栄養情報③ 土用の丑の日とは?
もうすぐ土用の丑の日ですね。
今回は、土用の丑の日の由来についてお話したいと思います。
≪土用とは?≫
丑は、十二支の1つです。
昔の日本では、日付にそれぞれ十二支を当てはめる風習があり、
12日周期で干支が一周するようになっていました。
丑の日は、十二支の順番で、「丑」がめぐってきた日のことを言います。
その中でも、土用期間にある丑の日は人々の健康を祈るとよいと考えられ、親しまれています。
土用の丑の日といえば、夏のイメージが強いですが、実は季節ごとに複数回あります。
【2020年の土用の丑の日】
1/23、4/16、4/28、7/21、8/2、10/25、11/6
この中で、一般的に広く認識されているのは、立秋前の7~8月にある丑の日です。
土用の期間は季節の変わり目で、天候や気温が急激に変化したり、
寒暖差が激しくなったりしやすく、人の体に負担がかかります。
特に、立秋前にあたる7〜8月の土用は厳しい夏の暑さにさらされ、ひときわ厳しい環境です。
そのため、もとは複数あった土用の丑の日の風習のなかから、
夏のものだけが注目を集めるようになったそうです。
≪土用の丑の日といえば「うなぎ」!≫
土用の丑の日といえば、うなぎが有名ですよね。
夏の土用の丑の日には、「う」がつく食べ物が食べられ、
特にうなぎを食べることで知られています。
うなぎには、昔から夏バテ予防に最適な食べ物として食べられている食品です。
うなぎに含まれる6つの栄養素について紹介します!
●ビタミンA
うなぎには、ビタミンAが豊富に含まれています。
うなぎ一匹を食べる成人に必要なビタミンA一日分を摂ることができます。
ビタミンAは、粘膜を丈夫にしてくれる効果があり、風邪を引きにくい身体作りができます。
●ビタミンB1,B2
うなぎには、ビタミンB群がたっぷり含まれています。
ビタミンB群の中でも、ビタミンB1とビタミンB2が多く含まれています。
ビタミンB1は、疲労回復や集中力を高めたりする効果があります。
ビタミンB2は、肌や髪の毛を綺麗にする美容効果があります。
●ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用が強く、身体を酸化から守ってくれる効果があります。
ビタミンEは美容効果の高い栄養成分なので、うなぎを食べて綺麗になりましょう。
●ビタミンD
ビタミンDは骨を強く、健康に保つために必要な栄養成分です。
カルシウムと一緒にビタミンDを摂ると、より一層効果が高まります。
●DHA
「頭が良くなる」と言われている栄養成分です。
DHAは頭が良くなる効果だけではなく、
生活習慣病の予防にも効果がある成分です。
●EPA
ウナギに含有するEPAも生活習慣病の予防に効果的な栄養成分です。
EPAは、血液をサラサラにしてくれて血栓などができないように
予防してくれる効果があります。