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林業の重要さを語ってみる【参院選間近】

みなさん、はじめましての方ははじめまして。私はJapaneseTomと申します。普段は自分の趣味に関する話題を、感じるままに筆を走らせ怪文書を生成している当アカウントですが、今回は参院選間近ということで政治の話題に挑戦してみようと思います。私は現在17歳で選挙権を持ってないのですが、やれることがあるんじゃないかと思った次第です。
最後までお付き合いいただけると幸いです。

私が数ある公約の中で『林業』に注目したワケ

さて、今回の参院選では各党が様々な公約を掲げていますが、みなさんお目を通されたでしょうか?まだの方は是非こちらから。

私としては持続可能な交通形態やデジタル田園都市国家構想・表現の自由・旅行業界へのコロナ対策・引きこもりや不登校問題などに注目しております。しかし、皆さんに注目してほしいのが林業です。
そう思うきっかけになったのはこちらのツイートです。

私はこのツイートを見て絶句してしまいました。というのも、筆者の住む長野県は県土の約8割を山林が占めています。そのためどこの小中学校でも、社会科で山林の大切さを学びます。林野庁がそれらをわかりやすくまとめたものがこちらです(PDF)。

https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_junior/pdf/04rin_gyou.pdf

このように、森林の維持は水資源・防災・生物の多様性などの問題にダイレクトに関わってくる他、地球温暖化防止対策の中で一番根本的な対策といえます。「山を管理する人がいないからはげ山にしてソーラーパネル設置」なんて話もよく出ますが、よく考えなくても本末転倒です
それだけでなく、森林の影響は海にまで及びます。

これによると、森の木が減ることによって海に流れ込む川の水の栄養が減ってしまうとのことです。この気仙沼市の取り組みが有名ですが、漁師の植林はいまや全国で行われています。
このように、森林は日本の縁の下のちから持ちであり、林業はその森林と人間の適切な距離を保つために必要不可欠なのです。

話を戻して、長野県の教育用ページを見てみましょう


筆者が想像してたよりHPがチープでしたが、そんなことよりも大事なのはこの部分です。

「林業ではたらく人がどんどんへってきているんだ。」
「ほんとだ。どうしてこんなに減っちゃったの?」
「原因はいろいろあるんだけど、外国の木材が入ってきて日本の木材が使われなくなったことや、昔に比べて木を使わなくなったことで、林業の仕事がへってしまったんだ。」

そう、この『林業のなり手不足問題』の原因を、私は木材の需要低下だと学んでいたのです。なのであのツイートを見た時の衝撃はとんでもないものでした。
この問題の更に深い原因は、『令和の時代では少なくなった3K(きつい・汚い・危険)の職業であること』『特に危険に関しては戦場の兵士よりも死亡率が高いのに、給料がとんでもなく低いこと』だったのです。

1次産業の希望の光…?

とはいえ、お先真っ暗かというとそういう訳でもなさそうです。日経ビジネスからこのような記事が出ていました。

タイトルを見れば分かる通り、実は若手が増えてきているとのこと。一見不思議に見えるこの現象ですが、私には心当たりがあります。それは都会の喧騒に疲れた若者が、自然と対峙する楽しさを知って1次産業に就職するといったものです。
実際私の父がそうで、20代半ばで首都圏からUターンして祖父の農園を継いでいます。そしてうちの地域には他にもそういう方が沢山いらっしゃいます。国の方でもそういう方々に経済的な支援をしているようです。…が、新しく始める人より辞める人のほうが多いのが実情です。うちの地域にも休耕地はたくさんありますし年々増加しているのも確かです。
これが肉体労働で常に危険と隣り合わせな林業なら事態はより深刻でしょう。しかしながら、先程も書いたように林業は災害などから人を守り、自然と人が調和するために必要不可欠な職業です。私達が今以上に自然の驚異に怯えないためにも、林業を守っていかなければいけないのです。

各党の林業に対する公約

林業を守るために私達ができるのは、問題に注目して政治家に託すことです。最後になりますが、参院選の公約の中で林業に関する公約を掲げた政党を見ていきましょう。

林業に言及しているのは全部で4党。そして方向性も与野で別れており、自民と公明は新システムや新技術の推進とそれによる合理化、共産と社民は国産材使用の強化に焦点を当てています。ICTなどの活用で危険が減るのはとても大事ですし、国産材の使用拡大は林業従事者の給料アップに繋がります。どれも大事なことですから、ちゃんと票が集まったら実現してほしいと思うばかりです。

ここまでご覧いただきありがとうございました!いつも通りの勢いに任せた怪文書ですが、読者のあなたになにか感じてもらえたらとても嬉しいです。


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