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こころが片付く「書く」習慣

■書籍情報

書籍名:こころが片付く「書く」習慣
著者:古川 武士
レポート作成者:白井優衣

■選定理由

現場に入り、二カ月が経ちました。
新しいことをやる毎日なので、その分FBをいただくことや学ぶこともたくさんあります。

クリエイティブ作成、広告文作成やクライアントへのメールなど、様々な状況でFBをいただいています。
その中で、時々どの施策でどのFBをもらったのかがわからなくなり、頭が混乱するときがあります。
また、FBをもらう回数を減らしていくことでさやかさんの工数を少なくすることもできるし、自分の時間ももっと増えて施策が回せるようになると思います。

従って、頭が困惑せず、FBのもらう回数を減らすためにどうすればよいのかを知るためにこの本を選定しました。


■「書く習慣」はマインドセルフへの近道


歴史的名著「道は開ける」でデール・カーネギーは悩み、ストレスへの対処法として次のような言葉を残しています。

「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠で生きよう」

まさに、今日一日という区切りに生きることができれば、昨日の後悔、明日の不安から解放されます。
ただし、そうはいっても公開と不安という感情の整理ができていないと、今日一日に集中することはできません。

書くことで、過去の失敗から学びと対策が抽出され、後悔や自己嫌悪から解放されます。
また、今までに学んできたことを振り返ることで落ち着いて目の前のことに集中することができるのです。

こうして、頭を整理し、心を片付ければ今を大切に生きる、目の前の仕事に100%集中する、今日一日を豊かに生きることができ、生産的で豊かな生活を手に入れることができます。

これがマインドフルな状態です。

ビジネスパーソンの日常は大量のタスクがあり、日々予測不能な事態が発生します。
瞑想で一時的に冷静になれても、仕事に戻ると忙しさの波に飲み込まれて、頭が困惑してしまいます。

瞑想もおすすめですが、それと合わせておすすめしたいのが「書く習慣」です。
電車の移動時間などの隙間時間を利用して書くことで、頭は整理され、落ち着いた状況で目の前に集中できる状態をつくることができます。

マインドフルな状態を作るための手段として、書く習慣は効果絶大です。


■「書く習慣」の効果・特徴

ここでは、「書く習慣」の効果と特徴を紹介します。
書く習慣の目的は、頭を整理して心をすっきりさせた状態で目の前ことに集中できる環境を作る出すことです。

大量のタスク、不安に意識を奪われている状況は次のような悪循環を引き起こします。

・問題がごちゃごちゃして堂々巡りする
・ただ悩む状態が続き、心労だけが募る
・気が重いからと先延ばしにしているうちに締め切りが迫り、ますます焦る
・複数のことに意識が分散しているので集中力が低い
・残業が膨らみ、深夜に帰宅、寝不足が続く
・あれこれ同時に心配してどれも中途半端に終わる

このようにどんどん余裕が失われていくのです。

一方、書くことで頭を整理して心が片付くと、次のような効果が得られます。

・何をすればよいか、行動が明確になる
・冷静に問題を解決できる
・目の前の課題に高い集中力で対応できる
・無用な不安や焦りなどストレスが減る

心を片付けることで、このようにマインドフルな状態を得ることができます。
私たちの心は、一つのことに没頭しているときに豊かさを感じやすいという特徴があります。
それこそが書く習慣によって得られる真の効果なのです。

<特徴①>自分一人でできる
何といっても書く習慣はセルフコーチングできるのが一番の魅力です。
セルフコーチングとは、自分一人で悩みを解決できるようになることです。

自分で書いて自分で解決できるようになるのです。書くことで人からアドバイスをもらわなくても自分の状況を自分自身で客観的にして、悩みを整理できるため、解決のための一歩が踏み出しやすくなります。

