見出し画像

応援される人の本質とは!?「喜ばれる人になりなさい」要約・所感

おはようございます。本日は永松茂久さん著者の「喜ばれる人になりなさい」を取り上げたいと思います。

 本書は永松さんとお母様のたつみさんとの関係性をエピソードを踏まえて綴られたドキュメンタリーエッセイになります。

 永松さんは2021年に日本で一番売れたビジネス書「人は話し方が9割」の著者として有名ですが、執筆の以前はたこ焼き屋からはじめた飲食事業や講演活動など異色で多彩な経歴でとても魅力的な方です。

私がこの本からから学んだことを端的に表すと「“喜ばれる人になりなさい”というのは自分のためではなく誰かのために頑張りなさいということ。そして誰かのために頑張っている人を人は応援したくなる」ということです。

この辺りについて本書の内容と自分の解釈も加えてnoteに残しておきたいと思います。


1. 喜ばれる人になりなさい=自分ではなく誰かのために頑張れる人

“貰った才能や勲章は決して自分をいばらせるためにあるんじゃない。その力を使って誰かに喜ばれるためにあるもの”

事業で成功を納めて講演活動で忙しい永松さんにたつみさんはこう諭します。

幼い頃からの夢であったたこ焼き屋になるという夢を叶え、3坪のお店から事業をスタートさせます。事業拡大させて行く中で経営について悩んでいたときにお母さんから「お店の経営や効率化ではなく目の前の一人のお客さんに喜んでをもらえることを優先しなさい」とアドバイスをしたそうです。効率ではなく誰かの為に非効率を優先したところ、お店は瞬く間に繁盛して事業を成功されます。

また書き手としてデビューしてからも中々思うように本が売れなかったときがありました。これまでは自分の経験や自分の伝えたい事を中心に書いていた、つまり我を通そうとしていた永松さんに対し「我を抜きなさい。本は100%読者のためのもの。読み手が何を望んでいるか優先しなさい」とアドバイスをしたそうです。その後、「人は話し方が9割」の執筆につながります。

たつみさんのお孫さんが勉強で「自分はバカだから勉強できないんだ」と悩んでいると「自分で自分をバカだという人に本当のバカはいない。本物のバカというのは自分のがすべて分かっていると勘違いをしている人」と励まします。

どのエピソードも素晴らしいことばですね。我を抜き相手を優先というのは、単に自分を抑圧して相手の思うがままという意味ではありません。我を抜けるということは、まず自我をしっかりと受け止めているのが前提です。自己理解がしっかりとしているので相手との関係を上手く築けるのだと思います。だれかの為に頑張れる人とは自分も大切しつつ、自己理解を深め相手に貢献できる人、そのように私は解釈しました。

2. 喜ばれる人になりなさい=応援したくなる人

永松さんの少年時代、たつみさんは人に喜ばれることを目的につくったお店「夢工房」を経営しつつ、お坊さんになってお店で悩める人の相談にのったりと非常に忙しく過ごされていたそうです。周りの子のお母さんが子どもに付きっきりになるのをみても不思議と寂しさはなかったそうです。

あるお母さんが子育てについて相談に来た際に、たつみさんは子育てで大切にしている3つのことを伝えました。

一つ 子供に対する心配する時間があるならそれを自分の好きなことをやる時間に変えること。その姿を子供に見せれば子どもは将来そうやって楽しく生きることができる人間になる

2つ 子どもがどんな状態であってもお母さん自身が自分の機嫌は自分で取りながら明るく生きること

3つ 何があっても子どもの味方でいつづけること。何があっても子どもの未来を信じること

永松少年は誰かの為に必死で頑張っているお母さんのことが好きだったのだと思います。人は自分の為に頑張っている人ではなくて、誰かの為に頑張っている人を応援したくなります。

永松さんのもとに二人の若者が訪れます。
一人は自分がいかに素晴らしいサービスをやっていて大きな夢を持っているという話だった。いくら稼ぎたい。事業を大きくしたい。有名になりたい。そういう話ばかり、自分にばかり矢印が向いていたのです。

その後に訪れたもう一人は、地道に周りの人を応援し、さらにたくさんの人を応援できるようになりたいと願っていた。矢印が自分ではなく周りの人に向いていた。永松さんが仕事仲間に紹介したのは後の人でした。

人はみな自分一番大切で、そんな自分を認めてもらいたいと思っています。その中で成功したいと思っている人がいて、その鍵を握っているのはなにか?

そう、それは矢印の向きでした。相手の気持を考えることができるか。相手に矢印が向けられるかどうか。自分ではなくだれかに向けられるか。それ次第で周りの応援を自然に呼び込み、自分一人だった力が何倍何十倍になることもあるのです。

とても大切なことを教えてくれた本でした。今後も何度も読み返すことになると思います。

みなさんも是非手にとって読んでみてください。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?