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初めての小学校

 私の2校目の学校は、行内人事での転勤だったので公には転勤ではありませんでした。が、場所も違えば、仕事内容も違っていたので私にとってはまったく違う学校でした。本校の先生方とは、年に何回か交流がありました。

 そして、初任を中学校で経験した後は、少しだけ小学校を経験して、義務教育9年間の教育現場を教師の立場から見たいという希望がかなえられて、小学校へ転勤することができました。

 病院に通いながらの状態だったということもあって、本来の自分の姿で仕事はできなかったと思います。それでも、小学生と過ごす毎日は、楽しいことがいっぱいありました。

 その時に担任をして感じたことは、担任の心が子どもの心に反映するということです。

 「なんか、今日は子どもが落ち着かないな。」と思って、自分の気持ちを振り返ると、朝からいらいらしていたり、やらなければならない仕事があって焦っていたりということがありました。

 1日が終わって、クラスで良くないことがあり落ち込んだ時には、私の気持ちを切り替えて明日は、元気に過ごそうと考えました。

 担任の先生は、お母さんと同じだなと思いました。

 我が子も同じで、私が仕事のことが頭から離れなかったり、いらいらしていると、子どもたちは悪いことをしたり、兄妹でけんかになったりしていました。私が、車を運転しながら仕事のことを考えていた時には、長男に「お母さん、何を考えているの?」と聞かれたことがあり、子どもってよくわかるんだなと思ったことがありました。

 自分の心をコントロールすることが、なかなかうまくいかない時期だったので、子どもたちには申し訳なかったなと思うし、その時に一緒に働いていた先生たちにも、迷惑をかけてしまったと思っています。

 また、前任校で個別指導を5年間行ってきたので、一斉指導に慣れることに時間がかかりましたし、一斉指導の中での個別指導、特別支援をどうやって行っていけばよいのかその頃の課題でした。

 今となっては、ほんとにエネルギーがなかったなと反省しかありませんが、私にとっては、その時に経験したことは、その後の私のエネルギーの源にもなったし、自信にもつながりました。


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