<特徴②>簡単に取り組める
瞑想によるマインドフルネスとは違い、書く習慣は仕事中に行うことができ、人目を気にする必要がなく、場所も選びません。

また、移動時間などの隙間時間で実践することもできるため、取り組みハードルの低さが特徴です。


感情整理の根底にあるのは、出来事や自分の状況をどれだけ客観視できるかだと考えています。
問題そのものにどっぷりと浸っていると。物事を主観的にしか捉えられず、視野が狭くなり、焦りや不安、自己嫌悪が大きくなり、冷静な判断をすることが困難になるものです。

では、事実や状況を書き出すことによって自分の問題との間に距離をつくるとどうなるのでしょうか。
視野が広がり、客観的に様々な解釈が探れるため、解決策が浮かびやすくなります。

つまり、簡単に物事を客観視できるようになる、書くというアプローチ法は感情を整理する近道なのです。


■日常を客観的に捉えられる振り返りシート

「今日もたくさんのことを学んだ」
「何をすればよいのかわからなくなった」
「決めた通りに仕事が進まなかった」
「早起きができなかった」
「運動ができなかった」

自分に厳しい人ほど反省すること、できなかったことに思考が偏っていくものです。
しかし、一日の中にはもっと多様な出来事があり、学んだことや成長したこと、気づいたことがたくさんあります。
それなのに私たち人間は、反省することは自然と行っていてもあえて振り返らないものなのです。

そこで私は、日々を振り返るときは何を学んだのか、よかったものを先に考えるのをおすすめしています。

学んだことやよかったことを書き出すと、反省や失敗ばかりだと思っていた一日にもプラスの面があったことに気が付け、頭を整理することができます。
たとえば、
「18時に退社するルールを守れた」
「スケジュール管理の効率がよくなった」
「先輩から同じ指摘をもらわなくなった」
など、どんな些細なことでも構わないので、プラスの出来事やよかったことを思い出して書いてみることです。

私たちの感情を左右するのは、事実や出来事より解釈・捉え方です。
自己嫌悪は反省点や失敗ばかりに強く焦点を当てているから生まれてくるのです。

マイナスの出来事にフォーカスしている思考をバランスよくするには、自分が学んだことやよかったことに目を向ける習慣が重要です。
学んだことを振り返る習慣ができていると、今まで自分が学んだことを思い出しながら仕事に取り組めるので、失敗や先輩から同じ指摘をもらわずに済みます。

振り返りとは、何を学んだのか、次はどうすればよかったのかなどを考えることだと私は思います。
そこで振り返りシートを作成することをおすすめします。
あなたは今まで様々なシーンで色々なことを学んできたと思います。
それを思い出しながら、客観的に振り返ってシートに記載していくことで頭は整理され仕事に集中できるようになると思います。

ただ悩む、不安になることには意味がありません。それを解決行動に結びつけるときのみ、ネガティブ感情は役に立ちます。日々の反省や公開の嵐から生じる自己嫌悪から抜け出すために、振り返りシートを書いてみてください。

頭を整理することができ、心を整えてくれる習慣ができるはずです。
これは毎日でなくても、学んだことがあったタイミングで追加していくことで自分自身の成長にも気づけると思います。


■1週間の取り組み

クリエイティブ作成や広告文作成、先方へのメールの送り方など、今までにもらってきたFBをまとめて振り返りシートを作成する。

理由としては、学んできたことを振り返りシートに記載することで、先輩に施策を提出する前に、しっかり今まで学んできたことが活かせているのか、施策に反映できているのかをチェックできるからです。

例えば、
▼クリエイティブ作成のときに気を付けること
・上下左右の間隔は均等か
・一枚一枚に意図があり、テストした結果何を知りたいのかが明確か
・文字は見やすくなっているか

▼広告文作成のときに気を付けること
・見出し1~3でベネフィット、特徴、オファーが伝えられているか
・クリエイティ同様、一つ一つに意図があり、テストした結果何を知りたいのかが明確か
・キーワードとの関連性があるか

このように、項目ごとにチェックすることを記載して、施策を提出する際に振り返りシートを見ながらすべてチェックできているかを確かめるようにします。

振り返りシートを作成することによって、FBをもらう回数がどう変化したのか、自分の頭は整理されたのかなどを振り返りレポートで記載します。


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