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第10話 根拠なき自信

再び文覚登場ですが、今の鎌倉での屋敷は杉本寺で報国寺の向かいあたりにあったようです。
そして、再びの登場は大庭景親も・・・潔く消えましたね。
写真は、大庭城址の写真にいたしました
ちなみに、景親の兄の景義は石橋山の戦いから源頼朝に加勢していました
兄、景義のその後は頼朝の御家人となり、鶴岡八幡宮にある源平池は、
景義が作ったものだと言われております。
また、大庭景親は固瀬川に首がかもされたそうですが、
その後はわからなくなっています。
お墓は、見つかりません(泣)

さて、大庭景親を切った上総広常は、「お前、老けたなぁ~」と
佐竹義政に言われて、切り捨てた姿は「芹沢鴨再来!」
(2004年大河ドラマ「新選組」より)と
感じてしまったのは私だけでしょうか?

東国の謀反(源頼朝の挙兵)に追討軍を送った平家(平清盛)が
結果、少将 平維盛の軍勢が10機で帰京したことを
後白河法皇と丹波局と笑いながらやりとりをしているところへ、
平清盛と平宗盛が訪れました

丹波局「東国の謀反はどうなりましたか?」
平清盛(嫌な顔をする)
平宗盛「頼朝らを追い詰めましたが、飢饉で兵糧が底をつき
    一旦、兵を引きました」
後白河法皇(へぇ~そういう言い訳をするのね)
丹波局(何も知らないと思ってバカにしてあきれた)
平清盛「これよりは、この清盛が直々、追討の采配を振るいます。
    賊徒を鎮めるためにはもはや、策を選ばぬ所存」
後白河法皇「それでは、清盛わしも力を貸そう」
平清盛(えっ?何をしてくれるの?)
後白河法皇「祈禱じゃ。祈禱をさせよう!」
平清盛「それはありがたい」

大タヌキの化かし合いのやりとりですね
本心は言わない
全てが裏面の交流で聞いているとイラとするかもしれないけど、
自分が巻き込まれていないと面白おかしいやりとりとですね

例えば、丹波局から「東国の謀反はどうなりましたか?」と
言った言葉の裏には(いろいろと、知ってるんですけど?)
が、隠れています
そこを露骨に感じ取った平清盛は、(嫌なことを突っ込んでくるなー)
と思ったのか、露骨に嫌な顔をしています

平宗盛が清盛に代わりもっともらしい言い訳をしますが、
後白河法皇も年の功!(へぇ~そういう言い訳をするのね)
といった顔になります

極めつけは、後白河法皇の「それでは、清盛わしも力を貸そう」と
言い出すのですよ
平清盛も後白河法皇に一物あることは気がついているけれど、
(えっ?何をしてくれるの?)と期待するような顔になります
でも、「祈祷」と聞いた瞬間にあほらしい・・・
そんな気持ちになったのでしょう
後白河法皇も期待を裏切ることが出来た優越感という、
本物の感情とは違うニセの感情にご満悦となり、
二人は高笑いをするのでした。

もちろん、俳優さんの大げさで素晴らしい演技のおかけで、
かもし出される雰囲気と言葉の裏に隠されている裏面がよくわかるのです

日常生活の中で、サラッと流しているやりとりの中には、
沢山の裏面が隠されているかもしれません
後白河法皇と平清盛のやりとりは、腹の探り合いで当事者になると、
疲れます
もちろん、中には相手の気持ちを汲んだやりとりもあります。
例えば、ATMで操作に困ってる利用者がいるとしますね
利用者「お金が出てきません」(困ってます)
店員 「お手伝いしましょうね」
相手の気持ちを汲んだやりとりとなり、これは傍から聞いていても
嫌な気持ちにはなりません。
1番、良いのは利用者が「困ってます。手伝ってもらえますか?」と言ってくれるのが言葉の裏の裏面を使わないで、店員さんも気持ちを汲む労力を使わないで済むのですが、馴れ親しんだやりとりは困った時にとっさに出てしまうものです。

ですので、出来る限り裏面を使わずに自分の気持ちや考えを
伝えられるようになっていた方が良いかもしれませんね
決して、権力闘争をしているわけではないので弱みをみせても
いいのではないでしょうか?
  

余談ですが、このころの後白河法皇は京都の御所ではなく、
福原に御所を動かしたかった平清盛に福原に幽閉されていたと言います
住み慣れた場所から強引に移動させられた恨みとストレスが
相当あったでしょうね。

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