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Flesh and Blood12月最新CCメタ雑感

最近は月に数えるほどしかプレイしないエアプ勢が思ったことをそのまま書きました。
ネット(クソデカ主語)はもっと自由なものでいいんじゃないかなぁ!?
AzaleaへのDisを多少含むためAzaleaファンはスルーしてください。お願いします。

はじめに

FaBraryにてTalisharでのプレイデータを基にした各マッチアップの勝率が開示された。非常に有益なので未見の方はまず下記から詳細を確認されたし。特に先行後攻での勝率の変動は、単なるゲームシステム上の有利不利論に終止符を打ち、各マッチアップにおいて検討の余地を示したことは特筆に値する。


12月の勝率データ

Flesh and Bloodはかなり乗り手の腕に左右されるゲームであり、実際の有利不利を直接反映しているかは未知数だが、それぞれのマッチアップに関して自身の知見の中で所感を述べていきたい。
CCに限った話かつ割と辛めなので、興味のない方はスルー推奨。

所感

Arakni, Huntsman

体感通り。大抵のマッチアップにおいて脅威の提示および脅威に対する回答を持たない。go againを付与するにも一工夫必要で、go againのためにGenericを増やすと現状唯一の利点である優秀なAttack reactionが機能しなくなる。その一歩足りなさは、ある意味次世代型Azaleaともいえる。勝率が5分を超えているマッチアップはそもそも相手が脅威を提示しきれないTier外ヒーローのみ。唯一DashだけはControl、Aggroともに追放効果が有効に機能する可能性があり、有利がついても納得できる。
Outsidersに期待。

Azalea, Ace in the Hole

体感通り。打点・追加効果ともに脅威を提示しきれないため、結局いいように動かれて負ける印象。勝率を見てもArakniと似たような傾向で、go againをつけるにも一苦労、かゆいところに手が届かない。
Outsidersに期待。正直、根本的解決の難しさはArakni以上かもしれない。

Bravo, Showstopper

メインで使用しているが、正直こんなにもポジションがいいとは思っていなかった。確かにCCで使用していて苦しいと感じた経験があまりないが、Dromai相手にも5分以上ついているのは意外。同じくGuardianのOldhimと比較してGenericの大型go again持ちAttack actionが採用しやすく、ライフにプレッシャーをかけつつDragonを処しやすいのは利点。唯一Briar相手に5分を下回っているが誤差の範囲、後攻時微不利が要因か。
Welcome to Rathe(第一弾)から存在するヒーローが劇的な強化も無く、いまだメタ上で強い存在感を示しているのはゲームバランスが適正に保たれている証左。

Brair, Warden of Thorn

体感通り。爆発力は断トツで、大体のマッチアップで有利だがリソースがカツカツであり、手札枚数が重要なのでIceが絡むと途端に動きが悪くなる。適切なサイドをしてきたBravoにも噛みあい次第では負けうる。
LL目前なので使用される方はBlitzあるいはViseraiへの移行も視野に入れて使用すべし。

Dash, Inventor Extraordinaire

有利不利は体感通りだが、もう少しポジションはいいと思っていた。Control、Aggro、Hybridなどどの速度域に寄せたものかによって大きくマッチアップが変わるので、Dashというだけでは何も言えない。共通して言えることは、適切なサイドをしてきたGuardianとは戦いたくない、程度だろうか。

Dorinthea Ironsong

体感通り。爆発力があり、受けに回らざる負えない相手、Attack reactionでしゃくる都合上、Defense reactionが多く、守りが固い相手は苦手。極端な有利不利はないものの、Attack reactionの切り方、相手の手札の引き出し方などで双方の乗り手の練度に左右されやすい。Uprising初期、Droimaiはお得意様だったが、対処法としてDragonを並べない戦い方が確立されてから不利がつくようになったのは興味深い。ちなみに、もともとPrism(Dromaiと同じくIllusionist)も3:7程度で苦手としていた。Spectraを処すると連続行動できず、またAttack actionをほぼ採用していないためPhantasm持ち高効率Attackに対してまるで対処できないという構造的な不利であった。Welcome to Rathe(第一弾)から存在する以下略

Dromai, Ash Artist

体感通りだが、どちらかというとIyslanderとOldhimというTop tierに対する相性の良さでメタ上にいる印象だったので、全体的に思っていたより勝率が良いのは意外。また、FaiとIyslanderに対して3すくみ風になっているのが印象深い。話が構築から逸れるが、Uprisingのドラフトが面白いというのも納得できる。基本的には構造上、ナチュラルgo again、6点以上の採用枚数が多い相手が苦手。

Fai, Rising Reblion

体感通り。登場直後は押しも押されぬTop tierであり、ANTを彷彿とさせる爆発的連鎖力をもってブイブイ言わせていたが、コアのStuby Hammerersが禁止されてからはやや低速域にシフト。個人的には有利な相手により有利に、不利な相手により不利になるだけで、あえてBrairではなくFaiを使用するメリットは多くないと思う。Dromaiが多いLGSメタ(その場合ついでにOldhimも減ってくれるのでよりポジションが良くなる)なら一考の余地ありか。
全盛期は暗黒の儀式=Belittle&Minowismパッケージ、教示者=Mask of the Pouncing Lynx、苦悶の触手=Salt the Wound、これだけだと薄味なのでStuby Hammerersのパンプを添えて、ANTさながらの動きをすることができた。

