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Withコロナの環境下で世界的に大きな成長トレンドは「EdTech」領域 2020/09 Industry Cloud輪読会

ライフタイムベンチャーズでは、業界の有志関係者との共催で投資テーマに関わる1ヶ月のニュース記事をまとめ読みし、気になるトピックについて議論するニュース輪読会を実施しています。

本稿では2020/09に実施したIndustry Cloud(特定業界に特化したVertical SaaS/PaaS等のクラウドサービス)に関する輪読会での議論をまとめました。

▼全記事をご覧になりたい方はこちら(Scrapboxが開きます)

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1. 米国最大手VCの一つAndreessen HorowitzがまとめたFinTechのGTM(Go-to-Market)戦略

米国最大手VCの一つAndreessen HorowitzがまとめたFinTechのGTM(Go-to-Market)戦略をまとまったブログです。
「既存のマーケットプレイスへ侵入する」が最も王道のように感じるが、意外とチャンスが転がっているのが「ソーシャルネットワークを活性化する」や「ダイレクトメールを見直す」といった業務とのこと。

▼以下コメントです。

金融機関は顧客に対して画一的なCRMしかこれまで出来ていなかったことが原因であると言えるかもしれない。
証券セクターの中の特に投資運用機関は富裕層向けの直販チャネルを元々もっていて、その問題意識が強いこともあって、DXは浸透している印象がある。
Capital Groupやピクテ投信投資顧問など大手投資運用期間の日本法人は良質なコンテンツマーケティングを展開しており、社内でのSaaS導入もかなり進んでいたりする。

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▼A16ZのHP

2. IDaaS(IDentity as a Service)]の巨人であるOktaがとうとう日本法人を設立

国内市場では昨年上場したHENNGEが先行している市場。
Slack、Box、Zoomなどのコラボレーション領域の外資系大手SaaSとの連携を活かしながら、Withコロナ・マルチSaaS時代の国内大企業DXを推進していく助けになるのではないかと感じる。

▼以下コメントです。

一度導入してしまえば、あまり積極的に他のIDaaSへ切り替える顧客側のモチベーションは強くないのではと思われるが、どういう競争戦略を築いていくかは気になるところ。

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▼Okuta日本法人HP

3. SaaS統制プラットフォームYESODを展開するイエソドによるシード資金調達

ユーザベースの創業期リードエンジニアで、SPEEDA・NewsPick・FORCASの初期版を開発した竹内 秀行氏が率いるSaaS統制プラットフォーYESOD]を展開するイエソドによるシード資金調達。

▼以下コメントです。

マルチSaaS時代のDX推進・企業側UX向上という観点で、ニーズは高まっている領域だとは思うがOktaやHENNGEといったIDaaS企業とのデマケーションや競争優位については明暗がわかりづらいところ。
この手のSaaS for SaaSはプロダクトそのものよりも、それを扱うタレントのプールをどう作れるか、サーキュレーションのようなプロフェッショナルをプールするモデルとどちらが成長速度が早いかは要注目。

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▼イエソドHP

4. SmartHRによるタレントデータベース新規事業子会社・Looper設立

昨年のカオナビとのAPI連携との違い、位置づけ、意図について議論が盛り上がりました。

▼以下コメントです。

上場準備も見据えた事業の多角化戦略を実証する新規事業のコアとなりうるか。

▼元記事はこちら

▼株式会社LooperHP

5. Withコロナの環境下で世界的に大きな成長トレンドは「EdTech」領域

AI学習システムを開発するatama plusと駿台予備校を運営する駿河台学園との連携によるオンライン模試の記事が話題に上がりました。

▼以下コメントです。

学習システムを提供している会社がオンライン模試に取り組む意義とは何か。
学習効果を測定するアウトカム指標にはなると思うが、テストと学習支援システムがどのくらいシームレスにUX統合されているか気になる。

▼元記事はこちら

▼atama plusのHP


▼スライドで見る (Beutiful.AIに簡単にハイライトをまとめてあります)

スライド

来月もSaaS/Industry Cloud領域の起業家/新規事業を検討する皆さんにとって有益な情報が提供できるよう、引き続き開催していきます!

▼Lifetime Ventures木村の連絡先はこちら


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