わりと書きやすくて、中長期的にアクセスが集まるブログネタについて
前置きの話
私はブログのコンサルはしていません。だけど数年のブログ歴はあるので「ブログを教えてほしい」と言っていただける機会は何度かあります。
でも私が1番アクセス(pv)があったときにどんなことを書いていたかと言えば、2015年、羽生選手が世界で初めて300点を超えて日本中の注目を集めていたときに、この大会では羽生選手は何番目で何時に演技をするのか、というようなことを書いていました。日本のサイトで情報がないときでも、国際スケート連盟の英語のサイトでは公表してたりしてるんですよね。
でも「ブログを教えてほしい」という方々はほとんど、「自分のために、誰かのために将来のために、何か始めてみたい」という人です。私は色々経緯があって本気で取り組むと思ったので上記のような記事を書いていましたが、何か始めてみようという人にとって、羽生くんの演技の時間が何時何分ですってブログに書くって、それがどうブログの記事になるかイメージしづらいと思うんですよね。
そういう、「ブログをまずやってみよう」という人にとっても、記事のイメージがしやすいようにと思って今回、こちらにまとめました。
なのでこの記事は「みなさんにぜひ読んでほしい」というよりも、「今後、ブログを教えてほしいと言って下さる方がいたときのための説明資料としてまとめた」というものになります。
広告クリックの収益化(Googleアドセンス)の話
まずは始めてみよう、と言っても、多くの方は、日記風のブログではあまり読む人がいないということも知っています。ここでは、私の経験から、Googleなどの検索エンジンから中長期的に数十アクセスが集まり続けるもの、もしくは短期間とはいえアクセスが集まりやすいものを書きました。で、これまでブログを書いたことがないという人でも、比較的書くイメージがわくものです。
ブログの収益化には色々な方法があるのですが、ここではGoogleアドセンスについて超ざっくり説明します。ブログに広告を貼っていて、その広告がクリックされたら収益が発生するというものです。
Googleアドセンスはブログを書く人は広告の枠だけ作っておいたら、どの広告を表示するかはGoogleが決めてくれます。読者の属性や閲覧履歴から、この広告が有効そうだ、というのを解析してくれているんですね。
私はコンサルはしていないのでそこまで統計はとっていないのですが・・・100アクセスで1クリック、などと言われています。1クリックが何円になるかは、そのときに読者がどんな行動をしたかによるともうわさに聞きました。クリックして広告を見ただけなら数円で、その先で無料のメルマガ登録までしたら数百円、など。私はとある月では、1000アクセス(pv)あたりの金額が260円となっています。
ブログでアクセス集めるコツなどという情報では、何万アクセス、何十万アクセス集めるための方法などがほとんどです。もちろん、そういう方法はハードルが高いです。
でも1日数十アクセス集める記事は、めっちゃくちゃ難しいというわけでもないかと思います。
仮に、1日20アクセス集める記事を100記事書いたとします。そしたら1日2000アクセス。で、1ヶ月で6万アクセスです。1000アクセスで260円というような状況になれば、1ヶ月で15,600円となります。
ただ、Googleアドセンスは審査があります。このブログは広告を掲載するのにふさわしいブログ、と認められないと収益は発生しません
ブログを始めてみようかなという人にとっては、これくらいをまず目標にするのも悪くはないのでは、と思っています。が、「1ヶ月で〇万円稼ごう!」というよりも、「こういう記事だったら初心者でもイメージできるのでは?」ということに重きを置いています。イメージできたからやってみることにしましたという人が、やっぱりもっと収益化したいと思ったらそういう方向に転換してもいいですし。
検索エンジンってどんなサイトが上位に表示されるの?
