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制作日記 十月某日(三)

こんにちは。

今週の進捗

通し実装作業が全体の3分の2程度終わりました。やったじゃん! もうほとんど終わったも同然じゃん! ところがどっこい、シナリオ的には残り3分の1程度なのですが、作業量に換算すると3分の5くらいのパートが残っています。まだ全然ホッとできないです。年内には通しで遊べるようにしたいところですね。

あとは、シナリオでブレてました。

シナリオでブレてました

どういうこと? 残りの作業パートはいわば話のクライマックスというべきところなのですが、ここにきてシナリオに迷いが出てきました。ゲームに対してお話のパートが冗長すぎるのではないか? もっと圧縮した方が作品としてより良いかたちになるのではないか? などなど……

……いや、言い訳するのはやめましょう。早い話が恥ずかしくなってしまったのです。自分はシナリオを書くのが得意ではありません。ストーリーの整合性やキャラクターの言動など、稚拙な部分を挙げればキリがないです。自分で至らなさを感じている話を作品としてお出しすることに、強烈な恥ずかしさを覚えてしまいました。そこで悪あがきをするように、終盤の展開をもっと良くできないか? いっそバッサリカットできないか? ともがいていたわけです。

ですが、結論から言うとやめました。というのも、最近読んで心に深く突き刺さった言葉があったからです。それは『ファミレスを享受せよ』作者のおいし水さんがご自身のブログで綴られていた文章でした。

ここで肝心なのは、わたしが疵瑕のないものを作れるかどうかではなくて、どちらかといえば、未熟で完璧ではないものを、そうと理解しながら自分の名前で責任を持って公開する覚悟というか、そっちですね。先人たちもやってきたことだし、それはもう場に出るための前提でしかなくて、腹をくくるしかないス。

http://oississui.com/bunsyo/pages/20241001.html

ウオオオオオオオーーーーーーーッッッッッ!! それだよそれそれそれ〜〜〜〜〜ッ!!

「未熟で完璧ではないものを、そうと理解しながら自分の名前で責任を持って公開する覚悟」。自分に足りないのはまさしくそれだと思います。私はカッコつけたがりです。発表するものも、完璧でクールでイケてるものでありたいと思っています。でも無理なんですよね。まだゲーム開発を始めて1年にも満たず、シナリオライティングについてはド素人です。そこからどう這い上がるかといったら、不完全だと分かっていても全力で作ったものを発表し続けるしかないのですね。

そういうわけでシナリオで悪あがきするのはもうやめて、おとなしく今ある脚本のまま実装する作業に集中することにしました。こう書くとなんだかつまらないものをそのまま出そうとしているように聞こえますが、逆です。書いている自分がめちゃくちゃ恥ずかしくなっているので、その分だけきっと面白くなってるはずです。

何だかんだ自分で覚悟を決めたような書き方になってしまいましたが、結局のところ最終的には「いいから作れや」と背中を押してくれた友人たちの叱咤によるところが大きいです。かくも厳しい友人らに謝辞を述べつつ今週は締め。それでは!

オマケの進捗画像。いったい何だこれは!

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