見出し画像

第6話 悪い知らせ

しとどの巌の名場面が冒頭から出てきて釘づけ
もし、インタビューができるなら梶原景時にここでの心情を聞きたいわぁ~
そして一夜明け、25里にある箱根権現向かう頼朝ですが・・・たどり着けず
(史実はどうかな?行ったんじゃないかな?)
今度は、25里先にある湯河原へ三浦の舟に乗るために移動
しかし、三浦勢は襲撃に会い去っていった後に到着したので、
真鶴の岬からの土肥の舟で安房まで行くことになった
ちなみに。1里は約4Kmなので25里は100Kmなので、
200Km歩いたことになる。土地勘のある土肥がいたとしても舗装されていないけもの道を100Kmは現代人にはつらい・・・

1里が約4Kmなので、25里は約100Km
それなりにすごい距離でもあるはず
弱音が出るのもわかるけど、家臣はもっと動いてる!
とも言いたくなる瞬間かしら

畠山重忠は衣笠城を攻め命令が出る
この時、落ちた衣笠城には三浦義澄の父である三浦義明が
一人で城を守り討ち死にした
今でも地元のお祭りでは三浦義明を祭っている
それと、三浦義明は畠山重忠のおじいちゃま・・・

前話で義時の兄、宗時が討ち死にしたことが描かれていたが、
物語の中での義政と義時はやっと悟った回ともなった
また、「悪い知らせ」と題していただけあり
八重と頼朝の子である千鶴丸の死が明らかにされた
時代と言え親より先に子がいなくなることは何よりもつらい

さて、交流分析的にどこを切り取って良いかわからず、
1週間が過ぎてしまい、非常に焦ってはいますが、
何とか20時までには完成させたい

伊豆山権現に避難していた、政子・実衣・りくの掃除中のやりとりから

政子:「こう言ってはあれですけど、うちの父のどこが良かったんです?」
りく:「あなたは、佐殿のどこがいいと思ったの?」
政子:「あのお方は、いつか必ず何かを成し遂げる。そういう人だとピンと  
    きた」
りく:「私も同じ」
政子:「あっ、ずるい」
りく:「では、私の番。あなた達の母上はどんなお人だったの?」
政子:「大人しい人だったわね」
実衣:「私、母上には本当に申し訳ないと思ってるんですけど、近頃、お顔 
    が思い出せなくて。」
政子:「私も」
実衣:「大好きだったんですよ。本当に優しい人だった。それは覚えてるんだけど・・・」
政子:「一緒」
実衣:「どんどん忘れていく。時って恐ろしいわね」
りく:「ずいぶんといい加減な人たち」
政子:「母が父に文句を言うところを見たことがなかった」
実衣:「なかった」
政子:「立てつくこともないし、いつも言われるまま」
実衣:「つまり、正反対」
りく:「私と?」(政子はりくと実衣を微笑むようにみる)
実衣:「はい」
政子:「だけど、りく様と一緒になられて父上は変わられたのです。なんだ
    か楽しそうで」
実衣:「本当はいろいろ言って欲しかったのかもしれない」
りく:「戦が終わったらもっともっとたきつけてやります」
3人で見つめ合い笑う

交流分析には、物理的ではなく心理的に時間をみる視点があります
交流分析を提唱したエリック・バーン博士は「人間は退屈と言うことに耐えられず、ゆりかごから墓場まで自分の一生を、6つの方法を使って構造化する」と言った理論が基となっています

時間の構造化は、人との存在認知の授受(ストローク)の密度により異なってきます
低い順からご紹介すると
①閉鎖・引きこもり
周囲に人がいても、心理的に他者から離れている時間
事例:会議中に話を聞かずに違うことを考えてる時など
②儀式・儀礼
基本的に肯定的で予想通りな何かについて話す時
事例:あいさつや情報交換、冠婚葬祭など
③雑談・気晴らし
たまにネガティブなやりとりもあるが、目的も結果もない自由な時間
事例:上記の3人のやりとり
④活動・仕事
生産的な目的に向かって心を使う時間
事例:掃除、洗濯、家事一般やお給料を頂くための仕事
⑤心理ゲーム
予想できる同じような後味の悪いやりとりを繰り返す時間
事例:後述
⑥親交・親密
お互いが腹を割ったやりとりで認めあえる心地よい時間
事例:上記3人のやりとりの最後の3人見つめ合い笑う

上記3人のやりとりを詳しく見ていくと
政子:「こう言ってはあれですけど、うちの父のどこが良かったんです?」
りく:「あなたは、佐殿のどこがいいと思ったの?」
政子もりくも、もしかしたら何かの目的があり切り出したやりとりなら、
活動・仕事の時間となります

りく:「では、私の番。あなた達の母上はどんなお人だったの?」から
政子:「立てつくこともないし、いつも言われるまま」までが、
昔を思い出しながら目的もなく懐かしんでいる時間と考えると
雑談・気晴らし

実衣:「つまり、正反対」
りく:「私と?」(政子はりくと実衣を微笑むようにみる)
実衣:「はい」
政子:「だけど、りく様と一緒になられて父上は変わられたのです。なんだ
    か楽しそうで」
実衣:「本当はいろいろ言って欲しかったのかもしれない」
りく:「戦が終わったらもっともっとたきつけてやります」
3人で見つめ合い笑う

実衣「つまり、正反対」と言いたいことは言ってしまっているが、
りくは、嫌な顔もせずにそれなら「戦が終わったらもっともっとたきつけてやります」と今後の方針を楽しそうに伝えている
お互いが多少のことを言っても後味の悪いやりとりにはならない自信が
3人が持つことが出来たからこその笑えることのできる結末となった

しかし、政子が「あっ、ずるい」ではなく、
「母上は、どうしていつもいつもずるいんですか?京から来たからって偉そうに・・・!」と言ったらその後、嫌なやりとりになると思いませんか?
また、実衣が「つまり、正反対」と言った後にりくが「なんなの?覚えてないっと言っておきながら、あなた達の父上と似合わないとでも言いたいの!」と言っていたらどうでしょうか?

つまり、
⑤心理ゲーム
予想できる同じような後味の悪いやりとりを繰り返す時間とあるように、
意識的にも無意識でも後味の悪いやりとりは、予想して行っていることが多いのです。
質の悪いことに身近な大事な人とやってしまうことが多いのです。

やぁ~ねぇ~w

ということでここまでは少なくとも、りく、政子、実衣は仲良しで、
時間の流れがあり、過去と今があることを確認できるほどの仲良しな
やりとりができる関係性があることがわかりました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?