iPhone 11or12ユーザが、15に機種変更する価値はあるの?
2023/5月に執筆した記事で、”iPhoneで明確にこれをしたい”、という要望がない方には、機能とコストの面から無印版のiPhone11 or 12の購入が無難な旨を解説しました。そのような状況の中、2023/9月にiPhone15が発売されました。従来通り、iPhone 11 or 12がお勧めなのか、それとも新型の15がお勧めなのかを記事にしました。
iPhon15 はどんな風に進化したの
夜でも綺麗な写真が撮れる「ナイトシフトモード」、被写体以外をぼやかす「ポートレードモード」、従来の広角レンズに加え超広角レンズが追加されるなど、カメラを中心にメジャーアップデートが行われたiPhone11と比較すると、大きな変更と言えるのは、1)2倍の光学ズームの搭載、2)USB Type-Cの搭載になると思います。
他にも諸々進化はしており主だったものを洗い出してみましたが、iPhone12での有機EL採用、iPhone13での動画撮影時の手ぶれ減少(「Enhanced Stabilization」機能)はミドルアップデート、それ以外のアップデートはマイナーアップデートと呼んで差し支えないと思います。
【ご参考】iPhone 11から15までの主だった進化
iPhone 11→12の進化
有機ELディスプレイ採用
→元々の液晶ディスプレイのクオリティが高いこともあり、横に並べて比較してわかる程度のもの。5G対応
→5Gを活かしたコンテンツが生まれていないこと、日本の移動通信会社の通信方式が「なんちゃって5G」が大半であることを踏まえると、うーんといった感じ。
iPhone 12→13の進化
動画撮影における手ぶれ補正機能「Enhanced Stabilization」
→動画撮影時、三脚無しでも手ブレの少ない動画を撮影できる機能。動画撮影する人にはありがたい機能ストレージの最小容量が64→128G
iPhone 13→14の進化
「Photonic Engine」と呼ばれる画像処理技術が採用。写真の質感や色合いの表現が向上。(iPhone 14)
→暗めの箇所で撮影した場合は、効果を感じられました。アクションモード
→撮影者が動いているケースでも、ブレをほぼ感じさせることなく動画を撮影する機能。
iPhone 14→15の進化
プロにしか備わっていなかった2倍の光学式ズームが無印にも搭載
端子がUSB Type-Cに変更(iPhone 15)
→無印版はUSB2.0規格ということもあり、データの転送速度480MbpsDynamic Islandが搭載(iPhone 15)
→おまけ機能以上のものではない。
光学式2倍ズームを目的に買い替える価値は?
Android端末の多くで備わっていた光学ズームを、よーーーやく採用してくれたなぁ、っというのが正直な感想です。ただ、コンデジの代替としての利用を考えると、5倍レンズまで欲しかったです。日常の撮影であれば2倍あれば十分かもしれませんが、旅行時、子供の運動会やお遊戯会で利用するケースを考えると2倍では不足します。
iPhone15 は光学式ズーム2倍が採用されカメラ機能は間違いなく進化を遂げました。ただ、iPhone 11 or 12をお持ちの方が、12.5万円を支払ってまで買い替える価値があるかと言うと微妙な気がします。5〜10倍の光学レンズに対応しているコンデジを数万円で購入した方がコスパは高いと思います。
補足
なお、私は小さいお子さんをお持ちの方にはプロモデルをお勧めしてます。小さくて可愛い時期は想像しているよりも遥かに短いです。写真や動画として綺麗に残したい場合はケチらずにプロモデルの購入をお勧めします。
Type-Cを目的に買い替える価値は?
プロ版はUSB3.2に対応していますが、無印版においてはUSB2にしか対応してません。データの転送速度も480Mbpsですので、iPhoneをストレージに繋いでデータ転送したり、iPhoneの画面をモニターに映したり、っといった用途には向いてません。EU規制に則ってTypeCだけに変更したように見えます。無印版に関してはコネクタの形状が変わった、以外のメリットはほぼ無いと言えます。
色々試して唯一感じたメリットとしては、バッテリーレスのスティックDACと接続して利用する場合です。従来のライトニング接続ですと安定しないケースが時々見られましたが、TypeCになってからは安定しました。まぁ、オーディオマニア向けのメリットですので、、、、。
結論:iPhone 11 or 12から買い替えるべき?
上記で色々と解説しましたが、結論は、光学式2倍ズームに12.5万円というお金を注ぎ込む価値があるかどうかです。私のスマホの主な用途は、Line、SNS、メール閲覧、記録としての写真撮影、です。これ以上のことをやりたい場合はiPadを用います。調べ物、メモ、読書といった用途では、スマホよりも画面が大きいiPadの方がベターです。そういった状況を鑑みると、スマホに12.5万円を献上するのは厳しい、と言うのが本音です。
広告やインフルエンサーの説明は購買欲を刺激します。刺激を受けた後は、冷静に自分の用途を見直して、本当に必要かどうかを考えてみることが大切です。12.5万円あれば他にも色々とできます。私であればそのお金を、アップルウォッチ、iPad、macbook などに活用すると思います。
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