どのサイトが上位表示されるか・・・というのは、大雑把に言えば「総合的に判断して」ということになります。
1つ重要なのは、「タイトルに検索したいキーワードがあるか?」ということです。おいしいラーメン屋さんのことを記事にするとして、タイトルに店名が入っていなければ上位表示はされにくいです。
検索エンジンとしては、「読者が知りたい情報をもっとも近いサイト」を上位に表示したいわけです。同じラーメン屋さんの情報を書いているサイトが複数あった場合、どれを1番最初に表示するか、という話になってきます。
・その記事を読者が平均何分読んでいるか(知りたい情報を書いているサイトの方が読者はじっくり読む)
・次の別記事も読んだ人がいるか(興味があるサイトだったら、そうでないサイトより、別記事も読む割合が多くなる)
・そのサイトに何記事あるか(記事数が多い方が評価が高くなる。というか、記事数が5記事とかいうサイトだと、サンプルが少ないため評価がしづらい、という面も)
・そのサイトが全体として、上記に書いたような判断基準で良記事が多いか
・他者の記事からリンクが貼っていたりするか(この件についてはこの記事が分かりやすかったです!というように紹介してもらっているということは、良記事ということ)
などなどを総合的に判断して検索エンジンの表示の順番が決まっているんです。企業のサイトでは、上記のような解析をお金をかけて専門家にやってもらったりしています。なので大手サイトなどと同じようなことをやってもまずかないません。あと、お店の公式サイトなど。公式サイトがダメダメな場合はこの限りではないですが、検索エンジンとしては公式サイトは検索の第1位に表示するようにしているようです。
ブログを書いている人は、いかにビックな話題で検索の上位に表示されるよう狙っています。羽生選手の話題などもこの分類になるでしょう。でももちろん、そういう話題は書く人も多いため、ライバルが多く上位表示されにくいです。そこをどう試行錯誤するかという話で、そういうのもまたおもしろいのですが。ここでは省きます。
ここでは、そういう、ブログ経験がある程度の人がアクセスを集めるための情報ではなく、まずはやってみようという人が、数十~数百アクセス集めるヒントとなるようなネタを書いています。
前置きが長くなりましたが、以下より具体的なネタを書いていきます。
お店の情報(ラーメン屋さんなど)
たとえば、おいしいラーメン屋さんに行った感想など。ラーメン屋さんのブログって多いようで、思ったより多くないっていうのが私の感覚です。
というのも、ブログやサイトで本気で稼いでいる人は、物販アフィリエイト(商品のリンクをつけて、そこから商品が購入されたら〇千円とか〇万円とかいうやつ)をやっている人が圧倒的に多いんです。そういう人はもう、ビジネスとしてやってます。初心者はまず太刀打ちできません。
ラーメン屋さんの記事を書いている人は、純粋にラーメンが好きでやってるとか、ちょっとブログやってみようかなという感じで書いてる人が多いです。食べログなどの企業のサイトもありますが、そういうサイトではなく、リアルにお店に行った人の感想が知りたい、という人も少なくはありません。
お店もビジネスなのでもちろん、永遠にお店がある保証はないのですが、でも感想を書きたいような「このお店いいな」というようなところは、わりと長い間存続し続けている気がするし、アクセスも地味に長期的に集まります。
こちらの記事は私が書いたもの。2年前に書いて、ずっと加筆修正などもしていませんが、1日20アクセスくらいあります。
タイトルに入れるキーワード:店名、場所名、看板メニュー
カフェの情報
私がカフェで作業することが多いからというのもあるのですが、駅周辺のカフェの情報を検索する人は一定数います。
たとえばこういう、〇〇駅周辺のカフェとか。(すみません、私が書いた記事じゃないです)
上記のような会社でやっているサイトであれば「25選」などでも良いかと思いますが、個人でやるのであれば、その中でも1店舗だけじっくり書くという方がやりやすいかなと思ってます。東京駅周辺のカフェの情報を調べたら上記のサイトがまずヒットしたので見てみて、「このお店いいな」と思ったところがあったから、次はその1店舗を改めて検索してじっくり調べる、という人はいるはずです。
上記のようなサイトもそうだし、あと最近多くなった「電源カフェ」などのサイトもそうですが、圧倒的に、実際にお店にいったことはない人が書いていることが多いです。そういう人は情報を網羅する、記事数をとにかく多くするという戦略でやっているからです。実際にお店に行った人がしっかりした記事を書けば、検索上位になる可能性は大いにあります。
おしゃれカフェじゃなくても大丈夫です。〇〇駅にスターバックスはあるのか、電源は使えるのか、混雑しているか、などの情報でもニーズはあります。
タイトルに入れるキーワード:店名、場所名(駅名)、電源
スタバのフードメニュー、スタバカード
スターバックスでは新作のフラペチーノ情報は、検索上位に表示させることができたらかなりアクセス集まります。が、グルメ情報などの大手サイトも新作フラペチーノの記事を書くので、なかなか難しいです。
新発売のフードメニューの感想は、上位表示させるのはフラペチーノに比べたらそこまで難しくはありません。季節限定のケーキとか。あと意外と、スターバックスカードについてもあまり書いている人はいません。
もちろん、新作のフードメニューやスタバカードは期間があるので1度書いたらずっと集まるというわけでもないのですが、スタバが好きでわりと行くっていう人にとっては書きやすいのではないでしょうか。タリーズやドトールでも同様です。
こちらは私が書いた記事ですが、カード発売日は480アクセス、発売した月は3300アクセスとなっています。平均で見ても1日100アクセスです。
タイトルに入れるキーワード:スタバ、商品名、2019年2月などの年月
困ったことが解決した情報
自分が困って調べたことを記事に。こちらの記事ですが、私自身がiPhoneを使っていてなぜか出る症状について、試して解決したことを書きました。
