にゃむが仮面を着けるまで (『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』考察)
限られた登場回数で強烈なインパクトを残した祐天寺にゃむさん。
そんな彼女について、第12話で気になるやり取りがありました。
祥子ちゃんの古びた私服や、にゃむさんのドラム技術などについて、ストレートな言い回しが多かったこのシーン。
その中で「今のスタイル」や「思うところ」という言葉だけが、遠回しで回りくどい表現でした。
しかし、にゃむさんは祥子ちゃんの言わんとするところを理解し、紆余曲折を経てAve Mujica加入を決意します。
今回は、「今のスタイル」や「思うところ」が示す意味、そしてにゃむさんがAve Mujica加入を決めた理由とは何なのかをテーマに述べていきます。
1.「にゃむち」の限界
動画投稿者「にゃむち」としての活動が「今のスタイル」であることはわかります。すると、にゃむさんの「思うところ」とは、「にゃむち」の人気が長続きしないことだと考えられます。
現在の「にゃむち」の人気は、万人受けというより特定の層からの熱い支持によるものと思われます。
YouTuber的な活動ですから、ある程度ターゲットを絞っていることは何も問題はありません。問題なのはそのターゲット、視聴者層です。
上記のシーンの動画タイトルは、
「【コスパ最強】おこづかいでたくさん買える100均コスメでメイクやってみたよ」。
「おこづかい」というフレーズや、100均コスメという手を出しやすいアイテムを使っている点から「にゃむち」の視聴者層は10代の女性がメインと考えられます。
ここから得られる人気は、共感や憧れからくるもので、視聴者層と年齢が近いであろう「今」だから成り立つものです。
見方を変えれば、にゃむさんが歳を重ねて視聴者層とのギャップが生じた時、「にゃむち」の人気は下降していくと言えます。
にゃむさん自身もこのことに気づいていたから、祥子ちゃんの言わんとしていることが理解できたのだと考えられます。
となると、にゃむさんのAve Mujica加入についても、一つ予想が立てられます。
2.「バンド」という新天地
にゃむさんは、祥子ちゃんに誘われるよりも前から、バンドからのスカウトを視野に入れていたのではないでしょうか。
『BanG Dream!』の世界では、若い世代を中心にガールズバンドが流行しており、「大ガールズバンド時代」と呼ばれるほどの一大ムーブメントにまで発展しています。
インフルエンサーであり、人気獲得のための次の一手を探していたであろうにゃむさんがこの流行を見逃すはずがありません。
しかし、バンドメンバー集めを「にゃむち」の活動と並行して進めるのはかなり時間がかかります。
そこで、練習の様子を動画で公開することで、完成間近のバンドからスカウトされるのを待っていたのではないでしょうか。ドラムを選んだのも、他の楽器と比べて成り手が少ないがバンドメンバーとして確実に需要があるからと考えられます。
つまり、唐突に思えた祥子ちゃんからのスカウトもにゃむさんにしてみれば「完成間近のバンドからスカウトされる」という意味では狙い通りだったのです。
とはいえ、全てが思い通りだったわけではありません。
「完成間近のバンド」の時点で話題性バツグンという都合が良すぎる好条件への不信感、そして実力者がそろった中に自分が入ることへのプレッシャーもあったはずです。
しかし、「大ガールズバンド時代」の流れに乗って自分の知名度の上げ、さらなる人気を獲得できるチャンスを逃すまいと、にゃむさんはAve Mujicaへの加入を決意したのではないでしょうか。
3.まとめ
今回は、「今のスタイル」や「思うところ」が示すもの、にゃむさんがAve Mujica加入を決めた理由について述べていきました。
『BanG Dream! Ave Mujica』放送前に、にゃむさんの理解を深めたいと思い、こちらの記事を書きました。
考えたい、語りたいことがまだまだあるので、今後も書いていきたいと思います!
拙い文をここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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