6/25、インスリン残薬

本日の実習では引き続きインスリン注射について、特に投与単位の計算や服薬指導について注目して行った。
昨日も扱ったが、インスリン注射は分類がありそれぞれに適したタイミングで投与することで組み合わせて血糖をコントロールする。そのため薬剤ごとに1日に使用する量や単位が異なり、服用薬とも異なるため、残薬や薬の量をそれぞれ管理する必要がある。インスリン注射の単位は患者さんの状態から考える目標血糖値からインスリン1単位でおおよそ50mg/dL、血糖値が下がるとされており、計算される。また、注射針や注射器が正しく 使用できるか確認するために、インスリン使用時は毎回2単位の空打ちが必要であることにも注意が必要である。そのようなことに注意して服用薬の処方日数や次の受診まで薬が足りないことがないように計算し、注意することが必要である。
昨日扱った症例の1人目のヒューマログ注朝食直前8単位、夕食直前4単位、レベミル注夕食前14単位が処方されていた患者さんで考える。ヒューマログは一本300単位のため、空打ち2単位を含めて朝10単位、夕6単位で1日16単位使用する。そのため、この患者さんの処方では一本で約18日使用することができる。また、レベミルも一本300単位のため空打ち2単位を含めて1日16単位投与する。よってレベミルも一本で約18日使用することができる。したがってこの患者さんの28日分の処方では、ヒューマログとレベミルは2本ずつ必要となる。しかし、長期の使用では端数の単位が余るため毎回残薬を確認し、調整する必要がある。この患者さんはコンプライアンスが不良のため毎回処方の有無が変化していた。また、注射を処方した時のみ針を提供できるため、この患者さんのように毎回注射をもらわない患者さんには多めの針を出すようにするなどの注意が必要である。

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