こちら、1日200アクセスくらい集まり続けています。この症状について書いた記事は他にもあったし、わりとふらっと書いたので正直ここまでアクセスが集まるとは思わなかったのですが・・・でも他の記事は恐らく実際にこの症状が治った人が書いたものではないため、ピンポイントではなかったんですよね。まずは電源切ってうまくいくか確かめましょう、など書いてあったり。
あとiPhoneの症状っていうのもポイントです。iPhoneなどスマホユーザが何か困ったことがあったら、まずググってみるという習慣がある人が多いんですよね。
他にも、こんな記事も書いています。
書いて2年経過していますが、1日平均60アクセスです。
好きな曲やアルバム、音楽について
音楽が好きなので音楽関連の記事もわりと書いたし、がっつりアクセス集めるためにテレビ番組関連の記事とかも書きました。あとは音楽情報だったらライブのセットリストやグッズの情報がいい、というようなことも聞いたことがあります。
でも書きやすさで言えば、上記のような記事はそこまで書きやすくない印象です。それよりも、好きなアーティストの好きな曲について、自分が思うことを書く方が、書きやすいし楽しいと思っています。
こちらの記事は、書いた1年後、クリスマスの12月で、1ヶ月間で77アクセス。まぁ正直、ものすごくアクセスが集まっているわけでもないけど、自分が書きたいように書いたものが1年後も読まれ続けているのはありがたいなぁと思っています。
好きな曲について書くのもいいし、このアルバムがいい、というような情報でもいいかと思います。
著作権の関係で、歌詞の記載については注意が必要です。
タイトルに入れるキーワード:アーティスト名、曲名、アルバム名
ドラマの感想で、印象的だったシーンやセリフについて
ドラマを見る人であれば、ドラマの感想も書きやすいのではないでしょうか。
とはいえ、ドラマの感想をブログで書いている人はそれなりにいます。ライバルが多いので、感想だけでは上位表示は難しいです。
そこで私がやっていたのが、「この人の、このセリフが良かった」というやり方。
ちょっと話はズレますが、金スマに滝沢くんが出たときに、中居くんが「ファンの子は大事」と言っていました。解散となるタッキー&翼への想い、そしてファンの人たちへの気持ちが詰まっていた言葉で「ファンの子」というのがYahoo!の急上昇ワードにランクインしていました。中居くんが「ファンの子」って繰り返し言ってたのがすごく良かった、とTwitterでつぶやいてた人がたくさんいたんですね。で、急上昇ワードにランクインしたら、そのキーワードを検索する人も急上昇します。
そのときに、もし金スマを見ていて自分も「ファンの子」っていう言葉がすごく良かった、と感想を書いていたら、検索した人が急上昇して自分のブログを読んでくれることになる、というわけです。ここまで急上昇ワードじゃなくても、このドラマのこのセリフが良かった、このシーンが良かった、ということで検索する人は一定数います。
もう1つのやり方は、今回はこの役の人が良かった、という書き方。大河ドラマの「真田丸」の感想を書いていたことがありますが、主人公のことでなく、例えば今回は、徳川家康の息子の、秀忠が初登場だったけどすごく良かった、など書くんです。この役は星野源がやっていたのですが、さすが実力派の俳優さんだった、などなど。で、記事の半分くらいは星野源のことについて書いて、あと半分は全体を通しての感想などとしても違和感はないですし。
ブログは弱者の戦略でずらして書く、などということは聞いたことがある人は多いかと思いますが、タイトルに役名と俳優名を入れるだけでずらしになります。
あとドラマがいいなと思ったのが、Twitterからの流入がまぁそこそこあるんです。真田丸のためだけのTwitterのアカウントを作りましたが、フォロワーがそんなに多くなくても、「真田丸」と、役名と俳優名をハッシュタグにつけてつぶやくだけでそこそこの人がTwitterからブログを読んでくれるんです。
ドラマなので、そのドラマが終わるとアクセス数が急に減るという面はありますが、ドラマは好きだから今見ているものが終わっても次に始まるものも感想を書く、という人にとっては安定的にアクセスが集まるのではないでしょうか。
放送日当日と次の日にアクセスが多くなりますが、数十~数百アクセスとなります。
タイトルに入れるキーワード:ドラマ名、第〇話、役名、俳優名、放送日
まとめ
ここまで書いてきましたが、例えば「駅周辺のカフェ情報」で100記事書くとなると難しいと感じる人が多いかと思います。
ブログはターゲットを絞って書いた方がいい、というようなことも言われていますが、そうしなければならないのは中~上級者になってから。もしくはブロガーさんなど、ファンをつけるのであれば、あれこれ書いて何をやっている人か分からない、とならないようにキャラクター設定などは必要かと思います。
が、まずははじめてみよう、1記事あたり数十アクセスを目指そうという人であれば、そこまで絞らなくても大丈夫です。ターゲットを絞ろうとして何を書けばいいか分からず、結局何も書けない、ということの方がリスクが高いです。
好きなカフェのことを10記事書いて、その他のお店のことを5記事、好きなドラマをやっている時期はドラマのことを書き、アクセス集める目的じゃないけど日記風なことをたまに書く、というようなやり方でも問題ないです。
そして書いているうちに、先に書いたようにやっぱりマネタイズを強化したいと思ったらそっちの方向に転換すればいいし、より自分の想いや考えていることを書きたいと思ったら、アクセス数は関係なしに書きたいことを書く、というようにしても良いかと思います。もちろん、ブログは合わなかった、というパターンもあります。
ブログをやる前は色々思うところがあったとしても、やっているうちにより「自分がこうしたい」ということが分かってくるということに価値があると思っています。
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