何のために生きるのか
俺は今日5月9日で30歳の誕生日を迎えた。
そこで、コロナ禍にあり30歳という区切りを迎えた今の自分が抱く想いを文字にしてみようと思う。
これから記すことは深刻ではないけど大事な話だ。
自分の目標と現状
俺はスマブラSPが発売されてスマブラプレイヤーとしての活動を復活させて以降、一貫して最強のプレイヤーを目指していることに変わりはない。
やるからには勝つ
楽しみ続けるために勝つ
勝ちにこだわり続けるからこそ、その過程にも意味が存在する。
そして今は2021年1月よりCJE(スマブラ専門ゲーミングチーム)に所属となり、毎週金曜日に電光杯という大会を運営しながら、大型大会HEROESを開催しようとしている。
だが、プレイヤーとしての自分もオーガナイザー(大会主催)としての自分もスマブラSPを始めた当初よりかは確実に成長しているものの、コロナの影響もあり自分の望みからはまだ程遠いところにある。
オフラインでの大型大会が中止または規模縮小での開催となり、毎月参加者1000人を超える大会が当たり前に存在し、世界大会が1シーズンに1回は行われていた日常は失われた。
自分自身が強くなるため、そしてスマブラの競技シーンを少しでも盛り上げるために企画した大会も集客に苦戦したり、開催自体を2度も延期にしている始末だ。
大型大会の決勝、憧れのステージだったその場所は存在自体がなくなってしまった。
試合での敗北は相当に悔しいものだが、挑戦する機会そのものが無くなることはそれ以上にやるせない想いになる。
オリンピックに出場予定だったスポーツ選手もきっと今同じ想いを抱えていることだと思う。
今の生活の延長線上に自分の望む未来はあるのか
あなたはこう聞かれた時に自信を持って「Yes」と答えることはできるだろうか?
今の俺は残念ながら「No」だ。
たしかに環境整備は進めつつあるし、ほんの少しは積み重ねつつある実感もある。
でも、圧倒的にスピードが足りない。
そもそも目標(夢)を明確にしていなければその感覚すらない訳だが、eスポーツという分野で戦う俺は頭の片隅で自分自身の選手生命(期限)について考える時がある。
あと何年競技シーンに立つことができるだろうか
走り続けた先に人生トータルで幸せだと思える未来はあるのか
これを考えない日はない。
もちろん努力がすべて報われるとは限らないし、目標を達成できなかったら自分の人生が失敗なのかと言うとそんなこともないだろう。
だが、もうこの先勝てる訳がないと思ったり(夢の下方修正)、勝ちたいと思う気持ち自体が無くなったら選手としてのスマブラからは引退しようと思っている。
コロナでどうしようもないとはよく言うが、コロナがなかったら自分の夢は叶えられると言えるだけの動きをしているのか。
みんなが動けないんだから仕方ないと動かない理由をつくっていなかったか。
自分の人生だから誰に何を言われるでもないけれど、期限がある人生において今望むゴールの延長線上にいなければそもそも夢が叶うことは絶対にないことを忘れてはいけない。
何のために生きるのか
夢のためにと考えて走る人の姿はどこか修行僧のようなものに見えるかもしれない。
夢とか目標とかそんなことを考えもせず、なんとなくで働いてブームに乗っかって遊び、その都度一緒に遊ぶだけの友達をつくる。
そんな風に生きた方がやっぱり楽なんじゃないかと思う時が何回もある。
でも、惨めな思いをするとたった一度きりの人生このままで終わりたくないという想いが沸々と込み上げてくる。
自分がやりたくもない仕事をしている裏でライバルが大会で優勝している時
配信で人を集め、ファンを集めているライバルを見た時
かつて自分も関わった芸能界の人とライバルが共演している時
時間も経済もあって楽しそうにしている人を見た時
なんで世の中には楽しそうなことをしている人がいるのに、俺は今ここにいてこんなことをしているんだろうって思う時が何度もある。
嫌々働くために生きている訳じゃない。
俺たちはみんな楽しむために生きている。
楽しむ環境づくりのためにやりたくないこともやる必要はあるけれど、少なくともこの先ずっと我慢を前提にした生き方はしたくない。
こういう想いが定期的にやってくる。
先日強豪プレイヤーが集う大会で準優勝をした。
惜しくも優勝を逃した時、ものすごく悔しい想いが込み上げてきたけれど、夢に向かって走る過程で経験する傷は自分の人生を豊かなものにしてくれる。
だからその時改めて思った。
やっぱりもっとスマブラがしたいし強くなりたいし、
いつまでも熱く輝ける自分でいたい
って。
コロナで夢を失ったり、自分や大事な人たちが危険に晒されている人がたくさんいる。
みんなが同じ状況なんだから自粛しろで済ませられることばかりではない。
自粛しているその間も確実に時間は過ぎ、自分も大事な人も死に近づいていくのだから。
だからここから先はやる奴とやらない奴により分かれていくだろう。
30歳という節目を迎えた俺はやるよ。
あなたはどうする?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?