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沖縄の湧き水#1 伊佐ウフガー(宜野湾市)
米軍普天間飛行場に国道58号線を隔てて隣接する住宅街の一角にあるのが伊佐ウフガーだ。ウフガーとは「大井泉」の意味とか。
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このウフガーは、元々ここにあったのではなく、国道58号線あたりにあった。米軍の道路建設で埋められたため、水源を今の伊佐区に移し、改修されたのが今のウフガーだ。
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水はとても透き通っている。水路にごみや泥といった堆積物もなく、住民がいかに大切に管理してきたか想像できる。
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ところが、ここのウフガーにはわき水に似合わない看板が設置されている。宜野湾市環境対策課が注意を呼びかける「この湧き水は飲ません。」の表示だ。
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これは、米軍基地の環境汚染問題が大きくかかわっている。米軍普天間飛行場周辺の河川から有害な有機フッ素化合物PFOSなどが高濃度で検出された問題を受け、宜野湾市が2019年に市内の湧き水6カ所に飲用禁止の看板を設置した。実際、沖縄県が水質を調べたところ、基準を超える値が検出された。
沖縄では湧き水の出る場所は地域の信仰の対象として扱われ、大切にされてきた。伊佐ウフガーも同じ。それなのに、場所を強制的に移され、さらには水が汚染された。米軍による水汚染問題は、沖縄の新たな基地問題として注目されている。
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沖縄に残る湧き水や井戸を紹介します。
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