Iyslander, Stormbind

体感通りだが、使用するにも対処するにも練度が必要なため、あまり信用できない結果かもしれない。Uprisingで本格的に登場した直後はArcane damege偏重で、妨害するだけして負けていく残念ポジションだったが、いまやTop tierの一員。物理とArcaneに妨害を添えて、Dromai以外には不利がつかないポジションの良さ。Bravo戦微不利は誤差の範囲で5分程度の印象。

Kano, Dracai of Aether

最後に存在感を示したのは2022年のPro Tour New Jerseyの入賞2人だったか。当時はBravo, Star of the Showと対抗馬Prismの存在感がすさまじく、メインボードに対策カードが裂かれる都合上、今ほどArcane Barierが搭載されていなかった。その隙をついてのダブル入賞、我々はこれを教訓としなければならない。Arcane damegeを許すな。

Katsu, the Wonderer

特に書くことがない…Top tier勢以外には割と戦えてる印象。Welcome to Rathe(第一弾)から以下略

Levia, Shadowborn Abomination

まぁ、そうなるわな…現状リスクとリターンが釣り合っていない。テコ入れは必要だと思われるが、Rhinarに一定の存在感がある以上、安易なBrute強化は期待できない。Shadow強化まで我慢の時。今使っている人は相当に愛があると思う。

Lexi, Livewire

RangerにIceが追加されるだけでガチ化するのは興味深い、というかまともなClassにIceがついている奴らは悔い改めて。CCはIce中心、BlitzはLightning中心のリストになっている点がゲーム性の違いを端的に表している。

Oldhim, Grandfather of Eternity

Prismが存在したときはその極悪相性からまったく日の目を見ていなかったが、退場後は恵まれたカードプールとRuneblade達への相性の良さでTop tierへ。Bravoとの相性の悪さはIce系妨害、自身のDefense reactionがうまく機能しないうえ、デッキ内にFuseのための不純物が多く、脅威を提示し続けることが難しい点からだろう。それ以外に明確な不利がないのは想像通り。実際は構成次第でDromaiがやや厳しい。対策するならZealous BeltingやEnlightend Strikeを積み、go againを増やす形になるが、Fuseのカウントが厳しくなるのでOken OldはあきらめてIce特化したほうが安定する。小ネタとしては自身のDefense reactionでIceとEarth両方をピッチすることで効果を両取りでき、そのために黄色のEarthかIceを採用することが考えられる。なお、両取りDRはRunebladeによく効くので嫌いな諸兄はぜひ試されたし。

Rhinar, Reckless Rampage

体感通り。このゲームを始めた当初、そのランダム性とビジュアルからネタ枠だと思っていたが、プレイすればするほどその魅力に取りつかれていった。相手を無視して戦う関係上、自身より高い打点を出してくる相手(Aggro全般)は厳しい。Rhinarに苦労している人はアーセナルにDRをキープする、防具を大事に、ライフを2点にしない、この3点を意識してみて、と簡単に言ってみる。持ち込む際はLGSのメタを見て、Aggroが多ければ開き直るかあきらめて別のデッキを握ること。Welcome to Rathe(第一以下略

Ser Boltyn, Breaker of Dawn

思ったよりポジションが悪くなくて(失礼)驚いた。バレると相当やりづらいので対戦相手が慣れてないだけでは?(さらに失礼)とも思う。

Viserai, Rune Blood

逆に思ったよりかなりポジションが悪い。特にTop tier勢への相性が壊滅的。地力はあるのでメタの被害者的立場。BriarのLL後巻き添えでRosetta Thornが禁止されまともな武器が無くなることも不憫さに拍車をかける。防御ガチガチRunechant特化の構築も研究されているとかいないとかという話も聞くが、Control Dashと同じく、現状オールインできる戦術ではないと思われるため、有志のさらなる研究が期待される。

そろそろAzaleaファンはページを閉じてもいいと思う。

独断と偏見によるTier list

上記の勝率に加え、独断と偏見で味付けしたTier list。各Tier上下間の境界は薄く、容易に変動しうるが一つ隔てた先は別世界。

Tire1

 Oldhim, Iyslander, Briar

Tier2

Fai, Dromai

Tier3

Bravo, Lexi

Tier4

Rhinar, Drinthea, Katsu, Dash, Viserai, Boltyn, Kano

Azalea

Azalea, Levia, Arakni

終わりに

基本的にこの記事は個人の主観であり、そのものに価値はなく、内容に関して議論をする必要すらない。しかしながら、FaBraryとTalisharという素晴らしいツール(しかもFan made!)によって、Flesh and Bloodの対戦環境に新たな風が吹き込まれ、また、今なお進化し続けているという点はコミュニティに無限の可能性を提示している。
なお、Flesh and Bloodはある程度の比重で紙に重きを置いているコンテンツであり、実際のメタはいまなお国に依って千差万別であることを理解したうえで利用する必要がある。

おしまい

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