ったところ、こちらも特に問題はないとのことだった。
コンプライアンスも良い患者さんであったっため、このまま続けるよう指導し、締めくくった。

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