私は悪魔の子

幼い頃母はいつも父のことを悪魔だと言っていた。確かにあんな形相で暴れ狂う人は到底人間には見えなかったから、父は悪魔であるとして差し支えはないとは思っていた。 私は見た目、ふとした時のしぐさや雰囲気が父に似ているので、周りの大人たちやそこらへんの知らないおじさんおばさんたちから「お父さん似なのね」と言われることがかなり多かった。そんなことから、私は自分のことを悪魔の子=自分も悪魔だと思って育った。 母に随分前に、「自分は父の子だから悪魔で、それが辛い」と伝えたことがあった。

父は遊ぶ金確保のため雀の涙の母への生活費を勝手に削減するが、私から父へ渡す金額を母に回すと「酷すぎる、無責任、親を追い詰める」と言われ、それに対し「母にお金を払わず酷すぎる、無責任、母を追い詰める」と返すと「話の通じないやつとは話すだけ無駄」と連絡が取れなくなる。いつも同様。

人に相談するよりビングさん(Bingを勝手にそう呼んでる)に愚痴聞いてって言う方が優しくて自分に合った返事もらえるなと思ったりする

大人になってからは安心してぐっすり眠れるようになったのも素晴らしいことだ。 子供の頃は、毎晩のように父に襲われる夢を見て「やめてー！」と叫びながら実際に必死で手足をバタバタさせて、実際に壁などにぶつけて痛くて目が覚めるような感じだった。

そういえば、大学生のときに一人暮らしをして幸せに感じたことは、 寒くなってきたら暖かい布団で寝られること 怒鳴り声を聞かなくて済むこと 無理にご飯を食べなくてもよいこと だったな。

母が数日前に父に、いい加減あのこ(私)に謝ればと言ったらしいが、朝玄関で父が母に、謝って、それから書類作成を手伝わせたいんだ、とか言っているのが聞こえた。父は世界で一番の愚か者だなと思う。人は、自分のことしか考えていない人のためには決して動くことはない。

先日、父が私を「お前など家族ではない」と言ったからそのように振る舞うようにしたというつぶやきをしたが、今日母が父から「家族のために頑張っているのに娘は関わることすら許さない」と責めいった内容で責め立てられたのだそうだ。父には本当に記憶がない様子で最早心配になる。

思えば父の両親も頭がおかしかった。孫である私にクリスマスケーキをあげるといって、スポンジに生クリームだけ塗られた真っ白なケーキをくれたり、これを持っていきなさいと大量の腐ったカニを押し付けてきたりした。もちろんこれだけじゃないけれども。

父が本業をクビになってから、父の浪費が止まらない。 以前クビになったときもそうだったが、お金がなくなると使いたくなる人らしい。

父が私のことを家族ではないと言ってきたので他人として認識するようにしたが、父は数日も経たずそのことを忘れた。 くだらない連絡ばかりしてくるから母に頼み、友達でも家族でもない人にそんなに話しかけたら迷惑だと言ってもらった。それを聞いた父はそれじゃ家族じゃないみたいと言ってたそうだ。

母は最低限の外出を除き、友人と会ったりなどの自由な外出を父から一切認められていなかったため、最近父の目を盗んで母を外に連れ出すようにしている。素敵なカフェに行くと、デートを楽しむ老夫婦を見た母が「あんなこと一回もできなかった。いいなぁ」とつぶやくのがなんとも悲しいなと思う。

精神科に行ったところでどうにもならない

ただの愚痴だがモヤモヤするので書いてみる。 私は父について、どこか絶対おかしいのでどうおかしいのか知りたい、と思っていた。 パーソナリティの障害？発達障害？似たような特徴を持つ人についてそれぞれの症状について色々と調べてみたりした。 が、家族のせいで困った目に合っている人のこの願望が叶うことは基本ないらしい。保健福祉センターの保健師さんが言っていた。 診断をするためには本人の意思がなければならず、大抵困っているのは周りで、本人の意識としては全く困っていないし問題意識もないか